先日、親子で幼児対象の「森林体験」に参加してきました。
約2時間の山歩きのなかで、子どもたちは師匠と呼ばれる先生から様々なことを学んだようです。
6歳の息子は、保育園では毎週山歩きに出掛け、週末は家族で近くの山や公園で遊んでいるような生活をしているので「自然との遊び」が日常になっていますが、外部の森林体験は初体験。
今回は、森林体験のレビューとともに、我が家オススメの「自然との遊び方」をまとめてみたいと思います。
自然のなかでどうやって遊ぶ?
それでは早速、自然のなかでの遊び方を考えてみましょう。
歩きやすい登山コースがあれば親子で山へ、子どもの年齢が低い場合や気軽に山に行けないときなどは、散歩道や公園へ出かけてみましょう。
自然のもので遊んでみよう
木の葉だけでも遊び方は多種多様。
落ち葉を集めて葉っぱで絵を描いても良いし、上の写真のように顔を作ってみたりしても楽しい。風のある日は、葉や花びらをキャッチするのも楽しい遊びです。
大きな葉があれば仮面にもなるし、木の実や雑草、石、木の枝など、あちらこちらに落ちている自然のものを組み合わせれば、また新しい作品が出来上がります。
何か遠くのもの取りたいときには、長い枝を探して一所懸命取ろうとします。
おもちゃや道具がなくても、子どもたちは十分楽しめます。むしろ、道具がない方が自分でどうしようか考えるので、何もない方が良いのです。
例えば、息子の保育園は公園で外遊びをしますが、ブランコなどの「遊具」は使いません。
せっかく自然のもので溢れている公園なのに、遊具(道具)に頼るとそればかりで遊ぶようになってしまい、「〇〇がないと遊べない」ということに。
家のなかでも、「おもちゃなどがないと遊べない」という子どももいるかもしれません。
子どもの想像力は素晴らしいので、あえて「何も与えない」という環境を作ってあげると、子どもの違った一面が見えてくるでしょう。
公園や山での遊びは、何歳からでもできます。親子で一緒にいっぱい遊んでみましょう。
- 観察:虫や鳥など探して観察する。季節ごとに生える雑草や草花について知る
- 集める:色とりどりの花びらや葉っぱ、枝や石、木の実など興味を持つものを集めてみる
- 遊ぶ:水遊び、泥遊び、砂遊びなどの感覚遊び、かくれんぼ、おにごっこ など
自然の中にいるだけで、子どもたちの五感は刺激されます。見て、触って、においを嗅いで、風や土の触感を楽しんで、ときには木の実を味わったり、、山での遊びは、五感すべてを使います。
自然のなかで遊ぶときは、「楽しいな」とか「不思議だなぁ」と感じることを大切にしましょう。
自然に興味を持ち、自然と親しくなっていくと、子どもたちはもっともっと自然遊びが大好きになりますよ。
森林体験レビュー
息子の友だちが通っている「森林体験」に親子で参加してきました。
師匠と呼ばれる専門の先生は、森林保護や子どもを対象とした森体験、山登りなど様々な活動をされているようで、子どもたちの対応はとても慣れていて安心してお任せできるような先生でした。
山での体験内容は、次のようなものでした。
【対象:幼児(歩行可能な子ども)は保護者同伴、小学生以上は本人のみ参加)、全6家族、2時間コース、1月参加】
幼児は保護者の参加が必須なので、よちよち歩きの子どもも参加できます。
山道をゆっくり歩きながら、冬から春に移り変わる季節を楽しみます。たとえば、雨が降った後と晴れの日は歩く感触が変わりますよね。そういった大人には当たり前のことも、子どもにとっては不思議なことで、歩いて踏んで、感触を確かめようとします。
山の途中に倒れている木(写真の場所)があり、そこをいつも遊び場にしているようでした。
不安定で高い位置にある木の上を歩くのは少し怖さがありますが、子どもたちは徐々に早く歩いたり、ジャンプが上手になってきます。
途中で諦める子もいますが、他の子どもが繰り返しやっている姿を見てまた挑戦したりと子どもによって違いはありますが、たいてい「やってみる、挑戦する、できるようになる」という段階を踏みます。このような小さな挑戦を繰り返すことで、子どもは自信がついてきます。
