私の息子は、些細なことですぐ不安を感じる繊細っ子。
小学生になった今でも私にくっ付いて離れませんが、それは性格ではなく生まれ持った気質からくるものです。
息子のような子どものことを「ひといちばい敏感な子(HSC)」と言い、刺激に敏感なため、音・匂い・光・人混みなど、日常の中でも疲れやすさを感じやすいという特性を持っています。
そして、HSCの特性を知るにつれて、「あれ?私も似ている部分があるかも?」と思うようになり、いつかHSP診断をやってみたいと思って数年、やっとこの時を迎えましたw
もし、「うちの子、ちょっと育てにくいかも…」「私の心が繊細すぎるのかな…」と感じている方に、HSPチェックリストを通して、親子の関係や接し方などについて、少しでも安心と気づきを届けられたら嬉しいです。
もしかして私も繊細な人?
我が家の場合、息子が生まれたときから他のベビーとあまりにも様子が違い、調べていくうちに「HSC(ひといちばい敏感な子)」という言葉を知り、最近になって、「もしかして私も繊細なのでは?」と、ふと思ったのです。
子どもがHSCなのは遺伝で、私自身もHSP(Highly Sensitive Person)という敏感気質を持っている可能性があるからかもしれません。
HSPってどんな人?
HSP(Highly Sensitive Person)は、感受性がとても豊かな人のこと。
人の気持ちに敏感だったり、まわりの環境から多くの刺激を受けやすかったりする。
敏感な気質を持つ人には、成長段階に応じてさまざまな呼び方があります。
赤ちゃんの頃は「ハイニーズベビー」、子ども時代は「HSC(ひといちばい敏感な子)」、そして大人になると「HSP(繊細な人)」。
今回ご紹介する「HSPチェックリスト」で分かることは、単なる性格診断とは少し違い、自分の「感受性の傾向」や「刺激への反応のしかた」について深く知るためのヒントになります。
子どもを深く理解するためには、まず自分自身を知ることから。
その第一歩として、HSPチェックリストを早速試してみましょう!(私もやってみますw)
HSPチェックリストでセルフ診断【23項目】
HSPチェックリストは、HSCやHSPという概念を最初に提唱し本格的に研究した、エレイン・N・アーロン博士によって作られました。
以下の23項目の質問に、「はい」か「いいえ」で答えてみてください。
◎HSPチェックリスト(23項目)
- 周りのちょっとした変化にもすぐに気づくほうだ
- 人の気持ちや雰囲気にすぐ影響されてしまう
- 痛みにはかなり敏感なほうだと思う
- 忙しすぎると、一人になって休みたくなる
- カフェインをとると、体に強く反応が出ることがある
- 強い光やにおい、ざらざらした素材などに不快感を感じやすい
- 想像したり空想したりするのが好きで、よく夢中になる
- 騒がしい場所が苦手で、疲れてしまう
- 音楽やアート、自然の美しさに深く心を動かされる
- 周りに迷惑をかけないよう、いつも気を配っている
- 突然の物音や動きにびっくりしやすい
- いくつものことを一度に頼まれると、混乱してしまう
- 誰かが不快に感じていると、すぐに気づいてしまう
- 何かを頼まれるときは、一つずつの方が安心する
- うっかりミスをしないよう、かなり気をつけている
- 暴力的な映画や番組は、見るのがつらいと感じる
- 周囲が慌ただしいと、自分も落ち着かなくなる
- 空腹になると集中できなくなったり、気分が悪くなる
- 環境や生活が変わると、戸惑いやすい
- 繊細な香りや音、味などを楽しむのが好き
- ストレスのかかる場面はできるだけ避けたいと思っている
- 誰かに見られながらだと、実力を発揮しにくい
- 子どもの頃から「敏感」「内気」と言われることがあった
参考:The Highly Sensitive Person Are You Highly Sensitive?
【 診断の目安 】
チェック結果はいかがでしたか?
私も初めてやってみましたが、、「はい」が21個!ほとんど当てはまりました(汗)
今まで普通に生きてこれたのが不思議なくらい、自分が繊細な人間だったんだと気づく結果となりました。(知らない方が幸せなのかも・・)
振り返ってみれば、子どもの繊細さに気づけたのも私が息子と同じような感覚を持っていたからかもしれません。
「なんでこんなことで泣くの?」ではなく、「うん、そうだよね」と自然に思えたのは、同じ感性を持っている親子だからかもしれません。
もし、「はい」の数が少なくても、これは強く当てはまる!と感じる項目があるならHSPだと言えるそうです。
HSCは遺伝するのか?
