繊細な息子が柔道を続けられている理由|安心できる「厳しさ」との出会い

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正直、息子が柔道を習うとは思っていませんでした。

大きな声が苦手。
初めての場所では緊張して固まってしまう。
人前ではほとんど話せない。

小さい頃から音や人の気配にも敏感で、
にぎやかな場所ではすぐに疲れてしまうタイプでした。

習い事も、
「そもそも通えるんだろうか…」
と不安のほうが大きくて、
なかなか一歩を踏み出せずにいました。

でも今、息子は自分から毎日柔道へ通っています。

今回は、そんな息子が柔道を始めたきっかけや、
実際に通い始めて感じた変化について書いてみたいと思います。

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柔道教室との出会い

そんな中、家の近くに新しく柔道教室ができました。

ある日たまたま、
「柔道教室オープン」の貼り紙を見つけて、
なんとなく気になって体験へ行ってみることに。

そこで出会った先生の雰囲気が、
今までとは少し違ったんですよね。

無理に話しかけない。
でも、ちゃんと見てくれている感じ。

大きな声で盛り上げるというより、
子どもの様子を静かに観察しながら、
必要な時だけそっと声をかけてくれるような先生でした。

レッスンはマンツーマンで15分ほど。

先生の動きを真似しながら、
ぎこちなく体を動かしていた息子。

最後に軽く投げられて、
受け身を取った瞬間、
息子の表情がパッと変わったのを覚えています。

「楽しい」

普段は緊張すると表情が固くなる息子が、
その瞬間だけ、ふっと顔をゆるめたんですよね。

「ぼく、柔道やる」

帰り道、
息子がぽつりと、

「ぼく、柔道に通う」

と言いました。

少しでも不安があると、
「やっぱりやめる」となることが多い子だったので、
私はかなり驚きました。

それと同時に、
「この場所なら安心できたんだな」
とも感じました。

今思うと、柔道そのものというより、

先生の空気

少人数の環境

落ち着いた雰囲気

そういうもの全部が、
息子には合っていたのかもしれません。

最初の壁は「教室に入ること」

とはいえ、
もちろん最初から順調だったわけではありません。

初日のいちばんの課題は、
「ひとりで教室へ入れるか」でした。

結果は…
最初の15分くらいは、私から離れられず(笑)。

でも先生は急かさず、
私は少し離れて見守るだけ。

するとしばらくして、息子が自分から、

「じゃあ行ってくるから、お母さんは先に行って」

と言ったんです。

しぶしぶながらも、
自分の意志で一歩を踏み出した瞬間でした。

その後は少しずつ慣れて、
2回目からはスッと教室へ入れるように。

終わったあとには、

「楽しかった!」
「次から1人で行けそう!」

と笑顔で話していました。

“楽しい”という気持ちが、
不安を超えた瞬間だったのかもしれません。

柔道を始めて変わったこと

柔道を始めてから、
少しずつ変わってきたことがあります。

まず、以前より自信がついてきたこと。

「できた」
「やれた」

という感覚が増えたことで、
少しずつ自分から動ける場面も増えてきました。

今では、疲れていても
「今日も柔道行く」
と、自分から準備しています。

そして意外だったのが、
体をしっかり動かすようになってから、
眠りが安定してきたことです。

息子は小さい頃から寝るのが苦手で、
音にも敏感だったので、
ずっと眠りが浅いタイプでした。

でも柔道を始めてからは、
以前よりぐっすり眠れる日が増えてきたように感じます。

道場には中高生のお兄さんたちもいて、
自然に声をかけてもらうこともあります。

年上の子たちが自然に関わってくれる空気も、
息子には居心地がいいのかもしれません。

「優しいだけじゃない」安心感

柔道というと、
「厳しい」
「怖そう」
というイメージを持つ方も多いと思います。

実際、私も最初は少し不安でした。

でも通ってみて感じたのは、
繊細な子に必要なのは、
“優しいだけの環境”ではないのかもしれない、ということです。

もちろん、
安心できることは大前提。

でもその上で、

「できるよ」
「やってみようか」

と、少し背中を押してくれる存在がいることで、
子どもって意外と前へ進めるんですよね。

最近は、
学校でも少しずつ自立心が出てきていて、
柔道での経験も影響しているのかなと感じることがあります。

さいごに

繊細な子って、
「何をやるか」以上に、
“どんな環境か”
が本当に大きいんですよね。

人数の多さ。
先生の雰囲気。
空気感。
音。

周りから見ると小さなことでも、
本人にとっては大きな違いだったりします。

だからこそ、
「この子には習い事は無理かも」
と決めつけなくてもいいのかもしれません。

実際、息子も、
安心できる先生や場所に出会えたことで、
少しずつ自分から世界を広げられるようになってきました。

繊細な子って、
時間はかかるけれど、
“合う場所”に出会えた時の伸び方は、本当に大きいんですよね。

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