絶賛冬休み中の我が家。困りごとが再び発生しています(汗)
小学生になって初めての冬休みは、2ヵ月という長期休み。
韓国の冬休みは長いので、今年は最初の1ヵ月は日本の実家に滞在し、後半は韓国で過ごすことになりました。
そして、日本から戻って久しぶりに行く習い事へ・・・行かない。学校内という通い慣れた場所であってもです。
休みに入る少し前からなんとなく嫌がっていた習い事はことごとく、「行かない!」と言い始め、学校に連れて行っても私から全く離れず、私としては入学当初のスタートラインに戻ってきたような感覚・・(涙)
そんなこともあり、今回は、超繊細・敏感なHSC息子が習い事や学校を行き渋る理由や母子分離不安やそのときの対応についてお話していきたいと思います。
習い事がイヤになった理由
昨年小学校に入学したときは登校拒否を心配していましたが、行き渋りや母子登校こそあったものの、1年生は一日も休むことなく学校に通うことができました。
授業も放課後の習い事も楽しいと言っていたのに、長期休みに入って、急に行き渋るようになった原因は、「久しぶりの学校」。1ヵ月韓国を離れている間に、息子にとって学校は安心できない不慣れな場所に戻ってしまいました。
こんな時はどんなに親しい友人も先生も頼りにならず、ただただ不安な感覚や雰囲気に飲み込まれて、なんとなくイヤ→不安→拒否→母と離れたくない・・状態。
基本的には、授業を受けることも友だちも先生も好きですが、久しぶりの学校で本人も無意識に不安な気持ちが戻ってきて、安心できる母親との一時的な別れが難しくなり・・。少しイヤになっていた授業は、拒否という形でもっと悪い状況になりました(汗)
母子分離不安への悩み
不安の強いタイプのHSCの特徴のひとつに、「母子分離不安」が挙げられます。
息子の感覚過敏は成長するにつれ薄れていますが、未だに残っているのがこの母子分離不安。
子どもが保護者から離れることに対して、強い不安や恐怖を感じる状態のこと
なぜか分からないけど怖い、なんとなく嫌だと感じた途端、不安な気持ちでいっぱいに。その結果、唯一のセーフティゾーンである保護者から離れられなくなります。
無理に引き離そうとすると癇癪やパニックを起こしたり、もっと不安になったりして分離不安が長引く場合もあるので、子どもをよく観察して対応しなくてはいけません。
母子分離不安というと一般的に2歳くらいまでに起こる正常な感情ですが、HSCの場合、人より不安を強く感じやすいので、年齢関係なく不安の続く限り、保護者と離れることを嫌がるでしょう。
息子の場合、家では母親のいる場所をいつも確認し、姿が見えなくなると直ぐに母を呼んで確認。自分にとって大切な人の行動や場所を把握すると安心するようです。
いつもぴったりくっ付いているので煩わしいと思うときも多々ありますが、まだ低学年ということもあるので徐々に改善していけばと思います(忍・・)
学校にいるときは、「先生」を親代わりにしているようで何かあれば先生を頼っているようです。
特に担任の先生との相性が大事ですが、他にも信頼できる先生や友だちがたくさんいれば更に過ごしやすい環境になりますね。
母子分離不安だからこそ離れる練習を
我が家は保育園の頃から何度も行き渋りのたびに母子分離不安を繰り返してきましたが、園や学校は楽しい場所だと分かっているので、息子も本当は毎日通いたい思っています。
HSCの敏感さで困ることは、一度馴染んだ場所でも少し離れると(翌日、翌週、休み明けなど)またすぐに元の不慣れな場所に戻ってしまうということ。
大好きな先生や友だちがいても強い不安の方が上回ってしまうので、何度も行き渋りや登園・登校拒否を繰り返すことになります。
それでも、保護者としては通うべき場所に送り出すしかありません。
母子分離不安のある子どもだからこそ、定期的に離れる練習をしていくことが改善につながります。
