【入学2ヵ月】HSC息子の登校しぶりはあるのか?

HSCの登校しぶり HSC(繊細な子)

ひといちばい敏感な子ども(HSC)である息子が、ついに小学生になりました。

私たちは韓国で暮らしているので、3月が入学式。私も小学生の親という初めての任務を慌ただしくこなしながら、2ヶ月が過ぎようとしています。

長いあいだ保育園の登園拒否をしていた息子は、どのような小学生になったのでしょうか。

初めての場所、先生、友だち、勉強と、初めて尽くしの学校生活がスタート。特にHSCは強いストレスを感じるでしょう。

今回は、入学してからの息子の様子や、HSCを持つ親として私が心掛けていることなど、お話ししたいと思います。

スポンサーリンク

登校しぶりは起きるのか?

学校へ通い始めて約2ヵ月経ちました。
何年も前から心配していた、登校拒否や登校しぶりはどうなったか?というと、、

「毎日疲れるけど楽しい!」と、登校しぶりをしそうな雰囲気はありません

新しい環境で疲れてはいますが、一度も「学校に行かない」など後ろ向きな発言はありません。

学校が楽しい最大の理由は、

  • 1クラスが少ない小規模学校が合っていた
  • 担任の先生と相性が良い
  • 保育園のようにお昼寝がない!

だと思っています。

保育園の登園しぶりは何年も続いた息子ですが、後半は「お昼寝必須」が辛かったようです。
だからこそ、お昼寝から解放された今の学校生活がとても楽しいのでしょう。

小規模校を選んで大正解
「毎日学校に楽しく通うこと」を目標にしていたので、本当に良かった。

HSCが安心する小規模学校

生まれてから五感の敏感さや何でも不安に感じてしまう息子のために選んだのは、自宅から徒歩20分の場所にある小さな小学校。

他の学年は10人以上いますが、今年の1年生は6人という超小規模クラス

HSCの息子は、様々なことを敏感に察知します。
他人を気にしすぎて気が散りやすい傾向があり、新しい場所に慣れるまですごく時間が掛かるため、クラスの人数は少ない方が良いと選びました。

入学して改めて感じた小規模学校の魅力は、

  • 建物が程よい大きさで迷いづらい
  • 学年関係なく友だちになりやすい
  • 1クラスの人数が少なく集中しやすい
  • 発言の機会が多く、自信がつきやすい

HSCのような様々なことを敏感に察知する子どもには、とても良い環境だと思います。

因みに、この学校は学区外です。
この学校以外にも引っ越し覚悟で探していた小規模校ですが、最終的に自宅から徒歩で通える学校を見つけられてラッキーでした。

入学後の息子の状態

学校生活がスタートし、どんな子どもでも新しい環境に対してのストレスはあると思いますが、繊細なHSCの緊張と不安はどんな形で現れるのか、息子の入学後の様子をまとめてみます。

  • 学校や授業は好きで、行き渋りはない
  • 教室前まで付き添い登校、教室に1人で入れない
  • 入学後から続く、帰宅後の癇癪
  • 帰宅後すぐに、自分の好きな遊びに没頭する

HSCは様々なことを敏感に察知するセンサーがあるので、いつも気を張っています。
いつも他の子や周囲の雑音が気になって仕方がない様子。

いくら先生やクラスメイトが良くしてくれても、「外では良い子」の息子には、新しい環境のなかで大きな負担がかかっていました。

加えて、シュタイナー保育園というとても伸び伸びとした教育で育ってきたので、公立小学校というルールや指示が多い環境に馴染みがなく、まったく違う環境にさらされることになったのもストレスなのかもしれません。

学校に行きやすくするためのケア

入学後のストレスは想像できないほどのものと理解し、下校後は、よく休ませることにしました。
心も疲れていますが、体も疲れていることでしょう。

私が親としてできることは多くはありませんが、とにかく登校しぶりに繋がらないよう、学校生活に慣れるまでは息子のケアを優先した生活をしています。

付き添い登校

1人で教室に入れないので、教室まで息子と一緒に行き、先生に連れて行ってもらっています。

入学後の癇癪への対応

ゆったりしたスケジュールを組んでいても、癇癪は起こります。

本人にあまり自覚はなく、「なんとなくいやな気分」という状態。
その不快な気分の発散方法は怒ること、当たり散らすことで解消されます。

この時の癇癪は、ただただ心身ともに疲れている状態なので、あまり心配しなくても良さそう。
少し時間が経つと、なぜあんなに怒っていたのか分からない・・と本人も反省していました。

悪いとは分かっていても、ストレスがあるのは当然と思って、「そういうときもあるよね」と、あたたかくスルー。1ヵ月を過ぎたころには学校に慣れてきたのか、自然と癇癪が減ってきました。

先生に息子の特性を理解してもらう

学校は保育園などと違い、担任の先生と直接お話をする機会が減り、距離が遠くなります。

我が家の場合は、入学前から学校側に、息子の性格や行動を何度も相談した上で小学校を決めました。

ある程度どんな子どもか知っているとは思いますが、入学するときには、担任の先生に息子の特性を書いた手紙を渡しました。

人見知りや繊細な子どもはいますが、HSCという言葉を知っている人は少ないので、「一般的な人見知りや繊細・敏感な子より、10倍くらい敏感な子どもです」と言っておくとイメージが伝わるかもしれません。

発達に問題があると思う先生もいるかもしれませんが、それは今後の学校生活を過ごすなかでどう判断されるのか?
具体的には、問題行動があったときに授業の妨げになるかどうかがポイントになるのかなと感じています。

時間と心に余裕を持つ

「小学生なんだから」と、放課後に勉強や運動をさせなければ!と思ってしまいがちですが(特に韓国は習い事大国なので)、我が家は、しばらく様子見をしようと、学童や習い事は後回し。

親として伝えたいことも聞きたいことも、ぐっと我慢。
放課後は本人のしたいことをさせ、余裕を持ったスケジュールを心掛けました。

さいごに

まだ教室に1人で入るのは怖いようで付き添い登校は続いていますが、ここまでは私も想定内です。

入学から2ヵ月経つので、そろそろ離れる練習をしていきますが、正直、毎日通っているという状況だけでも有難く、とても嬉しい。

HSC育児は何かと過保護だと理解されないこともありますが、子どもをよく観察して、必要なときは甘えさせてあげると安心しやすくなると思います。

保育園や幼稚園とは全く違う小学校生活。
なにより園で身に着けた社会性が大切になるので、幼少期に学習よりコミュニケーション重視の園に送って良かった・・と感じています。