韓国の夏、果物売り場でひときわ目を引く、鮮やかな黄色の果実。
それが「チャメ(참외)」です。
シャリッとした歯ざわり、ほんのりメロンを思わせる甘さ、
どこか懐かしくて、素朴な味わい——。
チャメは、韓国の夏の食卓に欠かせない、日常のフルーツです。
その登場頻度は、まるで日本の夏のそうめんのよう。
「でも、これってどうやって食べるの? 種は? 皮は?」
そんな“今さら聞けない”疑問に、この記事でこっそり&しっかりお答えします!
チャメってどんなフルーツ?

まずは基本から。チャメは日本でいう「マクワウリ」に近い存在。
ただし、韓国のチャメは糖度が13度前後と高めで、ひと口かじると「え、こんなに甘いの?」と驚くかもしれません。
外見は鮮やかな黄色に白いストライプ。これは日本のマクワウリにはないチャメならではのオシャレ模様。
主な産地はテグの隣にある星州(ソンジュ)で、ここから大量のチャメが全国に広がっていきます。
チャメの食べ方は?韓国式の楽しみ方
さて、いよいよ本題です。
チャメ、どうやって食べたらいいのでしょう?
Q1. 皮、むく?
→ はい、むきます。
というか、しっかり厚めにむかないと、表面がかたくて甘みも少なく、せっかくの美味しさが半減してしまいます。
ケチって薄〜くむくと、あとで「なんか思ったより甘くない…」と後悔するかも(笑)
スイカやメロンのヘタのあたりをかじったときの「あっ…」にちょっと似てますね。
Q2. 種、食べるの?
種はどうするの?
→ そのまま食べます!(ここはちょっと力を込めたい)
チャメの中心部、つまり種のまわりはゼリー状で、甘みがぎゅっと凝縮されています。
この部分を取り除いてしまうのは、例えるなら……ケーキのいちごだけ残すようなもの。ちょっと、もったいないですよね?
実を言うと、私も最初のころは「種は食べません!」と頑なに拒否していました。
どうしてもメロンの種を思い浮かべてしまって、スプーン片手にせっせと取り除く日々…。
でも実際のチャメの種は、思ったよりも小さくてやわらかいのです。
「これなら食べても平気かも?」と思い始めた頃、義実家でその“種取り作業”をしていたら、家族からひと言、
「なんでそんなことしてるの?」と真顔でツッコミが入りまして…。いやはや、なかなかのカルチャーショックでした(笑)
もちろん、丁寧に食べたい派や、上品に召し上がるスタイルも素敵です。
でも、一度“韓国式”に慣れてしまうと、
むしろ 「この種まわりが一番おいしいよね」 って思えるように。不思議なものですね~。
チャメの切り方:3ステップで簡単!
- 両端をカット
- 皮を少し厚めにむく(ここ大事)
- 食べやすくカット
・輪切りで1cmスライスでも
・縦半分にしてから1cmスライスでもOK

冷蔵庫で冷やしておけば、手を汚さずそのままパクリ。
食後のデザートや、夏バテしそうな日の水分補給にもぴったり。
まさに、“夏の救世主”と呼びたくなるフルーツです。
チャメが人気な理由
庶民的な果物ながら、夏になると“主役級”の存在感を放つチャメ。
その人気の理由は——食べてみれば、きっと納得です。
しかも、お手頃価格。
美容と健康にやさしくて、財布にもやさしい。
だからやっぱり、夏といえばチャメなんです。
チャメは日本でも買える?
はい、買えます!
……が、正直に言うと、一般のスーパーではまだ見たことがありません。
チャメに出会える可能性が高いのは、こちら:
そして韓国では、チャメのシーズン終盤になると……
道端の小さな青果店で、日に日に値下がりしていくチャメに出くわすことがあります。
思わず「これはもう、バナナのたたき売り…いや、チャメのたたき売りでは!?(笑)」とツッコミたくなるほど(笑)
でも、“最後だから安い=質が悪い”というわけではなく、むしろ美味しいものが多いのが韓国のすごいところ。
だからこそ、地元の主婦たちはこの時期を狙ってチャメをまとめ買いしたりすることも。
日本でもネット通販を利用すれば手に入りますし、夏に韓国を訪れる予定がある方は、ぜひ現地で旬のチャメを味わってみてくださいね!
夏の定番・すもも(チャド)にも注目
ここでちょっとだけ、チャメと一緒に店頭に並ぶチャド(자두/すもも)にも触れておきましょう。
こちらも、韓国の夏には欠かせない定番フルーツです。
酸味がほどよくて、皮ごとパクッと食べられるうえに、なにより安い!

うちの息子は、保育園でほぼ毎日のようにチャドを食べていた時期がありました。
しかも“皮ごと派”なので、私はいつも皮まで安心して食べられるオーガニックのものを探して買っています。
手軽に楽しめる夏の果物として、チャメとチャドはいつも仲良く並んでいて、なんだかちょっと微笑ましい光景です。
まとめ:今年の夏は“まるごとチャメ体験”を
韓国の夏を代表する果物、チャメ。
「皮をむいて、切って、そして種ごと食べる」——この韓国式の食べ方に慣れてくると、
きっとあなたも、チャメの虜になってしまうはずです。
ビタミン・水分・食物繊維がたっぷりで、
美容にも健康にもよくて、おまけにお財布にもやさしい。
これで人気が出ないわけがないんです。
そしてもし、韓国旅行中にチャメを食べるチャンスがあるなら、旬の6〜8月がベスト!
市場やスーパーで冷えたチャメをひと口かじれば、
きっと忘れられない“韓国の夏の味”として心に残るはずです。
日本でもネットやコリアンタウンで見かけたら、ぜひぜひチャレンジを。
“種ごとガブリ”ができたら、あなたも立派なチャメ通!
今年の夏は、チャメでひんやり、韓国気分を味わってみませんか?