気になるのは、HSCは遺伝するのか?ということ。
結論から言うと、HSC(ひといちばい敏感な子ども)の気質は、ある程度「遺伝する」可能性はあります。
HSPの特性は、もともと脳の働き、たとえば「情報処理の深さ」や「神経の反応のしやすさ」などと関係しています。
そのため、親が敏感な気質を持っている場合、その傾向が子どもにも受け継がれることがあるとされています。
ただし、「敏感さ=すべて遺伝で決まる」わけではありません。
子どもの成長には「環境」や「育て方」も大きな影響を与えます。
よく言われるのは、「遺伝50%:環境50%」というバランス。
つまり、気質は生まれつきでも、どのようにその敏感さを育てていくかは、後天的な要素が大きいということです。HSCの子どもが安心できる「環境」をつくることが、HSC育児でのポイントと言えます。
◎ 共感的で安心できる環境 → HSCの強みが伸びやすい
✖ 怖がらせる・叱責の多い環境 → 不安や自己否定が強まりやすい
HSC×HSP親子は、理解し合える関係
親がHSPである場合、HSCの子どもに対して、誰よりも深く理解できるという強みがあります。
「この子が今、どんなふうに感じているのか」
「無理をさせすぎたかな」
こんな風に相手の内側を言葉より先に感じとれるのは、HSPならではの力。
子どもにも、自分の気持ちを分かってくれる存在がいるというのは安心感につながります。
ただし、お互いに理解しやすい部分もある反面、お互いに気を遣いすぎて、ヘトヘトにならないような工夫も大切です。
HSP(親)は、常に気を張ったり、子どもの変化に一喜一憂してしまうことも多く、精神的に疲れてしまうことがあります。
そしてHSCの子どももまた、親のちょっとしたため息や声のトーンから不安を感じとり、「お母さんが疲れている」「怒ってるのかな?」と過剰に気を使ってしまうことがあります。
HSC×HSP親子なら、共感できる部分が多いのではないでしょうか?
我が家の場合もまさにその通りで、私は子どもがどう感じているのか瞬時に理解できるし、小2になった息子は、私の気分に合わせて行動したりするようになりました。
感性の豊かさや共感力の高さからくるものですが、気分が良いときは2倍楽しいし、悪いときは2倍落ち込むような感じ・・(苦笑)
ちなみに、夫は正反対の気質。非HSPのため、息子の行動が全く理解できないようですw
二人ともアレコレ気にし過ぎ~
HSPが育児で大切にしたい3つのこと
HSC×HSP親子は、お互いの良き理解者として親友のような関係になっていくのかもしれませんが、共倒れにならないためにも、次のようなことに気を付けながらHSCの子育てをしてはいかがでしょうか。
① 無理に「普通」に合わせようとしない
親自身が「こうでなきゃ」に縛られていると、育児がつらく感じてしまうことも。
みんなと同じでなくても大丈夫と思えるようになると、心がふっと軽くなります。
② 親自身が、自分をいたわる
HSPの親は、自分よりも子どもの気持ちを優先しがち。
でも、お母さん・お父さんの心が落ち着いていることが、子どもにとって一番の安心です。
「今日は少し休もう」も、立派な育児です。
③ 「頑張らせすぎない」ことを意識する
HSCは真面目で頑張り屋さんが多く、親の期待に応えようと無理をしてしまいがち。
HSPの親も「ちゃんとしなきゃ」と思いがちなので、知らず知らずのうちにプレッシャーを与えてしまわないように、「無理しなくていいよ」というメッセージを伝えるようにする。
さいごに
HSPチェックリストをやってみると、自分が繊細だったんだ!と改めて気づくことができました。
ただ、幼少期は息子のような「怖い・不安」というのはなかったので、HSCだったかと言われると微妙。
保育園も学校も毎日行くのが当たり前だと思っていたし、何も感じることもなく通えていたので、同じ気質を持っていても息子とは違う。私が繊細なら、息子は超が3つくらい付くくらいのハイパーセンシティブ!
たぶん、息子がHSCだと分からなければ、自分の繊細さというものに気付くこともなかったと思います。
さて、この違いは何なのか?私自身とても気になるので、HSPについてさらに調べてみたところ、なんとHSPの中でもさらに4つに分けられるという情報が!
息子と私の繊細度がどのように違うのか?
また次回の記事で、詳しくお話していきたいと思います!