韓国に住んで数年。
先日、人生で初めての人間ドックを受けてきました。
出産後は子育てに追われ、無料の健康診断さえスルーしていた私ですが、
「このタイミングで一度しっかりチェックしておこう」と思い切って申し込みました。
結果は――思っていたよりずっとスムーズで、想像以上に快適。
「もっと早く受けておけばよかった」と思えるくらい、安心感のある体験でした。
この記事では、韓国在住者の視点から、
人間ドックの流れ・費用・検査着など、実際に体験して感じたことをまとめています。
私も最初は不安や緊張がありましたが、
「韓国語が得意じゃなくても、こんなにスムーズに受けられるんだ」という気づきもありました。
旅行中の健診を考えている方にも、参考になれば嬉しいです。
🏥 韓国の人間ドックは「総合健康健診」
韓国では人間ドックのことを「종합건강검진(総合健康健診)」と呼びます。
ざっくり言うと、基本の検査に、自分で気になる項目を追加していくスタイルです。
私が今回受けたところも同じで、
事前に検査リストを見ながら「MRIどうしようかな…」「婦人科系もチェックしておこうかな」と、
自分の気になる部分を組み合わせていく感じでした。
オーダーメイド感があって、「あれもこれも無理に受けなくていい」っていう気軽さがちょうどよかったです。
どの検査を選べばいいの?というときは
オプションは本当にたくさんあって、数十種類はあるんじゃないかな…?という印象。
初めてだと「どれが必要なのかよく分からない…」となると思うんですが、
そういうときは目的や年代に合わせたパッケージプランを選ぶ人も多いみたいです。
私も最初ちょっと迷いましたが、
必要そうな検査をゆるっと組み合わせていきました。
※どんなパッケージがあるのかは、後半で詳しく紹介しています!
🕓 所要時間はどのくらい?
朝9時に受付をしてから、すべての検査が終わるまで約3時間半ほどでした。
検査内容によって多少前後はあると思いますが、全体的に待ち時間が少なく、とてもスムーズに進行。
各フロアには案内スタッフがいて、移動も迷うことなくスムーズ。
「流れに乗るだけで自然に進んでいく」という感覚が印象的でした。
👕 検査着に着替えてスタート
受付を済ませたら、更衣室で検査着に着替えます。
手渡されたのは、厚手でしっかりとした甚平風の上下セット。
透け感もなくて安心感があり、着心地もとてもよく、
どこかチムジルバン(韓国式サウナ)を思わせるようなデザインでした。
周りを見ても、男女ともに色違いで同じスタイルの検査着を着用していて、
「これ、家用に欲しいかも…」と思ったくらい快適でした(笑)
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🕓 所要時間は約3〜4時間
私たち夫婦は同じ時間にスタートしたものの、検査内容が違ったため、
なんと、一度も顔を合わせずに終了(笑)という展開に。
私はおよそ3時間半ほどで終わり、
夫は少し時間がかかって、最後に休憩室で合流しました。
検査ではフロアごとに移動が必要ですが、
案内がしっかりしているので迷うことはなし。
混雑したエレベーターを避けて階段移動にしましたが、
これがちょっとした運動になって、緊張もほどよくほぐれました。
📱 スマホを見る暇もないほどスムーズ
待ち時間がほとんどなく、スマホを開くタイミングもないほどテンポよく進行。
周りの人もスマホを手に持っているものの、ほとんど使っていない印象でした。
検査室の前には、所持品を預けられるスペースがしっかり確保されていて、
身軽に移動できるのも安心ポイントです。
🍽 軽食の提供もうれしい配慮
人間ドックなど高額な検査を受けた人には、終了後におかゆなどの軽食提供もありました。
その場で食べてもいいし、テイクアウトもOK。
こうしたちょっとした気遣いが、じんわり嬉しいんですよね。
私たちはテイクアウトにして、持ち帰って食べることに。
ちなみに、お粥は韓国の老舗チェーン「本粥(ボンジュク)」のものでした。
韓国ドラマでも、登場人物が風邪をひいたり体調を崩すと必ず出てくる“あのお粥”。
実際、現地でも本当によく食べられています。
お粥のチェーンは色々ありますが、やっぱりボンジュク、美味しいです。
🧑⚕️ 韓国語に不安があっても大丈夫だった話
韓国語は日常会話レベルでなんとかなるものの、
**医療の場面になると、やっぱりちょっと不安…**というのが正直なところでした。
でも今回の人間ドックでは、思っていたよりもずっと安心して受けられた、というのが率直な感想です。
スタッフさんの声かけが優しかった
受付や検査フロアには、それぞれ案内スタッフが常駐していて、
ファイルを渡すとすぐに「ここにお座りくださいね」と優しく案内してくれました。
さらに何度か「韓国語、大丈夫ですか?」と声をかけてもらう場面もあって、
無理に話そうとしなくても、頷くだけで自然に流れに乗れる雰囲気だったのがありがたかったです。
🧾 名前でちょっと目立つのも、在住あるある?
