「お店に入れない…」HSCの子どもの音過敏|つらい理由と親ができる対処法

HSCは音に敏感?息子の成長記録 HSC(繊細な子)

「お店に入れない…」
そんなことで悩むとは、正直思っていませんでした。

我が家の息子は、赤ちゃんの頃から音にとても敏感で、
ちょっとした物音でもすぐに泣いてしまう子でした。

成長するにつれて少しずつ落ち着いてきたものの、
お店や人が多い場所では、今でもつらそうにすることがあります。

HSCの子どもは音に敏感なことが多いと言われますが、
実際にどう関わればいいのか、悩む場面も多いですよね。

この記事では、

  • どんな場面で困ったのか
  • なぜ音がつらいのか
  • 実際に試してよかった対処法

を、我が家の体験をもとにまとめました。

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HSCの子どもは音に敏感?気づいたきっかけ

HSCの子どもは、ちょっとした音にも敏感に反応することがあります。

特に「音に敏感かも」とはっきり意識するようになったのは、
赤ちゃんの頃、ぐっすり眠っていると思っていても、
些細な「カタッ」という音で目を覚ましてしまうことが何度もあったからです。

家族や友だちの赤ちゃんを見てきましたが、
こんな反応をする子は見たことがなかったので、
「これは大変な育児になりそうだな…」と思った記憶があります。

たとえば、生活音。
ドアの閉まる音や、物を置く音、歩く音まで。
ほとんどの人が気にも留めないような音で、
突然固まったり、泣き出したりすることばかりでした。

園児になってからは、外出先での様子にもはっきり出るようになりました。

お店に入った途端に不安そうな顔。
バラード系の音楽は悲しく感じてしまったり、
アナウンスの声に過剰に反応してしまったり。

音や雰囲気に気づいた瞬間に「もう無理」となってしまい、
すぐにお店を出ることも何度もありました。

当時は「こういう気質なんだろうな」と思いながら、
どこに連れていくにも慎重になっていて、
気づけば私も夫も体重がどんどん落ちていくという結果に(苦笑)。

そんな経験を重ねる中で、
「この子にとっては、音が思っている以上に大きな刺激なんだな」
と、感じるようになりました。

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音過敏でつらかった場面(お店・学校など)

音への敏感さは、家の中だけでなく、外に出るとより分かりやすくなりました。

特に大変だったのが、お店です。

キッズカフェやレストランはほぼNG。
人が多い雰囲気に加えて、店内の音楽やアナウンス、人の声。
いくつもの音が重なる環境に、すぐに疲れてしまっていました。

また、保育園でも同じような悩みがありました。

最初は一般的な園に通っていましたが、
音楽を大きな音で流す環境が合わず、
最終的には音の少ない落ち着いた園へ転園することに。

小学校に入ってからも、似たような場面は続きました。

行事やイベント、放送が多い日などは、
普段より疲れやすく、気持ちが不安定になることもありました。

映画館に行く行事があったときは、
思い切ってお休みしたこともあります。

暗くて閉鎖的な空間に、大きな音と映像。
HSCの子にとっては、かなり負担の大きい環境ですよね。

こうして振り返ると、

いくつもの音が重なる環境や、
その場の雰囲気そのものが、
息子にとっては大きな負担だったのだと思います。

HSCの子どもが音に敏感な理由とは?

HSCの子どもは、刺激に対してとても敏感で、
音や光、人の気配などを強く感じ取りやすいと言われています。

そのため、大人にとっては気にならない音でも、
本人にとっては「つらい刺激」になることがあります。

いちばん悩んだのは、
このまま音を避け続けていいのか、それとも少しずつ慣れさせたほうがいいのかということでした。

避ければ落ち着いて過ごせる。
でも、その分、行けない場所やできないことは増えていく。
一方で、無理をさせると、その場は乗り切れても、あとでどっと疲れてしまう。

どこまで配慮して、どこから本人に任せるのか。
その線引きが、正直いちばん難しかったです。

周りの子が普通にできていることが、
息子には大きな負担になっているように見える場面もあって、
「このままで大丈夫なのかな」と不安になることもありました。

一方で、音が原因でつらそうにしている姿を見るたびに、
「今は無理をしなくていいのかもしれない」と思う自分もいて。
その間を行ったり来たりしながら、
はっきりした正解が見えないまま、試行錯誤してきた感じです。

今振り返っても、
あのときの判断が正しかったのかどうかは分かりません。
ただ、その時その時で、
「いま、この子にとって一番負担が少ない選択は何だろう」と考えてきました。