いつもは先生の役割を夫婦で担当していますが、こうして客観的に子どもの様子を見ることができてよかったです。
先生の子どもへの対応の仕方を見て、今後の山歩きのヒントをたくさん得ましたし、
体験中に大人が意識するポイント
今回は先生がいるので、保護者は子どもと距離を置きます。
子どもが自分でやりたいことを見つけ、集中するためです。
危なくても泥で服が泥だらけになっても、口出しをしてしまうと子どもが親に甘えてしまい、やる気が削がれることがあります。遊びに指示を出したりヒントを出し過ぎると、自分で遊びを考えなくなるかもしれません。
せっかくの機会なので、ママたちはママ同士でおしゃべりしながら待ち、ときには一緒に遊びながら子どもを見守るようにしていました。(先生からも口出しすると叱られますw)
また、先生は子どもたちに遊びを提案しますが、やりたくない子どもに無理強いはしませんでした。
子どもがやりたいことを優先させ、一緒にやりたくなったら参加させる・・といった感じです。
親としては、「私の子どもだけやらない、やれない」となると焦ったりするかもしれませんが、このような遊びは絶対やらなくてはいけないような課題ではないので、「〇〇させなくちゃ!」とは考えず、先ずは子どもが何をしたがっているのか見守ってあげましょう。
親としては、子どもができたことを褒めたり認めてあげて、できないことも受け入れてあげることが大切かなと思います。
外遊びがしたくない子どもには
よし、山に行こう!外遊びをもっともっとしよう!と親が決心しても子どもが嫌がる場合があります。
年齢が高くなればなるほど、既に家での遊びや楽しい遊びを覚えてしまって外遊びの習慣がなくなるかもしれません。
今回の森林体験の先生は幼児教育にも詳しい方で、保護者の育児相談にも対応されていたので少し例を挙げますね。
- Q子どもが「森林体験に行きたい!」というので予約したのに、当日になったら眠くて行きたくない・・と言い出した。どう対応すれば良いですか?(イヤイヤ期もあり、時間に遅れて来てもしばらく泣いていた)
- A
「約束は守るものなので、守れないなら次から山には行けませんよ。」と言えば良い。許してしまえば次からも同じように言うだろうし、許されないこともあるという学びになります。
- Qもっと外遊びをしてほしい、勉強してほしいときにはどうしたら良いですか?
- A
大人がそういう環境、雰囲気作りをしてあげることが大切です。
言うだけでなく行動を。外遊びをしてほしければ、最初は大人が連れて行って楽しさを共有する。勉強をしてほしければ、勉強する雰囲気や環境が家庭にあるか見直してみると良いですね。
当たり前のことばかりかもしれませんが、子どもを動かすのは時間も気力も体力も・・使いますよね。
小さな子どもたちは身近にいる大人を見本にして学ぶので、大人である私たちから意識を変える必要があるかもしれません。
さいごに
自然のなかで遊ぶことで私の想像を超えて、自然が息子の可能性を広げてくれました。
息子が何に興味があるのか、熱中するのか、どうやって遊ぶのか、工夫するのか、友だちとのかかわり方も全て自然のなかで学んだことです。
保育園までは、徒歩15分。親子で歩いて通園しています。
まぁまぁ距離があるので送迎バスや自転車を使う家庭が大半ですが、私は時間がかかっても息子と一緒に歩くということにこだわろうと思っています。
言葉の遅れがあったことも関係していますが、最初は、「会話すること」を意識していました。
保育園に着くまでには木々もあり、動物にも出会えます。どんな雑草が生えて虫がいるのか、天気や季節の移り変わりも感じられます。小さな積み重ねが親子の思い出にもなりました。
毎回山に行くのは大変な場合は、近所の散策から初めてみるといいかもしれません。
習慣になるまで続けられたら、子どもたちに何かしらの変化が見られるでしょう。
なぜ幼児期の自然体験が大切かということについては、ぜひ別記事をご参考ください。