韓国の小学校に入学して、私がいちばん驚いたのが「下校時間の早さ」でした。
1年生の頃は、給食を食べたらもう下校。
「え、もう帰ってくるの!?」
朝送ったと思ったら、あっという間に迎えの時間になり、最初は本当にびっくりしました(笑)
でも実際に通わせてみると、韓国では学校が終わったあとの時間まで含めて、子どもの一日が考えられていることが分かってきました。
学校内で参加できる放課後授業(パンガフ/방과후)や学童保育(トルボム/돌봄)、近年広がっているヌルボム(늘봄)など、日本とは違う仕組みもたくさんあります。
今回は、実際に息子を韓国の公立小学校へ通わせて分かった、韓国ならではの放課後事情をまとめてみます。
韓国の小学生は何時に帰ってくる?
韓国の小学校は、日本より少し下校時間が早めです。
学年によって多少違いますが、わが家の学校では次のようなスケジュールになっています。
| 学年 | 下校時間の目安 |
|---|---|
| 1・2年生 | 12:30頃(4時間授業)/13:30頃(5時間授業) |
| 3・4年生 | 13:30頃(5時間授業)/14:30頃(6時間授業) |
| 5・6年生 | 14:30頃(6時間授業が中心) |
※わが家の学校の一例です。学校や曜日によって異なります。
日本の小学校をイメージしていると、「もう帰ってくるの?」と驚く方も多いかもしれません。
実際、息子が1年生の頃は4時間授業の日が多く、朝送り出して家事を終えた頃にはもうお迎えの時間。最初はこの生活リズムになかなか慣れませんでした(笑)
その一方で、韓国では下校後も学校で過ごす子どもが少なくありません。
学校内の放課後授業(パンガフ/방과후)や学童保育(トルボム/돌봄)、低学年向けのヌルボム(늘봄)など、放課後を支える制度があるためです。
韓国の放課後制度は3種類
韓国の小学校には、放課後に利用できる制度がいくつかあります。
最初は全部同じに見えていましたが、実際に利用してみると、それぞれちゃんと役割が違いました(苦笑)
| 制度 | 韓国語 | 対象 | 内容 | 料金 |
|---|---|---|---|---|
| 放課後授業 | パンガフ(방과후) | 全学年 | 学校内で受ける習い事 | 有料 |
| 学童 | トルボム(돌봄) | 低学年 | 放課後の預かり・見守り | 基本無料 |
| ヌルボム | ヌルボム(늘봄) | 低学年 | 学習・体験活動 | 基本無料 |
韓国の小学生、放課後はどう過ごしている?
放課後の過ごし方は家庭によってさまざまですが、主な選択肢はこのあたりです。
日本との大きな違いは、学校の中でそのまま過ごせる制度が充実していること。
特に低学年のうちは、学校からそのまま参加できるプログラムが多く、親としても安心感があります。
放課後授業(パンガフ)とは
わが家が一番活用しているのが、学校内で行われる放課後授業(パンガフ/방과후)です。
イメージとしては、「学校の中でできる習い事」。
授業が終わったあと、そのまま学校の教室へ移動して参加できるので、親が送り迎えをする必要がありません。
学校によって内容は違いますが、息子の学校ではロボット、料理、美術、スポーツ、英語など、さまざまな講座があります。
料金も一般の習い事より利用しやすく、わが家の学校では3か月で数千円〜1万5千円ほどの講座が中心です。
外部の先生が担当することも多く、内容もしっかりしています。
ただし人気の講座は抽選になることもあり、「申し込めば必ず受けられる」というわけではありません。
息子も「今日はロボットの日!」「今日は料理!」と、放課後授業のある日を楽しみにしています。
学校の中でそのまま参加できるので、新しいことにも挑戦しやすいのかなと感じています。
▶ 韓国の習い事や月謝については、こちらの記事でも詳しく紹介しています。
学童(トルボム)は低学年の強い味方
トルボム(돌봄)は、日本の学童に近い制度です。
