先日、韓国人カップルの新婦側のご両親と親しくさせてもらっているご縁で、韓国では珍しい豪華なホテルウェディングに参列しました。
150人の小規模結婚式ということと息子がまだ幼いため、夫だけ出席する予定でいましたが、「3席用意するからぜひ来て~」という奥様のご招待を受け、家族全員で参加となりました。
MZ世代(20代~30代前半)のカップルということで、トレンドがふんだんに取り入れられた結婚式。
コース料理は、わざわざ子ども用のメニューを準備してくださったので、今回は韓国5つ星ホテルでの貴重な体験を、美味しかった料理を中心にお伝えしたいと思います。
MZ世代のウェディングトレンド
MZ世代の間では、ソウル市内にあるラグジュアリーホテルでの結婚式が人気らしく、新婦のお母さまが、「高級ホテルの式場はどこも空きが無くて、会場探しに苦労したみたい」と仰っていました。
ホテルでプロポーズをし、ホテル挙式をするのがトレンドだそうで、モバイル招待状の新郎新婦の数十枚ある写真にはキラキラな思い出で埋め尽くされていました。招待状もご祝儀もスマホで送れちゃって、、韓国凄いな(苦笑)
また、「自分たちで考えた世界に一つだけの挙式をしたい!」というカスタマイズ結婚式を希望するカップルが多く、その夢を叶えてくれるのが、高級ホテルでの結婚披露宴・・というわけです。
一般的な韓国の結婚式は挙式と食事会場が別々になっているし、式自体30分~1時間ほどで終わってしまうので、何かをする時間もないんですよね。招待されていなくても参加できるし、全てにおいて日本とぜんぜん違いますw
いくら若者たちの結婚式トレンドとはいえ、裕福な家庭であることが条件なため実現できるのはごく少数。
私も何度も結婚式には参列しましたが、ホテルでの結婚披露宴は初めてで、他の参列客も特別な式に招待されて(特に食事に期待)喜んでいる様子でした。
華やかな生花に囲まれて
高級ホテルの良さは、何といってもアクセスの良さ。
今回の会場は地下鉄直結ということで、地上に出ることもなくあっという間にホテルへ到着しました。
ウェディングホールは天井が高くて広い~!
星が散りばめられているような照明やカラフルなシャンデリアがとてもきれいでした。
ほの暗いホールは、会場全体が落ち着いて見えて良いですね。
中央のみ明るく照らされ、主役の新郎新婦が輝いて見えますし、参列客のテーブルは暗いため、周囲を気にすることなく楽しく食事ができます。
胡蝶蘭、バラ、カーネーション、アジサイなど全て白色で統一されたの装花は、テーブルごとに装飾が異なり本当にステキ。
そして、結婚式がスタート。
司会は新郎の友人が務め、両家の父親のユーモアいっぱいの挨拶から祝賀までパパっと進行しました。
結婚式は2部制。30分ほどで1部が終わって、お待ちかねの食事の準備です。(お腹ペコペコ)
会場を飾る装花も食事内容も、新郎新婦が悩みながらひとつひとつ選んだそうです。
親子それぞれのコース料理
それでは、披露宴のフランス料理のコースの構成を提供された順にご紹介します。
小学生の息子には、子ども用の料理を用意してくださいました。
- 1パンと赤ワイン(大人)/オレンジジュース(子ども用)
温かいパンにバターを添えていただきます。(パンについては微妙な評価が多かったw)
ワインは飲みませんでしたが、ホテル専用のもので美味しいそうです。 - 2柚子の香りのカニ肉とレッドピーマンソース
前菜。カニがぎっしり詰まっていて食感も良いカニのサラダ。柚子の香りはしたかな~?
子どもの分は無し。 - 3コーンスープ(子ども)/アスパラガスのクリームスープ(大人)
子どものコーンスープが物凄く美味しかったw
大人用のアスパラのスープは、健康的な野菜の味が堪能できます。
個人的には好きですが、韓国でアスパラ自体それほど知られていない食材なので評価が分かれそう。 - 4グリルホタテのパプリカピューレとアップルフェンネルソース
名前が長いけれど、、グリルされたホタテが温かくて柔らかくて美味い!
