~プラティって、本当に初心者向け?~
「プラティは初心者向けで飼いやすい」ってよく聞きますよね。
我が家もその言葉を信じて、何の準備もないまま、夫と息子の「飼いたい!」という一言で突然アクアリウム生活がスタートしました。
最初は全く知識がなく、水槽の立ち上げ方も手探り状態でしたが、小さな魚たちが元気に泳ぐ姿を見ているだけで気持ちがほっとして、気づけば家族全員がプラティの虜に。
そんな我が家のプラティ飼育も、気づけばもう9ヵ月目。
初心者だからこそ経験した、予想外の繁殖ラッシュや性別のトラブル、病気との戦いなど――
今回は、そんなリアルな出来事をまとめてみたいと思います。
プラティは本当に初心者向け?「繁殖ラッシュ」に要注意!
多くの情報で「プラティは丈夫で飼いやすい」と紹介されています。
実際、ある程度の水質変化にも強く、人慣れしていて水槽の前に行くと、スーッと寄ってきてくれるその姿はとても可愛い!
しかし、我が家が直面した最大の落とし穴は――驚異の繁殖力。
- スタート時:オス1匹+メス3匹
- 数ヵ月後:オス20匹+メス23匹の大所帯に!
しかも全メスが最初から妊娠済みだったようで、出産→妊娠→出産…の無限ループ。
プラティは1度妊娠すると、数回に分けて出産を繰り返し、1回で産む稚魚も多かったりするので、「妊娠は計画的に」という言葉がしっくりきます。

最初は生まれた稚魚を見つけ次第隔離していましたが、さすがに追いつかなくなり、途中から放置(苦笑)。
それでも生命力の強い稚魚は、水草に隠れて生き抜いていました。
全員メスのはずが…性転換で再び妊娠!?

「これでオスとメスの数は把握できたし、もう妊娠の心配もないね」…そう思っていたのも束の間でした。
性別を見分けてオスとメスを分けて管理していたはずなのに、まさかの事態が発生。
メスのように見えた稚魚が、成長後にオス化していたのです。
プラティには環境や群れ構成により性転換が起こる可能性があると言われており、
オスのいない水槽で突然ゴノポディウム(オス特有のひれ)が現れた子が数匹。
急遽オス専用の水槽を設け、再度分け直すことになりました。
2つの水槽管理でわかったプラティの性格
オスを隔離して以降、我が家では2つの水槽で管理するスタイルに移行しました。
同じプラティなのに、性別の違いで水槽の雰囲気が全く違うのが面白い。オスたちは活動量が多いので、体が筋肉質に見えるのは気のせいかな・・モリモリしてる(苦笑)
メス水槽:平和でのんびり
誰に追いかけられることもなく、ゆったりと泳ぐ姿に癒されます。
ストレスの少ない環境の方が、体調も安定する印象。
オス水槽:毎日が大騒ぎ!
オス同士で追いかけ合ったり、ピリピリとした緊張感がある様子。
遊んでいるのか、縄張り争いなのか、いまだによく分かりません(笑)。
中にはストレスで弱ってしまう子もいたため、性格に合わせた環境調整が重要だと実感しました。
1匹を数匹で追い回したりしているのは何なんだろう(汗)
「ミッキーマウス・プラティ」が招いた病気ラッシュ
ある日、息子の希望で「ミッキーマウス・プラティ」を1匹導入。
最初の数日は何事もなかったのですが、1週間ほどで感染症を持ち込んでいたことが判明し、大きなトラブルに…。
徐々に他の魚たちに異変が出はじめました。
感染した病気リスト
病名 | 症状 |
---|---|
針病 | 尾が針のように尖る。稚魚が罹りやすく重症化しやすい |
白点病 | 身体に白い点が現れる。比較的治りやすい |
ポップアイ | 目が飛び出す症状。慢性化するケースも |
導入後、数匹が命を落とし、他の魚たちも次々に体調を崩してしまいました。
針病は厄介で、稚魚が泳げなくなっていく姿を見るのはとても辛かった(涙)
ポップアイという目が出てしまう病気にも罹った一部のプラティは、現在も少し目が出たままですが元気に回復。
元気そうに見えても、病気には潜伏期間があることを痛感しました。
初心者が学んだ「魚の導入ルール」
プラティは丈夫な魚ですが、水質や魚の相性に注意しないとすぐに感染が広がります。
新しい熱帯魚の追加は、慎重に・・ですね。
やっと安定した現在の飼育環境
さまざまな試練を乗り越えて、今の我が家のプラティたちは元気で穏やかな毎日を送っています。
現在はオス水槽・メス水槽の2本体制で管理し、水換えは少量を週2回ほど実施し、週1で半分ほど換えています。
こまめに換えることで掃除の手間が減り、プラティたちも健康に過ごしています。
プラティは丈夫で飼いやすく、多少の水質変化にも強いのが魅力。
そういう意味では初心者でも安心して飼える熱帯魚だと感じています。(でも結構病気に罹りやすいと思う・・)
稚魚の可愛さは格別!繁殖の魅力も
我が家ではこれ以上水槽を増やせないため、今は繁殖を控えていますが、稚魚の愛らしさは格別です。
魚の形でそのまま小さく生まれ、チョコチョコ泳ぐ様子はまさに癒し。
余裕のある方には、繁殖の楽しみもぜひ味わってみてほしいです。
また、プラティは混泳もしやすいので、他の魚との組み合わせも視野に入れて、より豊かなアクアリウムを楽しむことができるはず。
ちなみに最近、我が家ではプラティ以外の熱帯魚も数匹迎え入れ、混泳にもチャレンジしてみました。
……が、やっぱり簡単にはいきませんでした(苦笑)。
そのあたりの混泳失敗エピソードは、また次回のプラティ飼育日記で詳しくお話ししようと思います!