赤ちゃんが抱っこでしか寝てくれず、布団に置いた瞬間に「背中スイッチ」が入ってギャン泣き……。
置いては起きて、また抱っこ。これを1日に何度も繰り返して途方に暮れていませんか?
わが家の息子も生後すぐから「抱っこでしか寝ない子」でした。今回は、限界を迎えて手首を痛め(腱鞘炎)ながらも、なんとか乗り切ろうと試行錯誤した体験談と、使ってよかった「防具(便利グッズ)」をご紹介します。
抱っこでしか寝ない日々。わが家の「背中スイッチ」との戦い
息子は生まれた直後から「とにかく泣く子」でした。
音や周囲の刺激にも敏感で、その大変さは生後すぐの助産院から始まっていました。周りの赤ちゃんがすやすや眠っている中、出産後の私は丸2日ほとんど眠れず、息子も寝てはすぐに起きて泣くの繰り返し……。
特に生後3ヶ月頃までは、抱っこから降ろした瞬間に背中スイッチが入る毎日。
トイレに行くときも抱っこ紐をつけたまま。夫も定時で帰ってきてくれて、交代しながら立ったり座ったり。とにかく抱っこ紐をしたまま、なんとか一日を過ごしていました。
「少し横になりたい」と思っても、置けば起きる。
手首の痛みもどんどんひどくなってきて、もう限界。思い切ってマッサージに駆け込んだこともありました。
けれど、帰宅すれば一瞬で激しい抱っこ生活に逆戻り!
「私の1万円が……」と切なくなりつつも、もう笑うしかないというか、完全にお手上げ状態でした(苦笑)
実家に里帰りもしていましたが、周囲のちょっとした音ですぐに目を覚ましてしまう。家族が抱いてもなかなか泣き止まないし、夫と交代しても、実家に帰っても、結局は誰が抱いても寝ない。
最終的には、「もう抱っこ紐をしたまま耐えるしかない」と、そんな毎日を送っていました。
長時間の抱っこで限界…産後の「腱鞘炎」と「ばね指」
連日の「長時間抱っこ・背中スイッチ・着地失敗」を繰り返すうちに、ついに私の身体も限界を迎えました。
私なりに手首を痛めないよう気をつけてはいたのですが、当時は赤ちゃんを抱っこすること自体にまだ慣れておらず、「落とさないようにしなきゃ」と必死。抱っこの仕方を落ち着いて考える余裕なんてありませんでした。
きっと、赤ちゃんを支えるのに精一杯で、手首や指先だけにギュッと力を入れてしまっていたんだと思います。
しかも、抱っこの回数と時間がとにかく多すぎる。一度寝たと思っても、置けば起きる。また抱っこ。やっと寝たと思っても、また起きる……。そんな毎日を何時間も繰り返すうちに、少しずつ手に負担が積み重なっていきました。
そして、ある朝。
手首から親指にかけて激痛が走り、手を動かすのすらつらい状態に……。
当時は病院を受診する余裕すらありませんでしたが、あとから調べてみると、これは産後のママに多い「ドケルバン病」の症状と重なるものでした。
ちなみに、指がカクッと引っかかって伸ばしにくくなる「ばね指」も、妊娠・出産期にみられることがある腱鞘炎のひとつです。私の場合は手首から親指にかけての激痛(ドケルバン病の症状)がメインでしたが、当時は手や指を酷使して毎日痛みに悩まされました。
誰かに預けて手を休ませられる環境もなく、手が激痛でも目の前の赤ちゃんは抱っこでしか寝てくれない。
「この痛む手で、どうやって毎日の抱っこを乗り切るか」
そこからは、自分の手を守りながら抱っこを続けるための試行錯誤が始まりました。
痛む手を守るために意識した「抱っこの仕方」
まず意識したのは、できるだけ手首や指だけで支えないことでした。

助産師さんに教えてもらっていたのに、初産ということもあって当時は泣いている子どもをどうにかしようと必死。
毎回「どう抱くか」まで考える余裕なんて、とてもなかったです。
赤ちゃんが泣けば、とにかく抱っこ。
寝れば、起こさないように必死。
また泣けば、抱っこ。
それでも手を痛めてからは、「手首や指だけに頑張らせない」と強く意識するようになりました。
もちろん抱っこ自体の回数が多いので、これだけで痛みが消えるわけではありません。
それでも抱き方を少し変えるだけで、手に集中していた負担をかなり分散できるようになりました。
腕と指の限界を救ってくれた便利グッズ
完全に抱っこを無くすことはできませんでしたが、便利グッズを使うことで身体にかかる負担を減らすことができました。当時の私にとってはまさに「防具」と言える存在です。
手首・親指サポーター
激痛の中で頼ったのが、手首や親指をしっかり固定できるサポーターでした。
