韓国でプロ野球観戦　キウム・ヒーローズ（ソウル） vs KTウィズ（水原）

～家族で初めての韓国プロ野球へ～

エンジェルスの大谷翔平選手を全力で応援している私の影響で、すっかり野球好きになった息子。
「生の試合を観てみたい！」というリクエストに応えて、初めて韓国プロ野球（KBO）を観に行くことにしました。

とはいえ、私も夫も韓国のプロ野球にはほとんど詳しくなく…。
「観光の一環として楽しめたらいいな」という軽い気持ちで訪れたのですが、予想以上に楽しく、忘れられない体験となりました！

高尺（コチョク）スカイドームで観戦！

今回訪れたのは、「キウム・ヒーローズ」の本拠地である高尺スカイドーム（고척스카이돔／コチョクスカイドーム）。

地下鉄1号線「九一（クイル）駅」から徒歩約5分。観光地の明洞からも1時間弱でアクセスできます。
なお、ソウルにはもう一つ「蚕室（チャムシル）野球場」もあり、そちらは明洞から約30分とさらに近いので、初めての観戦には便利かもしれません。

チケットは、試合開始の2時間前から球場1階の屋外券売所で購入可能。
ネット予約もできますが、当日でもチケットが残って入れば買えます。

内野3階席で約1,800円程度と、日本の球場と比べてもかなりリーズナブル。
気軽に足を運べる価格なので、観光中に「ちょっと観てみる」のにぴったりです。

正面入り口には小さなグッズショップがありましたが、品揃えは少なめ。

息子が欲しがっていたピンクの応援バットは完売でちょっと残念…。
キーホルダーなどの小物類も少なく、主にユニフォームや帽子などが販売されていました。

高尺スカイドームは約16,700席のコンパクトなドーム球場で、4階席までありますが、どの席からでも見やすい設計でした。

我が家はあえてビジターのKT側・3階席を選び、空いているエリアでのんびり観戦。
外野席は特に人が少なく、落ち着いた雰囲気でした。

キウム・ヒーローズといえば、WBC（ワールド・ベースボール・クラシック）でも活躍した韓国代表のイ・ジョンフ（이정후）選手が所属していることで知られています。

実は彼、日本・名古屋生まれ。
父親は、かつて中日ドラゴンズでもプレーした名選手・イ・ジョンボム氏。
イ・ジョンフ選手も父と同じく「背番号51」を背負い、2021年・2022年には首位打者に輝くなど、韓国球界を代表する打者です。

その活躍ぶりから、彼は「韓国のイチロー」と称されることも。
成績だけでなく、顔・スタイル・性格までも高評価。
インタビューからも、野球に真摯に向き合う誠実さが伝わってきます。
しかも、「キウム一筋7年」というところも、ファンとしてはぐっときますよね。

3階席から見た1階席ｗ　しっかり応援したい人はこの指定席がベスト！みんな立ちっぱなしです！

韓国の野球観戦で一番驚いたのが、内野席の前方に「応援団長とチアガール」がいるスタイル。

日本だと応援団は外野席が定番ですが、韓国では1階の中央あたりに配置され、団長がマイクで盛り上げ、ファンは選手の応援歌を合唱するという独特な応援スタイルでした。

音楽やマイクの音量が大きく、試合中もずっと応援が続くので、落ち着いて観戦したい人には少し騒がしく感じるかもしれません。（「選手の集中力、大丈夫かな？」と思うほどのボリュームでした！）

「若者にはあまり人気がない」と聞いていた韓国プロ野球ですが、
実際には若いカップルや女性ファンの姿も多く、雰囲気も明るくて親しみやすい印象。

この日は女性アイドルの始球式＆1曲ライブもあり、ファン向けのイベントも盛りだくさんでした。

ドーム内ではチキンやトッポッキ、キンパなどの韓国グルメが楽しめます。

また、施設内にはキッズカフェや図書館などの施設もあり、夫と息子は途中でそちらに行っていました（笑）
子連れの場合、子どもが長時間の観戦に疲れることもあるので、施設内を散歩するのも良い気分転換になりますよ。

初めての韓国プロ野球観戦は、試合内容以上に球場の雰囲気や応援文化、韓国グルメなど、見どころ満載でとても楽しい体験になりました。
応援していたKTはキウムに敗れたものの、ファンの熱気やイベント、若い観客層の多さに驚きつつも、大満足！

もうすぐシーズン終了ですが、我が家は仁川で行われるSSGランダースの試合も観戦予定。
昨年は優勝したSSGですが、今年は6位とやや不調。。推しチームなので頑張って欲しい！
しっかり応援して、また違った球場の雰囲気も楽しみたいと思います。

韓国旅行中にプロ野球を観戦するのは、想像以上に面白く、思い出に残る体験になると思います。
チケットも手頃で、イベントも充実。韓国のスポーツ文化に触れてみたい方にもぜひおすすめしたいです。