私が息子のおやつを意識するようになったのは、シュタイナー教育を行う保育園に通うようになってから。
それまでは気にせず、市販のスナック菓子を与えていました。
息子の通っていたシュタイナー園は、2歳頃~年長さんまで一緒に生活しています。
体づくりを意識した園生活では特に体づくりを大切にしていて、給食やおやつは基本的に無農薬のものだけを使い、砂糖は使いません。
間食も同様に、市販のお菓子は食べさせず、昔からある素朴なものばかり。
おやつ=捕食と考えていて、3度の食事で足りない栄養素を補うために必要なものとしています。
今回は、シュタイナー保育園で出されていた健康的なおやつを挙げながら、子どもにとってどんなおやつが良いのか改めて考えてみたいと思います。
素朴でも美味しいおやつたち
実際に保育園で出されていたおやつを挙げてみました。
「乾パン」は子どもたちにとって特別なおやつ。
かけっこで早く走れた子が多くもらえたり、おやつを完食した子がもう少し食べたいときにもらえますw
韓国の乾パンは日本のように堅くないので食べやすいですが、息子は日本の乾パンも好きだというので、保存食を兼ねて日本に行くたび買うようになりました。
いつもお腹ペコペコだった息子には、帰宅後すぐ小さいおにぎりを作ったり、焼き芋を準備しました。
最近は韓国でも子どもから大人まで「干し芋」が流行り(ダイエット用?)、小袋に入ったスティック状のさつまいもが販売されています。持ち歩きにも便利で腹持ちするので、我が家も常にストックしています。
また、子どもと一緒におやつを作ると苦手な食材もよく食べるようになったりします。
写真の豆もちの材料は、米粉、水、黒豆だけ。
子どもたちがこねて、豆をのせて、先生が蒸して終わり。シンプルですが、良質なものを使うと本当に美味しく仕上がりますよ。
親子の特別な思い出をつくるなら、手仕事がオススメ。初夏なら梅のシロップ漬け、秋は干し柿など。
日数は掛かりますが、完成を楽しみに待つ子どもの様子も可愛いです。
おやつの与え方
保育園からのお話では、子どもには、「今日のおやつは何がいい?」など、子どもの希望はあえて聞かないほうが良いと言われました。
主導権はいつも親に。大人が考えて、良いと思うものを与えれば大丈夫とのこと。
小さい頃から子どもに決めさせることが意志が育つように思われるかもしれませんが、おやつをあげる場面では必要ないということです。
おやつをあげる時間も、毎日同じ時間にすると良いでしょう。
昔から言われるように、食事と食事の間、朝10時と午後3時ごろが適切。
食べきれる量だけをお皿に盛って子どもにあげます。
こどもの健康な体づくりのために
我が家の場合、幼少期の息子には、早期教育(塾など)より食材にお金を掛けました。
無農薬野菜や調味料は安価ではありませんが、子どもの体をつくるために欠かせない栄養がいっぱい。
なにより安全で、皮まで食べることもできます。
体の基礎を作る大事な時期に、季節の野菜や果物、そして、シンプルな味付けの食事は欠かせません。
濃い味付けを知っている大人にとっては、味気なくて可哀そう・・と思ってしまうかもれませんが、子どもは味覚が育つときでもあるので、できる限り食材の味をそのまま味わえると良いです。
私が韓国で子育てをしながら、意外にも、韓国のレトルト離乳食やべビーお菓子は、塩や砂糖などの味付けがほとんどないことに気づきました。
驚くほど薄味ですが、ベビーからそういうもので育つので、子どもたちもよく食べます。
野菜スティックやお肉を積極的に食べさせている家庭が多いのも印象的でした。
美味しいスナック菓子も魅力的ですが、虫歯や肥満の心配のもとになります。
病気の治療は幼い子どもには辛い経験になることもあるので、長期的な子どもの健康を考えて、今一度どんなおやつを与えるのか考えてみると良いかもしれません。
さいごに
なぜスナック菓子をオススメしたくないか?というと、私が身をもって経験しているから。
保育園に入る前までは、一般的なお菓子を息子に与えた結果、虫歯になって治療には苦労したし、甘いお菓子に執着してそのたびに癇癪を起したり。
無知だった私は、子どもが喜ぶと思って与えてた一般的なおやつでしたが、3歳半で入園したシュタイナー園で食習慣を変えるのに最初は苦労しました。
栄養満点のオーガニック給食は野菜が多くて全く食べないし、おやつは野菜スティックで食べれなくて・・。
子どもの適応力は素晴らしいので、しばらく経つと完食するようになり、シンプルな味付けにも慣れていきました。
6歳頃までは基礎作りと思って、昨年までは特に食事に気を遣っていました。
卒園してからは、少しゆるーくなったおやつ習慣ですが(学校でおやつ貰うからw)、これからも外食は控え、季節の食材を取り入れた家庭料理は続けていきたいと思っています。