子どもと離れるときのポイントは、
・別れの際に、いかに素早く子どもと離れられるか
・子どもが泣いても怒っても、反応せず淡々と対応する
・親から離れられないことに対して、注意したり怒ったりしない
行きたくない気持ちや母と離れられないことは変えられませんが、とにかく離れるときは素早く淡々と。
服をつかんで離さない息子ようなタイプなら、予め先生にお願いしてパッと引き離してもらいましょう。
自分から行くように促しても時間だけが無駄に過ぎていくだけなので、待っていてもステップアップには繋がりません。(我が家は優しく言っても厳しく言っても全く効果ゼロです)
行くか行かないかの押し問答が長引けば、母子ともに大きなストレスと葛藤を抱えることになりますので、できればサッと手短に子どもを送り出したいものです。
何度も繰り返していくうちに子どもも親との一時的な別れに慣れていき、心の準備ができたときには、自然と自分から離れられるようになるでしょう。
楽しく通うための学習環境の見直し
HSCの子どもが習い事や学校に行きたくないと言い出したときは、学習環境を見直すことも大切。
適切な学習環境が整っていないと、子どものストレスや不満が増大し、学ぶ意欲を低下させることがあります。特に、HSCは感覚が鋭いので、学校などの雰囲気は子どもの心理に直接影響を与えるでしょう。
例えば、周囲の騒音が気になったり、教室の雰囲気や教師との関係も、子どもが学校に行くことへのモチベーションに関わってきます。
習い事を選ぶ際は、できれば親が近くで見守れる環境だと子どもは安心できてオススメ。
我が家も色々と諦めた習い事はありますが、「水泳教室」なら、たいていプールをガラス越しに見学できるので、今年始めようかなと思っています。
息子の好きな授業・嫌いな授業
息子は、先生の外見や年齢、性別などは関係なく、とにかく優しく穏やかな先生が大好き。
叱り方も厳しくても感情的にならず、指導は褒めて伸ばすタイプの先生なら、どんな習い事でも、「通いたい!」と言います。
反対に、厳しい指導や声が大きく感情的な先生は大嫌いで、恐怖に感じてしまう。
どんな好きな習い事でも、先生を苦手になってしまうと行きたくないと言います。
母子分離できない時期に何度か授業を見学していますが、「あぁ、この先生とは相性が良くないだろうな」と感じることもあって。ただただワークばかりやらせる、できないと叱られる・・というやり方だと楽しさを感じる前に、嫌になるだろうなと思うわけです。
自分なりに頑張ってみて相当我慢したあとにやめたいと言ってきた場合は、学習環境を整えるためにも一旦辞めてしまった方が良いことも。
1年生の習い事に関しては、できることを増やすためにもできる限りやらせてみましたが、2年生からは息子が楽しく頑張れるものを選択してもらうつもりです。
さいごに
親から離れないのは信頼の証。
小学生になったからといって、いきなり不安が消えるということもないので、「もう大丈夫だろう」ということは全くありません。上手く離れてくれたらラッキー程度に思っておいた方が、後で行き渋りなどを繰り返したとしても、親としてショックが少なくて済みます。
気質が似ている私としてはそんな息子の複雑な感情を読み取れますが、HSCに出会ったことが無い人には、当たり前ですが息子の心情を全く理解できないので、「小学生なのに恥ずかしいよ」「いつになったら1人で行けるの?」「一時的に離れるだけなのに何が不安?」のような声掛けをされることがあります。
上手に誘導してくださる先生もいるので対応は様々ですが、いずれにしても息子のための行動なので感謝感謝ですね。
小さい学校なので普段から生徒は少ないですが、冬休み中は学校に来る子どもが更に少ないので、息子にとっては静かで少し怖いのかもしれません。
3月には新学期が始まります。
2年生になっても、毎日しっかり学校に通えるようにサポートしていきたいと思います。