今日は夫が休みだったので、久しぶりに2人でランチに出かけてきました。
ヘジャンクッ(해장국)やネジャンタン(내장탕)は、日本ではあまり知られていない韓国料理かもしれませんが、韓国ではとてもポピュラーなスープ料理です。
中には24時間営業しているお店も多く、体調が悪いときや飲みすぎた翌朝に食べる人も多いんですよ。
ということで今回は、ちょっと風邪気味の私が食べに行った、韓国のあたたかいスープ料理をご紹介します。
済州島からやって来た人気のお店


今回ランチに選んだのは、済州島(チェジュド)に本店がある「チェジュ ウニネ ヘジャンクッ(제주 은희네해장국)」。
もともとは小さな食堂だったそうですが、美味しさが評判を呼び、今ではチェーン展開されるほどの人気店になったそうです。
おかげで、有名なチェジュ島のヘジャンクッをソウルでも気軽に味わえるのが嬉しいポイント。
そして、付け合わせのカクテキ(大根キムチ)も絶品!スープの味を引き立てる存在でした。
ヘジャンクッとは?
ヘジャンクッ(해장국)は、“酔い覚ましのスープ”を意味する韓国の伝統料理です。
- 「해장(ヘジャン)」=酔いをさます
- 「국(クッ)」=スープ
二日酔いや体調不良のときに食べることが多く、栄養たっぷりで胃にやさしいスープとして親しまれています。
ネジャンタンとは?
一緒にメニューに並んでいたのが、ネジャンタン(내장탕)=内臓スープ。
- 「내장(ネジャン)」=内臓
- 「탕(タン)」=スープ
多くの場合、牛の内臓(소내장)を使うため「ソネジャンタン(소내장탕)」とも呼ばれます。
使われる部位は、ハチノス・ギアラ・センマイ・直腸など。
それらをじっくり煮込んだスープは、旨みが深く、コクのある一杯です。
初めての牛の血の塊「ソンジ」に挑戦!
こちらは、夫が注文したネジャンタン(내장탕/内臓スープ)。
中央にのっている赤い味噌のようなものは、「タデギ(다대기)」と呼ばれる辛味調味料です。
本来はスープに溶かして混ぜて食べるのですが、私は辛いのがあまり得意ではないので、先に取り出して辛さを調節して食べました。


タデギとは?
タデギ(다대기)は、韓国料理でおなじみの万能調味料。
- 主に、ニンニク・しょうが・コチュジャン・ねぎ・しょうゆなどがベースになっています。
- お店によっては最初からスープに入っている場合もあれば、別添えで好みの量を調節できるところもあります。
こうしたスープ系の料理には欠かせない存在で、自分好みに味を調えるのも楽しみのひとつです。
牛の血の塊「ソンジ」ってどんなもの?
このお店のスープの特徴は、なんといっても「ソンジ(선지)」入りであること!
ソンジとは、牛の血を固めたゼリー状の食材。
見た目は少しインパクトがありますが、
- 味そのものにはクセがなく
- 独特の生臭さも感じません
(※個人差はあると思いますが、私は普通に食べられました。…が、好んで食べるほどでもないかも?笑)
スープには、内臓のほか、豆もやし・白菜・たっぷりのネギも入っていて栄養満点。
鉄分も豊富なので、健康を意識して一度はチャレンジしてみる価値ありです!

ホルモン料理いっぱいの韓国
私は内臓(ホルモン)料理が大好きで、多少の臭みがあってもまったく気になりません。
むしろ、「臭ければ臭いほどイイ!」くらいの気持ちです(笑)
最近は、匂いを抑えて調理してあるお店が主流ですが、いまだに店に入る前からホルモン特有の香りが漂ってくるお店もあって、そういうところに限って人気店だったりするのが面白いところです。
韓国にはホルモン(内臓)料理の種類がとにかく豊富!
豚ホルモンも牛ホルモンも両方楽しめるので、個人的には本当に嬉しい限りです。
部位が多すぎて、正直名前を覚えるのが大変なんですが(笑)、お店のメニューにも細かく部位ごとの名称が書かれていることが多いんですよね。
ホルモン=コプチャン?
韓国では、「ホルモン」という言葉はあまり使われず、基本的に「コプチャン(곱창)」=ホルモンという認識でOK。
ただし、実際にはさらに細かく分かれていて、
- コプチャン(곱창):小腸
- マクチャン(막창):盲腸(大腸の一部)
- テチャン(대창):大腸
- ヤン(양):第一胃(ハチノス)
などなど、部位ごとにしっかり名前があるのも韓国ホルモン文化の面白さです。
そのあたりの詳しい紹介は、また別の機会に…!
ホルモン好きとしては語り出すと止まらないので(笑)、次回の記事もお楽しみに。