妊娠した状態で我が家にやってきた3匹のお母さんプラティ。
初産なのかどうかも分かりませんが、それぞれの母プラティが2~3度目の出産を終え、4ヵ月経った現在の稚魚の数は、約30匹!
プラティのためにも水槽をこれ以上増やさないためにも、雄と雌を分ける作業をすることに。
今回は、熱帯魚飼育の初心者の性別判定と、その過程で起きたまさかの性転換についてお話したいと思います。
オス・メスの性別判定をする理由とは?
飼育を始めて4ヵ月。
妊娠した状態で我が家にやってきたメス3匹のプラティたちは、それぞれ2〜3回の出産を終え、稚魚の数はついに約30匹に!
見た目も可愛いし、元気に泳いでくれるのは嬉しいけれど――
「このままでは水槽がプラティであふれてしまう!」
初心者あるあるですが、我が家も性別についての知識がなかったため、気づいたときにはもう増えすぎ…。
さらに驚いたのは、プラティのメスはオスがいなくても数回に分けて妊娠・出産できるという事実!
しかも、生後1ヵ月半ほどでも妊娠することがあると言われているので、次世代の稚魚たちが大人になる前に性別を判定して、水槽を分ける必要が出てきました。
プラティの性別はいつから見分けられる?
一般的に、生後3ヵ月ごろから性別の判別が可能と言われています。
性別の見分け方
チェックポイント | オス | メス |
---|---|---|
尾びれの形状 | ゴノポディウム(棒状) | 扇型で広がっている |
体のサイズ | 小さめ・スリム | やや大きく、丸みがある |
行動 | メスを追いかけることが多い | 比較的おだやか |
我が家でも頑張って約30匹の稚魚たちの性別を確認。
…なのに、なんと全員メスだったんです!
オスがいなければ、妊娠しない=これ以上は増えない!
ということで、ちょっと安心して、全員を同じ水槽へ戻しました。
なのに突然…「オス化」する稚魚が出現!?
それから1ヵ月ほど経ったある日。
ふと観察していると、一匹の尾びれが棒状に変化しているのを発見!
「えっ!?この子、ゴノポディウムがある!?」
明らかに“オス”の特徴が出てきていて、性転換が起きた可能性が高いと分かりました。
プラティに“性転換”はあるの?
調べてみると、プラティのような卵胎生の熱帯魚では、環境や群れ構成によって性転換のような現象が起きることがあるそうです。
特に「メスしかいない環境下」だと、繁殖維持のために一部のメスがオス化するという説も。
私が初心者のため、初めの段階でしっかり性別判断できていなかったのかもしれません・・。ヒラヒラから棒状になるのが遅かったのかなぁ。
ちなみに、
- オス→メスになることはほとんどなく、
- 性転換が完了すると他のメスを追いかける行動も出始めます。
我が家のその子も、まさにそんな行動をし始め、「2代目ハーレム」と命名されました。(先代はお亡くなりに・・)
ミッキーマウスプラティまで…!?再び性別トラブル
1代目ハーレムがいなくなって、息子がどうしてもと欲しがったミッキーマウスプラティを新しく迎えました。
ちなみに、「メス指定」で購入したにも関わらず、この子まで我が家に来て数日後、オス化!
夫と息子で確認した後、お店の人にもメスを選んでくださいとお願いしたのに、、我が家に来た数日後にオスへと変身。。どんだけ~~(苦笑)
せっかくメスばかりで、これ以上妊娠することはないと思っていたのに。
自然の力、恐るべしです(苦笑)
これにより、オスが2匹となってしまい、結局水槽を再分離。
新しい小型水槽に、2代目ハーレムとミッキーマウスプラティを移すことにしました。
プラティ稚魚の育て方|成長スピードを上げるポイント
生後3ヵ月の我が家のプラティ稚魚は、体長約2cm。
ちょっと成長が遅いかな?と思って調べたところ、原因は「エサの栄養不足」や「環境の狭さ」かもという結論に。
成長スピードを上げる3つのポイント
我が家では、孵化不要のパウダー状ブラインシュリンプを使用中。
浮きやすいので、水面を軽くかき混ぜて沈めています。
稚魚は隔離しないで育てられる?
以前は産卵ケースを使って稚魚を隔離していましたが、水草が育ってきた今は自然に任せるスタイルに変更。
そのおかげか、気づかないうちに新しい稚魚が誕生していたことも!
水草の隙間から顔を出す姿はとても可愛らしく、自然な環境で生き抜く生命力を感じさせてくれます。

水草は、「アヌビアス・ナナ」のような葉が硬くて丈夫なものもお勧め。隠れる場所が広くていいですね。
繁殖力と寿命のバランス
プラティは繁殖力がとても強い反面、寿命は1〜2年程度と短めです。
我が家の先代オス「ハーレム」も、残念ながら平均より少し早めにお迎えが来てしまいました。
一緒にやってきた3匹のお母さんプラティたちも、成魚らしい落ち着いた泳ぎ方になり、体力の変化が少しずつ見えてきました。
一方で、新しく生まれた稚魚たちはとにかく元気いっぱい!
小さな水槽の中で、命がめぐっていく様子を毎日目にするたび、“命のリレー”のようなものを感じてしまいます。
さいごに
繁殖能力の高いプラティは、良く動きよく食べて、よく産みますw
我が家のお母さんプラティたちは1回で数匹程度しか産まないようですが、生まれた途端、食べられてしまった赤ちゃんたちもたくさんいるので正しい数は把握できませんでした。
水草が成長して隠れる場所ができてからは隔離をしていませんが、生命力の強い赤ちゃんはやっぱり生き残りますね!
最近も知らないうちに生まれていたようで、4匹発見しました。水草から少し顔を出しているところが可愛いw
お兄さんお姉さんたちにツンツン突かれそうになるとすごい速さで逃げるので、もう食べられることもなくなるでしょう。
赤ちゃんたちが次々に生まれますが、成長も入れ替わりも早いので私の気持ちが付いていかない・・(苦笑)
初めてのプラティ飼育から半年ほど経ちましたが、まだまだ分からないことばかり。
まだまだアクアリウム初心者の私たちですが、今後もプラティにとって快適な環境づくりを意識して、無理なく、楽しく飼育を続けていけたらと思っています。
それでは、また次回のプラティ飼育日記でお会いしましょう~!