主に低学年を対象に、授業後から夕方まで学校内で預かってもらえます。
学校によって違いはありますが、
など、共働き家庭には、本当にありがたい存在です。
利用希望者が多い学校では、抽選や優先順位がある場合もあります。
わが家は1年生の頃は利用していませんでしたが、2年生からトルボムを利用するようになりました。
実際に利用してみた感想については、こちらの記事で詳しく紹介しています。
ヌルボム(늘봄)とは
息子が1年生のときから始まったのが、ヌルボム(늘봄)です。
ヌルボムは、低学年を対象にした学校内の放課後プログラムで、工作や音楽、運動、学習活動など、さまざまな体験を無料で受けることができます。
学校によって実施内容や時間は異なりますが、ここ数年で導入する学校が増え、韓国では少しずつ定着してきている制度です。
息子も1年生のときに利用していました。
ところが申し込んでみると、なんと参加者は息子ひとり(笑)
小規模な学校だからこその、ちょっと珍しいケースです。
「今日は何人だった?」と聞くと、
「先生とぼくだけ!」
という返事が返ってきて、思わず笑ってしまいました。
普通の学校ではなかなかないケースだと思いますが、先生とマンツーマンで工作をしたり、運動をしたりと、息子は意外と楽しそうに通っていました。
ヌルボムの実施状況や内容は学校によって異なりますが、無料で利用できるのは大きな魅力。
下校時間が早い低学年のうちは、「学校で見てもらえる場所がある」という安心感は、親としてとてもありがたかったです。
習い事は送迎バス文化がすごい
韓国へ来て、「これは本当に便利!」と思ったのが、習い事の送迎バスです。
テコンドーやピアノ、英語、水泳など、多くの習い事ではシャトルバス(셔틀버스)が学校まで迎えに来てくれます。
学校が終わると、そのままバスに乗って習い事へ。
終われば家の近くまで送ってくれる教室も多く、日本の「習い事=親が送迎」という感覚とはかなり違いました。
この春、息子もスイミングに通い始めたのですが、「私が送っていくよ」と言っても、
「バスに乗りたい!」の一点張り(笑)
結局、息子は黄色いシャトルバス、私は歩いてスイミングへ向かうことになりました(苦笑)
学校や家の前まで迎えに来てくれるのがうれしいみたいで、今ではバスに乗ることも習い事の楽しみの一つになっています。
テコンドーなどは希望すれば平日は毎日通えるし、送迎もあるので、共働き家庭には心強い存在だなと感じます。
実際に韓国で生活してみると、「親がラクできるように考えられているな」と感じることが多いです。
特に子育てでは、「こんなサービスまであるの!?」と驚くこともしょっちゅう。こういう仕組みがあるから、習い事が盛んな理由にも納得しました。
わが家の放課後
息子も学年が上がるにつれて、放課後の過ごし方が少しずつ変わってきました。
1年生の頃はパンガフを中心に過ごしていましたが、今では学童や部活動にも参加しています。
学校で夕方まで過ごしたあとは、そのまま柔道へ。
幼稚園の頃は習い事をほとんどしていなかったので、「忙しい小学生になったなぁ」と感じることもあります(笑)
わが家は今のところ、学習塾はまだ考えていません。
周りを見ると塾へ通う子も増えてきましたが、息子は今のところ運動系ばかり(笑)。
本人が毎日楽しそうに帰ってくるので、「まぁ、今はこれでいいか」と思っています。
さいごに
韓国の小学校は下校時間が早く、最初は「午後はどう過ごすんだろう?」と戸惑うこともありました。
でも実際には、放課後授業や学童、ヌルボム、習い事など、子どもたちが安心して過ごせる選択肢がたくさんあります。
最初は「午後どうしよう…」と焦っていた私ですが、今では息子の方が放課後を満喫している気がします(笑)
これから韓国で小学校生活が始まる方も、最初は戸惑うことがあるかもしれません。
でも意外と何とかなるので、大丈夫ですよ。