パプリカとズッキーニの食感もGOOD。子どもの分は無し。 - 5マンゴーシャーベット
メイン料理を前にお口直しのソルベ。100%マンゴー!って感じ。
子ども用メニューには入っていませんでしたが、貰えたので息子は大喜び。 - 6プライムステーキとアワビの真空煮
メイン料理の登場。
真空調理という低温で長時間加熱されたアワビ。大きくて柔らかくてソースが絶妙!柔らかくて淡泊なヒレステーキの焼き加減はミディアムウェルダン。付け合わせのマッシュポテトが美味。
美味しいけれど、メインの前で既にかなりお腹がいっぱいでよく味わえない・・。子どものハンバーグステーキには、最高級の国産牛肉(韓牛)を使用。
ひとくち食べてみたところ、すごく贅沢な味がしました!この後、式の2部がスタート。
新郎新婦が進行するクイズ大会に参加しながら、デザートタイムです。 - 7ピーチ・メルバ(子ども)/ティラミス(大人)
子ども用の「メルバ」というデザートは、バニラアイスに桃が添えられ、ラズベリーソースがかかっていました。アイスが高級すぎる・・。
大人のデザートはティラミス。
この後、食後の飲み物が出ますが、甘さが強いのでコーヒーを待ってからいただきました。 - 8コーヒー
豊かな風味が広がってとても美味しい一杯でした!
このコーヒーのためにホテルのカフェに通いたいくらい。
披露宴の装花を持ち帰る
約2時間行われた挙式披露宴が終わり、新婦とご両親に挨拶をして帰り支度をしていると、ゲストテーブルや会場の装花を好きなだけ持ち帰ることができるとのアナウンスが。
ウェディングホールのロビーには専門のスタッフが待機していて、花束にしてもらえます。(ものすごいスピードで)
好きなだけ持ち帰っても良いのに、招待客も上品な方が多いせいか、小さめの花束にしてもらう人ばかり。
たくさんの高級な生花は争奪戦になることもなく、各自ゆっくり少量を選んでいたのが印象的でした。
さすが裕福な家庭は余裕がある・・と思いつつ、私はお花が好きなのでたくさんもらいましたw
韓国の結婚式も変わりつつある
若い世代の結婚式に参列していちばん驚いたこと。それは、、
新郎が両親に큰절(クンジョル)をしなかったこと!
結婚式のクライマックス、「両親への挨拶」。私なんて感動で毎回号泣するのに~。
韓国の式では、座っている両親の前で、新郎がクンジョルという膝を床につけて頭を深く下げるという丁寧なお辞儀をし、新婦は隣で90度のお辞儀をします。最初は新婦の両親へ、次に新郎の両親にも同様に。
最初見たときは、「え!土下座してる・・」と驚きながら見ていましたが、今は号泣(苦笑)。
ひざまずいて挨拶することは、心を込めて気持ちを伝えるという意味があり、最大級の感謝と敬意を表しているのです。
それが、今回はなかった。
新婦と同じように、立ったままの挨拶を見て少々淋しさを感じつつ、最近はお友達のような家族関係が好まれたりするので、時代とともに、これまでのような、親であっても敬語で話すような親子関係は薄れつつあるんだな~と思いました。
途中でクイズ大会が始まったのはびっくりしたけれど、クイズ進行の新郎新婦が楽しそうで会場の雰囲気がよかった。
親のための式という意識が強い世代には理解できないかもしれませんが、「自分たちの結婚式なのだからやりたいことをやらせてあげたい」という柔軟な考えを持つ世代が増えてきたのかもしれません。
さいごに
おしゃれで洗練されたホワイトのフラワーアレンジ、ウェディングドレスもお色直しのドレスも純白と、白色が印象に残る結婚式でした。
参列者が150人と韓国では小規模結婚披露宴とあって、ゲストを選ぶのも大変だっただろうなと思います。
才色兼備な花嫁さんの隣には、やはりハイスペックな旦那様。
誰もが羨むような結婚式に参列して、ご両親や友人知人を観察しつつ、幼いころからの環境って大事だな・・と再確認しました(苦笑)
以上、韓国のホテル結婚披露宴のレポートでした!
興味のある方へ良い参考となりますように。