ちなみに私の名前は、韓国人の名前に比べると長め。
そのせいか、呼ばれるたびに目立つ…という在住者あるあるも(笑)
基本的には苗字を省略して「名前だけ」で呼ばれることが多いのですが、
それでも「あ、外国人の方なんだな」とスタッフさんが自然に察してくれている感じがありました。
そして実際、日本人に対しては好意的に接してくれることが多い印象です。
こういうさりげない空気感が、韓国で健診を受けるうえでの安心感につながっている気がします。
💰 費用について(私たちの場合)
今回の人間ドックは、基本の健康診断に、気になる検査を自由に追加していくスタイルでした。
私たち夫婦はそれぞれ違うオプションを選びつつ、「上限7万円くらいで収めたいね」という予算感をもとに組み立てました。
検査の数や内容の組み合わせによって、費用はかなり幅があります。
私(妻)の検査内容と費用
➡ 合計で 約70,000円でした。
夫の検査内容と費用
➡ 合計で 約70,000円
オプションの組み合わせ方によっては、6〜9万円前後が現実的なラインかなと感じました。
また、韓国でも日本同様、健康保険の無料クーポンや補助制度を利用して、もっと手頃に受けている方も多いようです。

📝 受けてみて感じたこと
📦 パッケージ検診もいろいろあります
私が行った健診センターでは、年代や目的に応じて選べるパッケージプランも豊富に用意されていました。
「どの検査を選べばいいかわからない…」という場合でも、あらかじめ組まれたセットをベースにカスタマイズすることができるので、初めてでも安心感があります。
たとえば、こんなパッケージがありました👇
実際、当日も親子やカップルで来ている方を何組か見かけました。
「健診を贈る」文化があるというのも、韓国ならではだなと感じた印象的なポイント。
「健康を気遣うこと=思いやり」という考え方、ちょっと素敵ですよね。
✈️ 旅行者にもおすすめできる理由
最近では、韓国旅行中に人間ドックを受ける人も増えているそうです。
いわゆる「医療ツーリズム」の一環として、健診を予定に組み込むスタイルも注目されています。
旅行のついでに、自分の体を見つめ直す時間を持つ。
そんな旅のかたちも、今の時代らしい選択肢かもしれません。
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🧾 まとめ:想像以上に前向きな体験
人間ドックって、
「病気が見つかるかも…」という怖さや、
「高いからいいや」と思ってしまうこと、ありますよね。
でも私は今回、“今の自分の体の状態を知る”という目的で受けてみました。無料の定期健診ではカバーしきれない部分までチェックできて、
年に一度くらいは、ちゃんと向き合う時間を持つのも大事だなと感じました。
まだ結果はすべて出ていませんが、
すでに「筋肉量が少ないですね」と言われてしまい…(笑)
これをきっかけに、またヨガでも再開しようかなと思っています。
人間ドックはたしかに高額ではありますが、
「不安を解消するため」だけでなく、
“もっと健康に、前向きに暮らすためのヒントをもらう時間”として受けるのもアリだなと実感しました。
今後は、毎年少しずつ項目を変えながら、自分に合ったペースで続けてみようと思います。


