シュタイナー園の卒園式に参加

シュタイナー保育園 韓国で暮らす

そろそろ春ですね。
息子の通うシュタイナー保育園では、先日卒園式が行われました。

こちら韓国では入学式が3月、卒園式は2月です。
我が家の息子は年中ですが、シュタイナー園の卒園式に初めて参加してきましたので、その様子をお伝えしたいと思います。

たった1人の卒園生

卒園式2022

息子の通うシュタイナー保育園は、園児20人の小さな保育園です。

毎年3人くらいずつ卒園しますが、今年は引っ越しで途中退園が多く、たった1人の卒園式。
終始あたたかい雰囲気の流れる卒園式は、お迎えの時間(4時)に始まりました。

共同運営ということもありますが、シュタイナー園は園と保護者の距離がとても近いです。
行事や集まりが頻繁で、お迎え時間になっても園児が庭で遊んでいるので、ママ同士でも話す機会に恵まれています。

そんな感じで、卒園式も園児や卒園する子どもの親だけではなく、誰でも参加できます。

卒園式は韓服を着ます

卒園する園児は、韓国伝統衣装である韓服(ハンボク)を着ます
韓国だからそうなのかなと思っていたら、他の園では通常の服を着るとのことで珍しいのかも。

卒園する子は中央に座り、他の園児たちは別室で待機。
しばらくすると、先生のステキな歌とともに、別室にいた子どもたちが手をつないで各部屋を一周したあと、円になります。

もうこれだけで私なんて感動しちゃって。。ピアノ等の伴奏がない生の声だけで行われる静かな卒園式は特別だなと、感慨深かったです。

先生から1輪ずつ花をもらって、園児たちは卒園するお姉さんに渡しに行きます。
お姉さんは、1人づつハグをしながらお礼を言っていました。

プレゼントは手作りの1点もの

その後は、贈り物の紹介。

園児たちからは、絵のプレゼント(全員の絵を集めたスクラップブック)。
両親からは、子どもが手編みした織物を保護者が手を加えた筆箱(親子合作)、先生たちからは、手作りのシュタイナー人形と着せ替えの服(2枚)でした。

とってもシュタイナー園らしい贈り物だと思います。どれも心がこもった1点ものだから。

先生たちのシュタイナー人形を近くで見せてもらいましたが、着替えの服も細かい刺繍がほどこしてあり、可愛らしく上品でした。

手作りってすごい!
私なんて給食用のランチョンマットを作るだけで悪戦苦闘しているのに、、と反省しながら、今年はもう少し、手しごと時間を増やそうと心で誓いました(苦笑)

最近は既製品が安くて良いものが多いので頼りがちですが、子どもが愛着を持てるようにできるだけ手作りするようにしたいものです。

シュタイナー保育園に送るということ

両親それぞれから手紙の朗読もありました。

子どもがどんな風に成長したのか、シュタイナー園ならではの親の苦悩など、どのお話も共感できるものばかり。
聞きながら密かに感動で泣いていましたが、来年は私もやらないといけないと思うと、途中からプレッシャーが(汗)

私は外国人ですが、他の家庭は両親ともに韓国人です。
我が家と違い、この超学歴社会の韓国でシュタイナー園に通わせるという選択をした両親は、育児に対する軸にブレがないというか、やはり考え方がしっかりしています。

保護者に教育者(学校の先生)が多いという点も、海外に移住する家庭も多いことも興味深い。

少人数の保育園だからこそ親同士も仲良くなれるし、配慮できる方ばかりなので私もストレスなくお付き合いができているのですが、それってすごく恵まれていることだと思います。

子どものために選んだシュタイナー保育園ですが、いつのまにか私にも良い影響を与えてくれました。

卒園式を終えて感じたこと

一般的な園とは違い、小さい子たちが騒いだり赤ちゃんが泣いたりしたこともあって、全体的にとてもゆるーい式でしたが、1人の卒園生のお祝いのために沢山の人たちが集まり、とてもステキな卒園式となりました。

息子はといえば、卒園するお姉さんに個別のプレゼントを渡しに行くのも1人で行くのを嫌がって私に付いて来いと言うし、式の最中は終始悲しそうにして帰りたいと言い出したり(別れが辛すぎるHSCっぽさ)していましたが、大人しく最後までいられました。

1時間余りの卒園式が終わり、お姉さんから1人づつお手紙とお礼のプレゼント(伝統餅)を貰って、公園でみんなで遊んでから帰宅しました。(6時まで遊んで、息子も私もぐったり、、)

卒園式2022


近年は、早期教育や様々な体験ができる園が人気です。

息子がHSCでなければ、私も知育させるのが当たり前の教育ママになっていたかもしれません。んー、シュタイナー教育とは無縁だったから、きっとそうなっていたでしょう。

繊細で敏感な子を育てることは大変ですが、そのおかげで幼少期に落ち着いた環境で育ててもらえるシュタイナー園と出会えました。幼児期は、健康なこころと身体づくりができていれば満足です。

まだ文字に興味すらない息子ですが、ある時期が来れば、あっという間にできる日がくるでしょう。

少人数の手づくり感あふれる卒園式を体験しながら、この園で過ごせる息子を羨ましく感じました。
今年1年は、この園で楽しく過ごしせるように園生活に協力しつつ、小学校生活への準備の年にしたいと思います。

卒園式2022

「卒園を祝ってくれてありがとう、大好き」

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