息子を保育園に送ったあと、まさかのニュースが飛び込んできました。
親しいママ友から電話があり、保育園が今年で閉園するかもしれない!とのこと。
あぁ、やっと楽しく通えるようになったのに、また転園?!
初めての「閉園騒動」で、慌ただしく過ごした我が家の日々を振り返りたいと思います。
小規模保育園のリスク
小規模の良さは、子どもへの対応が手厚いのはもちろんのこと、先生と保護者、保護者と保護者の距離が近いので一体感を持ちながら子育てができるところ。
私の息子の場合はHSCというとても繊細で敏感な子どもだったため、落ち着いた環境を求めた末に見つけたのが小規模保育園でした。
息子を通わせてデメリットが見当たらないほど満足していましたが、小規模保育園=いつ閉園になるか分からないというリスクもあります。
安定的な運営ができていれば良いですが、少子化で子どもが減っているので、魅力的な園でなければ園児の確保に苦労したり、保育士不足に悩んだりする場合もあります。
いきなりやってきた閉園メッセージ
どうやら秘密裏に園長先生と保護者の代表で緊急会議が開かれていたようで、「保育園が休園 or 閉園の危機」であることを知りました。
理由を簡潔に言うと、「相次いで先生が病気になり保育士不足のため、今年いっぱいで閉園」とのこと。
園児20人にフルタイムの先生が4人、給食の先生が1人の小さな保育園です。
そのうち3人の先生が、諸事情により一気に辞めてしまうらしく。
園長先生が保育士の確保に毎回悩まされ、運営に疲れてしまったということと、次のステップに進みたいという希望があるようで、実質的に保育園の継続は難しいということでした。
私も個人的に大好きな園なので、園長先生と副園長先生のツートップで何十年も守ってきたこの保育園が、今年いっぱいでなくなってしまうという事実がとても悲しい。
一番大事な園児たちのことはどうお考えなのか?
そのあたりの先生方の気持ちや、本当に閉園しか道が無いのかということを、今後の話し合いで決めていくようです。
閉園させない!韓国ママたちが奮起
日本人だからか私だからなのか、「あぁ、もうダメか。次の選択肢を考えないと」と瞬間的に思ったのですが、そうではない韓国ママたち。熱いです。
来週の最終決定までに、各自代案を考えて集合しましょうとのこと。
シュタイナー保育園存続問題とは関係ない話ですが、こういう危機、、やらなくちゃいけない!って時の韓国人の団結力というのは目を見張るものがあります。危機に強いというか、対処が素早い。
韓国で暮らす中で何度か遭遇するこの「団結力」というものに、最初は驚いたものです。
「とりあえずやってみよう、ダメなら他の方法で直ぐに試そう」という前向きな態度をよく目の当たりにします。
長いものに巻かれようとする私なんて論外w
しっかり自己主張ができる姿は羨ましくもあり、頼もしいです。
会議での話し合いは続く
重くのしかかっている閉園問題ですが、どの園児の家庭も保育園の存続を望んでいるようで、団結して今を乗り越えましょうとのこと。
親の意見をまとめて先生に緊急会議で伝えることになりました。
現在も先生が不足しているので(今週は2人コロナ感染で休み)、今週からお手伝い可能な親が代わる代わる補助で入るようです。
息子の通う保育園はシュタイナー教育という自然教育を行う園で、保護者と連携して共同運営をしているため、このような対応が可能なのかもしれません。
さて、2回目の緊急会議が開かれ、保護者の要望を伝えたところ、園長先生が少し前向きな姿勢を見せてくださいました。
保育士不足については、少し特殊な園のため専門の先生を探すことが難しいけれど、長期的に働いてくれそうな先生に連絡を取ってみるとのこと。
ただ、園長先生が園長から退きたいという意志は固いので、後任を見つけることは必須。
課題は山積み、、ですね。
HSCの転園問題
もし今年いっぱいで閉園になれば、新しい保育園探しをしなくてはいけません。
「あぁ、保育園に通えなくなるのね、じゃあ他の園を探さなくちゃ!」、、では済まされないのがHSCの転園問題。
繊細な子どもが新しい環境に慣れるまでにどのくらい苦労するか、、もちろん、人見知りなどしない子どもでも転園は敏感な問題です。
我が家の場合、初めて入園した通常の私立保育園に慣れることができず、手厚い小規模保育園なら不安なく通えるのではないかと、シュタイナー教育を行う小さな園に転園しました。
そんな恵まれた環境でも、1年以上掛けてやっと嫌がらずに通えるようになってきたな~、、くらいの感じです。
息子の場合、先ずは自然遊びの多い保育園が気に入っているし、先生も好き。
みんな友だちだけど、お母さんがいなくて不安という分離不安的なものを抱えているので、保育園に慣れることも時間が掛かりますが、母離れができないことも登園しぶりに大きく関係しています。
こんな感じの息子なので、また通常の保育園の環境に戻るなら、また登園拒否を起こすでしょう。
成長とともに改善するかもしれませんが、HSCにとって転園がストレスになることは間違いないと思います。
シュタイナー教育の保育園や幼稚園は数が少ないので、現在も自宅から車で通っている園児が大半。
となると、転園先はバラバラになり、今の友だちと通うという選択肢はありません。
我が家も転園に備えて、近所の保育園と幼稚園を改めて調べることになりました。
いくつか施設はありますが、雰囲気等々も大事ですが、年長に空席があるか、そして息子はHSC(汗)。気掛かりなことばかりで一気に暗い気持ちに。。
まもなく答えが出るでしょうが、既に敏感な息子は保育園の異変にいち早く気づいているよう。
早くこの騒動が良い形で終わって、落ち着いた生活が戻ることを祈るしかありません。
最終決定。保育園存続なるか?
最終的に出た結論は、「来年度以降も存続!」ということでした。
まず、現在の副園長先生が園長先生に変わります。
副園長先生はここ数年体調が優れなかったので、本当はしばらく休職したかったそうですが、子どもたちのために承諾してくださいました。
来年以降は、更に園児の数を減らして安定した運営を目指すそうです。
少人数になれば保育士を探す必要がなくなるので、先生の負担も減って良いのかもしれません。
小さな保育園、共同運営ならいつか起こるかもしれない閉園の危機にちょうど当たった我が家ですが、先生や保護者の奮闘を間近で見ることができるという貴重な経験ができて良かったのかもしれません。(ここ数週間、生きた心地はしなかったけど・・)
保育園は存続、それでも我が家は転園?
やっと平穏な日々に戻れるかと思った矢先、さらに我が家に追い討ちをかける事件勃発。
保育園に通わせるのって、こんなに大変なの? ストレスでちょっと過食気味(苦笑)
お昼寝練習中の身である息子ですが、「やっぱりお昼寝は出来なさそうのなので、もっと早く迎えに来てください」とのこと。(現在14時半→13時半)
通常16時退園ですが、長い間午前保育だったのがやっと13時半までに延びて(1年掛かった)、お昼寝の練習でこの夏からやっと14時半まで預かってもらえるように。
この夏にグッと成長した息子は、保育園の友だちともっと一緒にいたいと言うようになり、出来ない昼寝もじっとして待つようになっていました。
それでも、なかなか最後まで居させてもらうことを許可してもらえない。
逆に時間が戻ってるってなに?(今回ばかりはちょっと怒)
今まで不足している分、小学生までに息子はもっと友だちとの交流や色んな活動をしなければいけません。
先生のお願いを聞くことはできそうにないので、夫と話し合いをしてもらうことに。
一難去ってはまた一難。
続きのお話は、別記事へまとめます。まだまだ落ち着かない我が家の園生活です。。