韓国小学生の放課後の過ごし方

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5時間授業でも、下校時間が13時半の韓国小学生。
ものすごく早い!こんなに早くて放課後はどう過ごせば良いのか?私も息子が入学してみて戸惑うばかり。

学生は塾をはしごするのが主流の韓国ですが、気になるのは高額の教育費。
そのため学校でも、校内で無料や安価で教育を受けられるような放課後の過ごし方を提供しています。

今回は、韓国の公立小学校の放課後の過ごし方について、ご紹介したいと思います。

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放課後の過ごし方

授業は早く終わる、宿題はない、部活もない・・そんな韓国の小学生が放課後どう過ごすかというと、①各自塾に行く、②パンガフ(放課後授業)、③トルボム(日本でいう学童)を利用することになります。

それぞれの過ごし方について、少し詳しく紹介していきます。

パンガフハッキョ(放課後学校)

たいていの小学校で運営されている、「放課後学校(パンガフハッキョ)」。
外部講師を学校に呼んで、安価で習い事ができるシステムです。

放課後学校(パンガフ)の特徴

  • 選択制。やりたいものを選べるが、人気だと抽選になることも。
  • 受講費は支援があるため安価。3ヵ月8000円くらい(教材・材料費は別)
  • 講師は学校が外部から募集
  • 多彩なプログラムから選べる(英語、数学、楽器、なわとび、PC、料理、KPOPダンス、美術など)

放課後学校を受講するメリットは、まず、プロの外部講師が学校に来て教えてくれること、また、誰でも安価で私教育を受けることができることです。

学校内で受講できるので、保護者が連れて行ったりするという負担がありません。
時間が合えば、やりたい習い事はどれだけでも選択できるので、子どもが何を好きなのか?得意なのか?適性を知るためのきっかけになるかもしれません。

息子
息子

ぼく、ロボットつくりたい!
うんどうもしたい!

我が家は学童が使えないので、このパンガフ学校をフルに使いたいと思い、毎日1つ、5つの習い事を選択
外部の塾には通わなくてもたくさんの習い事ができて、親子でハッピーです。

また、受講費が抑えられるので、全部選んでも安心価格。
私教育費が盛んな韓国なので、こうしたシステムはありがたいですね。(幼少期から塾だけで10~20万円の支出がある家庭も多い・・すごい)

ちなみに、勉強のための塾やテコンドーや水泳など、外部の習い事も人気。
習い事に行く場合は、時間になると学校に習い事の送迎バスが来てくれます

子どもたちは、迎えに来てくれたバス乗ってそのまま習い事へ。帰りはバスで自宅まで送迎してもらえるので、これも人気の秘訣かもしれません。

トルボム教室(韓国の学童)

共稼ぎ家庭のためのトルボム教室は、日本でいう学童にあたります。

トルボム教室(韓国の学童)の特徴

  • 主に小学校1~2年生が対象
  • 正規授業後、17時ごろまで預けられる
  • 学校内で専任の先生が教育を行いながらケアをする
  • 受講料は無料、おやつの費用だけ支払う
  • 希望者多数の場合、抽選になることも

基本的に共稼ぎ家庭のためにあるプログラム。
早朝(7時頃)から預かってもらえたり、もっと遅い時間までケアしてくれる学校もあります。

対象は低学年ですが、高学年になると正規授業が終わる時間が遅くなるし、外部の学習塾を利用する子どもが多いため、自然と希望者がいなくなるので必要なくなるようです。

低学年から高学年へ。習い事の変化

まる子
まる子

韓国教育あるあるのご紹介

幼稚園から小学校低学年までは、勉強系以外にもアートや運動系の習い事をよくさせますが、高学年になると学習塾へ一気にシフト転換します。

テコンドーは韓国の人気の習い事で、幼少期は週5日毎日通います。
毎日テコンドーを習うのではなく、なわとびやマット運動などする日もあって、就学前に必要な運動を教えてもらえるのも人気の理由。

ちなみに、公立では高校受験はなく、最初の受験と言えるのがあの有名な大学入試試験(日本のセンター試験)。
いきなりの試験がセンター試験とはね。
韓国ママたちは、この大学受験のために子どものマネージャーとなり、幼少期から様々な教育を受けさせます。

私の知る限りでは、月10万円くらいの英語の幼稚園に通わせる家庭も多かった!

シュタイナー教育育ちの息子には全くあてはまりませんが、韓国の一般的な家庭であれば、幼少期から早期教育をさせるのが普通だということです。

新1年生対象の新制度スタート

韓国では今年から、新1年生を対象に「ヌルボム学校」という新制度が一部の学校でスタート
学童の延長のような制度ですが、どの家庭でも使えて人数制限もないので、共働きでない我が家でも利用できます。

ヌルボム学校(学童に類似)の特徴

  • 2024年は新1年生のみ対象(徐々に拡大予定)
  • 正規授業後、2時間実施(徐々に拡大予定)
  • 学校内で専任の先生が教育を行う
  • 受講料は無料
  • 希望者多数でも全員受講可能

学童に似ていますが、正規授業が終わった後に実施する教育プログラムで、外部から講師を呼び、専門的なことを教えてもらえるという特徴があります。ケアより学習に重点を置いている感じ。

学童は人数が多いと抽選や優先順位で利用できない子が出てきますが、ヌルボムは全員受け入れ可能なので、今後はトルボムより人気になるかもしれませんね。

今年は新1年生だけが対象ですが、来年には2年生も対象となり、2026年からは6年生までの全員が対象となる予定。まだテスト段階のため曖昧な点も多いですが、現段階では、授業後に2時間実施することで決定しました。

プログラムの内容は芸術・体育、語学など様々で、無料で利用可能。
今後は午後8時まで延長されるかもということで、そうなれば、トルボム(学童)より遅い時間まで預けられることになります。

息子
息子

ぼくは週2回ヌルボムをやっているよ

こうして今年スタートしたばかりのヌルボム学校ですが、息子の学校も対象になっています。

入学早々から利用できるようでしたが、まだ学校側が申請書を作成していないということで、3週間後からスタートしました。(韓国テキトーですw)

他の子たちは学童が優先になるので、希望者は息子だけ。学校で1人だけですw
放課後授業の都合に合わせて、週に2回、担任の先生とマンツーマンで何かしら習うことになりました。

外部の先生を呼ぶにも生徒は1人だし週2なので、しばらくは担任の先生が担当してくださるようです。

息子のことをよく把握している担任の先生。
直接教えてもらえる機会があるのはラッキーかもしれません。

ヌルボムが始まる前は、昼食後いったん下校して、放課後授業のために2時間後に再び学校へ・・というスケジュールだったので、今年から始まって本当によかったなと思うのです。

まとめ:親の負担は少ない韓国

韓国の小学生の放課後についてお話しましたが、いかがでしたでしょうか?

入学して約1ヵ月通ってみて徐々に分かってきた学校生活。
学校側は家庭の体力的・経済的負担を減らすために色々なプログラムを準備しているんだなという印象を受けました。

授業が早く終わるので、親が放課後のスケジュール調整をしなければならないですが、あらゆるサービスを駆使すれば、日本より韓国の小学校の方が親の負担が少ないのかもしれません。
特に、習い事のために親が送り迎えをしなくてもいいというのはすごく楽ですよね~。

そろそろ息子にも初めての習い事をと、水泳教室を探していますが、週2回でなんと約3万円!
韓国に長く住んでいても、まだまだ戸惑うことばかりです(苦笑)