関節を固定することで、抱っこの最中に無意識に力が入ってしまうのを防ぐためです。
もちろん、これを着ければ痛みが完全に治るわけではありません。
それでも、抱っこのたびに激痛が走る状態だった私にとっては、手を保護しながら抱っこを続けるための必須アイテムでした。
ヒップシート
こちらは「赤ちゃんを寝かせるための神アイテム」というより、限界だった私の手首と腰を崩壊から守るための防具でした。
ヒップシートがあるとないとでは大違い。赤ちゃんの体重が腰や骨盤にしっかり分散されるので、腰や肩の負担が減り、手首は軽く添えるだけで済むので本当に楽でした。
抱っこする回数がとにかく多い時期だったからこそ、日々の負担を減らしてくれる「なくてはならないアイテム」でした。
円座クッション
助産院に置いてあってすごく良かったので購入した円座クッション。
抱っこ紐をしたまま座って耐えるとき、このクッションに座るだけでお尻や腰への負担がぜんぜん違いました。
厚みがあってへたりにくい硬さがあるので、長時間の抱っこ生活でもしっかり体を支えてくれます。
激しい抱っこ期を乗り切るお供として重宝し、実は今でも普段使い用として買い替えながら愛用しているほどお気に入りのアイテムです。
着地を成功させるため試した「背中スイッチ」対策
「どうにかして背中スイッチを発動させずに布団へ着地させたい」と、ネットや本に書いてある方法は一通り試しました。
……と、あらゆる手順を踏んでチャレンジしましたが、我が家の場合はことごとく失敗(苦笑)
時間をかけてそーっと離れても、数分経つと気付いて泣き出すという繊細さでした。
ネットで見る「この方法で背中スイッチが消えました!」という成功例は、我が子の前ではほとんど通用せず……。
でもこの経験を通して、「私のやり方が悪いわけじゃなく、寝ない時は何をしても寝ないんだ」と吹っ切ることができました。こればかりは少し成長するのを待つしかない時期だったのだと思います。
後から知った「ハイニーズベビー」という言葉
息子が大きくなってから、私は「ハイニーズベビー」という言葉を知りました。
「あれ?これ、うちの子に当てはまるかも」
刺激に敏感だったり、とにかく手がかかると感じることが多かったりする赤ちゃんのことです。特徴を知っていくと、生まれた頃からの息子の様子が次々と思い出されました。
もちろん、当時の息子がハイニーズベビーだったと診断されたわけではありません。
ただ、「あの頃の大変さには、息子なりの気質があったのかもしれない」と思えたことで、ずっと抱えていた「私の育て方が悪かったのかな」という気持ちが、少しずつ軽くなっていきました。
「もしかしてうちの子も……?」と思った方は、ぜひこちらの記事も読んでみてくださいね。
さいごに
ちなみに、わが家はベビーカーも断固拒否でした。
里帰りから韓国へ戻るときに、わざわざ日本から運んできたのに、結局ほとんど使えず……。
対面にしてみたり、少し早めに押してみたりと試行錯誤しましたが、何をしてもギャンギャン泣く息子。
私も「そのうち慣れるかも」と諦めずに押し続けましたが、息子も負けじと泣き続ける(笑)
さすがに外では周囲の目も気になり、最終的には抱っこ。ベビーカーはいつの間にか、ただの「荷物置き」になっていました。
しかも、ベビーカーだけではなく、飛行機でも車でも一度も寝てくれたことがない。なぜかいつもギャン泣き(笑)
今思えば、「抱っこでしか寝ない」というより、そもそも「どこでも寝ない子」だったのかもしれません。
抱っこでしか寝てくれない毎日が続くと、睡眠不足と疲労で「私の寝かしつけ方が下手なのかな」と、自分を責めたくなることもあります。
私も、奮発したマッサージ代1万円が一瞬で消えたり、わざわざ韓国まで運んだベビーカーが荷物置きになったり……「あれ、私いったい何してるんだろう」と思うことが何度もありました(笑)
でも、今振り返ると、あの頃はあの頃で必死だったんですよね。
だから、もし今まさに「もう限界……」と思っている方がいたら、どうか自分を責めすぎないでください。
便利グッズでも周りの手でも、使えるものは何でも使って、とにかく今日を乗り切ればOK。
私のように「もう何をしても寝ない!」という日々でも、いつかはちゃんと終わります。……人よりちょっと遅かったけど、あの絶望の毎日も、今ではいい思い出……なのかなぁ(笑)
頼れる「防具」も上手に使いながら、今日もなんとか一日を乗り切っていきましょう!



