息子が韓国の小学校に入学して、いよいよ初めての夏休みがやってきます。
「韓国の小学生って、夏休みはどれくらいあるの?」「みんなどう過ごしているの?」
当初はまったく分からなかったのですが、最近ようやく韓国ならではの夏休み事情が見えてきました。
とはいえ、韓国では“休みの詳細は直前にならないと分からない”ということも多く、実際に私も予定が立てにくくて困っています…(笑)
そして驚いたのが、夏休み中でも学校に通える仕組みがあるということ!
それを知って、我が家も夏の予定を急きょ立て直し中です。
今回は、日本の夏休みとの違いや、韓国の小学生が実際にどう過ごしているのか?
現地での体験を交えながら、韓国の小学校の夏休み事情をご紹介していきます。
韓国の小学校、夏休みはいつから?
息子が小学生になって迎える、初めての夏休み(여름방학/ヨルムバンハク)。
1年生ということもあり、入学から半年間は親子で行事やルールに戸惑う日々でしたが、ようやく一区切りを迎えようとしています。
韓国の小学校でも、日本と同じく7月末〜8月末の約1か月間が夏休みというのが一般的。
…なのですが、コロナ以降、長期休暇の期間が短縮される傾向があり、息子の通う学校では7月25日〜8月16日までの約3週間と、やや短めになっています。
近隣の市に住む知人の話では、夏休みの開始日は同じでも、8月末まで休みが続く学校もあるそうで、地域ごとに差があるようです。
日本と韓国の休暇期間の違い
- 日本:夏休みが長く、冬休み・春休みは短め
- 韓国:夏休みが短く、冬休みが長い傾向
息子の小学校では、なんと冬休みと春休みが合体して「2か月間」もお休みになるとのこと!
これには正直びっくり…。
親としては、その長い冬休みをどう過ごすかが今から大きな課題です。
韓国の学校は宿題なし?
息子を韓国の小学校に通わせてみて、驚いたことのひとつが「宿題がない」こと。
もちろん先生によって差はあるようですが、基本的に「宿題は出さない」という方針が一般的なようです。
なぜ韓国の学校には宿題がないの?
これはおそらく、家庭に任せる(=塾中心・私教育中心)という考え方が根強いからだと思われます。
そのため、保護者がまるで子どもの“マネージャー”のようにスケジュールを組んで動かす必要があるというのが現実。
日々の学習計画は、家庭と塾で組み立てるスタイルが主流になっているようです。
私が子どもの頃に毎年苦労していた自由研究も、読書感想文も一切なし!
日記もなければ、ラジオ体操も、学校のプール通いもありません。
(日本では「ハンコもらうために朝から頑張ってたよな〜」なんて懐かしく思い出しました…笑)
プールの授業もなし?
ちなみに、韓国の公立小学校には基本的にプールの設備がありません。
つまり、水泳の授業もなし。
本格的に泳げるようになりたい場合は、高額なスイミングスクールに通う必要があります。
これは、韓国の「習い事」の中でも特にコストがかかる部類だそうです。
韓国の教育費は高い?
日韓で私教育(習い事や塾)にかかる費用を比べると、韓国のほうが全体的に高い傾向があると感じます。
というのも、学校でカバーしない分を、塾や家庭が担う構造になっているからです。
そう考えると、日本の学校教育は“かなり手厚い”とも言えるかもしれません。
さて、宿題もプールもない夏休み。
では、韓国の小学生たちは、毎日どのように過ごしているのでしょうか?
次回はそのリアルな夏休みライフについてご紹介します。
韓国流、夏休みの過ごし方
日本では夏休みにお盆休みがありますが、韓国は旧暦文化のため、お盆にあたる「チュソク(추석)」は9月か10月にやってきます。
そのため、夏休み中のイベントは日本ほど多くないのが一般的です。
では、韓国の小学生たちは、この約1か月の夏休みをどう過ごしているのでしょうか?
韓国でも共働き家庭が多いため、家庭任せではなく、学校や地域を活用する選択肢が充実しています。
以下に、代表的な過ごし方をいくつかご紹介します。
韓国の夏休み、子どもたちの過ごし方
私自身も、初めて小学生の親として迎える夏休み。
「どうやって過ごそう?」と悩んでいましたが、“意外と学校で過ごせる時間がある”という事実にびっくりしました。
学校に通えるおかげで、共働きでも子どもを日中安心して預けられる環境が整っていると感じました。
パンガフ授業も、ヌルボム教室も、夏休み期間中に継続して実施されるのでありがたいです。
さらに、息子の学校には部活動もあり、夏休み期間中も毎日活動があるとのこと。
来年には入部を検討していて、これも夏休みの選択肢として心強い存在です。
また、地域主催のプログラムも、内容が充実していて費用も手頃。
少し手間ですが申請さえすれば、安価に子どもが楽しく有意義な体験ができるのは大きな魅力です。
さいごに:我が家の夏休み
我が家は学童(トルボム)に通っていないため、昼食は家で済ませる必要がありますが、
午前と午後にそれぞれ学校のプログラムがあるおかげで、特別な計画を立てなくても“ダラダラ過ごす”夏休みにはならなさそうです。
韓国の学校で過ごす夏休みの大きなメリットは、長期休暇中も学校に通えること。
新学期に久しぶりに登校して「学校行きたくない…」となることも少なく、特に繊細な子どもにとっては、ペースを崩さずに過ごせるのが安心材料になると感じました。(うちの息子も繊細タイプなので、これは本当にありがたい…!)
そんな中ではありますが、今年の夏休みは日本の実家に帰省することが決まっています。
「まさか学校でも夏休みに通えるなんて…!」という事実を知る前に、早々に航空券を取ってしまったのですが(笑)、
日本は韓国よりもさらに暑いので、今は“日本でどう過ごすか”が私の新たな悩みです。
今年も暑い夏になりそうですね。
皆さんもどうか、楽しく、無理せず、それぞれのペースで夏休みをお過ごしください!
韓国の夏もなかなか魅力的なので、機会があればぜひ来てみてくださいね!