実際に試してよかった対処法

いろいろ悩んだ末に、我が家で意識するようになったのは、
無理に慣れさせないこと」と「環境を整えること」でした。

正直、最初は「少しずつ慣れたほうがいいのかな」と思ったこともあります。
でも、無理をさせると、その場はなんとか乗り切れても、あとでどっと疲れてしまうことが多くて。

それならまずは、「しんどくならない環境」を作ろうと考えるようになりました。
実際にやってみてよかったのは、こんなことです。

◎家ではできるだけ音を減らす
テレビはつけっぱなしにしない、動画も必要なときだけ。
静かな時間を増やすことで、本人も落ち着いて過ごせるようになりました。


無理に慣れさせない
「行けそうなら行く、無理そうならやめる」
この基準に変えてから、本人の負担がかなり減ったように感じます。


事前に“音があること”を伝える
「今日は音が大きいかもしれないよ」と先に伝えるだけでも、
少し心の準備ができるようでした。


イヤーマフなども選択肢に入れる
行事やイベントなど、どうしても音が避けられない場面では、
サポートグッズがあるだけで安心感が違うと思います。

実際に調べてみると、小児科医推奨モデルのイヤーマフは、
騒音の多い環境でも使いやすいという声が多く、
今後のためにひとつ準備しておこうかなと考えています。

◎本人の「無理・大丈夫」を尊重する
これが一番難しいですが、一番大事だった気もします。
親が決めるよりも、本人の感覚を信じたほうがうまくいくことが多かったです。


息子ほどではありませんが、
実は私自身も音にかなり敏感なほうで、いわゆるHSP気質です。

そのため、音を減らす工夫は、
子どもだけでなく自分自身のためでもありました。

テレビや音楽を流しながらの育児は、
どうしても集中できずイライラしやすかったのですが、
静かな環境に変えてからは、気持ちも落ち着きやすくなりました。

世間のニュースには少し疎くなりましたが、
その分、音を出さずに読める方法で、無理のない範囲で情報を取り入れるようにしています。

ちなみに私は、音を出さずに読めるKindleを使っています。
静かな環境でも気軽に読めるので、同じように音に敏感な方には合うかもしれません。

育児や気質についての本も、
Kindle Unlimitedの読み放題対象になっているものが多く、
最初はそういう本を読み漁っていた記憶があります(苦笑)

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少しずつ変化が見えてきたこと

音への敏感さが、完全になくなったわけではありません。

今でも苦手な音はあるし、
映画も途中で「もういい」と言って出てくることもあります。

ただ、それでも「前と比べると変わってきたな」と思う場面が、少しずつ増えてきました。

たとえば、風船。
少し前までは、見るだけで怖がっていたのに、
最近は授業の中でなんとか克服できたようです。

割れたときの音を想像するだけで怖かったのだと思いますが、
少しずつ「大丈夫な経験」が増えてきたのかなと感じています。

そして印象的だったのが、ダンス教室の話。
これまで音が理由で避けてきたのに、
ある日、息子のほうから「一回行ってみたい」と言い出しました。

正直びっくりしましたが、
「無理だったら途中でやめてもいいよ」と送り出しました。

もちろん、すべての音が大丈夫になったわけではありません。

でも、以前よりも
「これは大丈夫」「これは無理かも」と、
自分で判断できるようになってきたように感じます。

ここまで来るのに時間はかかりましたが、

無理に慣れさせなくても、環境やタイミングが合えば、
子ども自身のほうから一歩踏み出すこともあるんだなと思えるようになりました。

さいごに

音への敏感さが、完全になくなったわけではありません。
今でも苦手な音はあるし、状況によっては疲れてしまうこともあります。

ただ、以前と比べて変わったなと感じるのは、
「ダメそうなとき」と「大丈夫そうなとき」を、
本人なりに少しずつ判断できるようになってきたことです。

親としては、「どこまで配慮するか」「どこから任せるか」で
今も迷うことはあります。
それでも、以前ほど答えを急がなくなりました。

これからも、音が苦手な場面はきっとあると思います。
そのたびに立ち止まったり、回り道をしたりするかもしれません。

それでも、「今は無理しない」
「いけそうなら、少しやってみる」
そのくらいの距離感で、これからも向き合っていけたらと思っています。

HSCの子どもの音過敏は、すぐに改善するものではありません。
それでも、環境や関わり方次第で、少しずつ変化していくと感じています。

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