こんにちは。
子どもの繊細さに日々向き合っているママ・パパのみなさん、本当におつかれさまです。
「なんでうちの子だけ、こんなに気にしすぎるの?」
「すぐ泣くし、初めての場所が苦手で…」
そんなお悩みを持つ方の中には、お子さんがHSC(Highly Sensitive Child/ひといちばい繊細な子)の可能性があります。
でも実は──
子どもがHSCなら、親である私たちもHSP(繊細な気質を持つ人)であることがとても多いのです。
そしてHSPには、実は4つのタイプがあることをご存じですか?
今日は、ご自身のタイプを知ることで「自分も大切にする子育て」のヒントを一緒に見つけていきましょう。
HSPにも内向型・外向型がいる
感受性が高く、繊細な気質を持つ人を指すHSPですが、実はすべてのHSPが内向的なわけではありません。
HSPの特徴としてよく挙げられるのが、
・音や光、人混みに敏感
・他人の感情に影響を受けやすい
・一人の時間が必要
・深く考える傾向がある
といったこと。これらの特徴を見ると、なんとなく「内向的な人」が多そうに感じますよね。
実際、多くのHSPは内向的な傾向がありますが、約30%は外向型のHSPだと言われています。
HSCやHSPという言葉を世界に広めたのは、アメリカの心理学者エレイン・N・アーロン博士ですが、博士は、「HSPには内向的な人が多いけれど、外向的な人もいる」と明言しています。
HSPの4タイプとは?
近年では、アーロン博士の理論をベースに、HSPの性格傾向をより細かくわけた「4つのタイプ」が日本で広まってきています。
HSPのタイプは、「刺激の求め方」「社交性」の2つの軸をもとに、次のように分けられます。
タイプ名 | 意 味 | 特 徴 |
---|---|---|
①HSP | Highly Sensitive Person (繊細な人) | 生まれつきひといちばい繊細な人。 内向・外向問わず |
②HSE | Highly Sensitive Extrovert (外向的HSP) | 社交的だけど実は繊細 |
③HSS型HSP | High Sensation Seeking × HSP (刺激追求型HSP) | 刺激を求めるが繊細で疲れやすい |
④HSS型HSE | 外向的で刺激も好き、かつ繊細な人 | 刺激好き&社交的、でも心は繊細 |
それでは、それぞれのタイプの特徴を詳しく見ていきましょう。
みなさんは、HSPのなかでも、どのタイプに当てはまるでしょうか?
①生まれつきひといちばい繊細な人(HSP)
これらの特徴が当てはまる人は、いわゆる「スタンダードなHSP」です。
HSCとの相性◎:共感力が高く、深く寄り添える
- 子どもの気持ちを察してあげるのが得意
- 一緒に感情を抱え込んでしまい、親も疲れやすい
- お互いの「休息」がキーワード
♢HSCの親としてのあるある
・子どもの不安や涙にすぐ共鳴してしまい、一緒に疲れてしまう
・保育園・学校での小さな出来事が、自分のことのように気になる
・がんばりすぎて燃え尽きやすい
→ まずは「自分のキャパ」を大切に。
「敏感な親だからこそ、気づいてあげられる」そんな強みがあります。
② 繊細なのに刺激を追い求める人(HSS型HSP)
これらの特徴が当てはまる人は、HSPなのに新しい刺激を求めてしまう。
まるでアクセルとブレーキを同時に踏んでいるようなタイプです。
HSCとの相性△:親は好奇心旺盛、子は慎重派
- 楽しいことを見つけるのが上手な親
- 子どもには刺激が強すぎる場面も
- 無理に引っ張らず、「一緒に楽しむ準備」を大切に
♢HSCの親としてのあるある
・育児の合間に趣味や副業にチャレンジしたくなる
・子育てに“飽き”や閉塞感を感じやすい
・動きすぎて突然バーンアウトしてしまう
→「やりたい」気持ちも、「休みたい」気持ちも、どちらも自分らしさ。
子どものためにも、自分のペースでリズムを整えていきましょう。
③ 繊細なのに社交的な人(HSE)
これらの特徴が当てはまる人は、一見社交的だけど、実は内面はとても繊細。
人づきあいの中で敏感さを発揮するタイプです。
HSCとの相性○:外の世界と子どもをつなぐ橋渡し役
- 人との関係や社会性を育てる力がある
- 子どもの繊細さに気づかず、ペースを合わせるのが難しいことも
- 子どもの“静かなサイン”を見逃さないことが大切
♢HSCの親としてのあるある
・ママ友付き合いを頑張るけど、後で後悔する
・周囲に気を遣いすぎて、自分の子にイライラしてしまう
・「ちゃんとした親に見られなきゃ」と無理をしてしまう
→ 無理に“社交的な自分”を演じなくても大丈夫。
あなたの繊細さは、子どもの心の声を聞く力になっています。
④繊細なのに刺激を求める社交的な人(HSS型HSE)
これらの特徴が当てはまる人は、HSPの中でもエネルギッシュだけど超繊細という、なかなか複雑なタイプです。
相性△〜○|エネルギッシュ&共感力もある万能型
- 行動力も共感力もあり、子どもに多くの経験を与えられる
- ただし親が頑張りすぎて、知らないうちに子どもが疲れてしまうことも
- 子どもの「小さな不調」に気づける“余白”を持とう
♢HSCの親としてのあるある
・「しっかりしたママね!」と言われるが、実は不安でいっぱい
・SNS発信や外活動に前向きだが、急に疲れる
・子どもにも“ポジティブでいてほしい”と期待しすぎる
→ 行動力は本当に素晴らしい!
「繊細さを隠さずに、疲れたら休む」ことで親子関係にも優しさをもたらします。
HSPタイプ診断の結果は…
「とても繊細な人」のなかにも、実は4つのタイプに分かれることが分かりました。
HSC(ひといちばい敏感な子)との相性や、HSCの親としての“あるある”もまとめてみましたが、いかがでしたか?
同じ繊細さを持っていても、子どもと親では気質に違いがあるので、「すごく気持ちがわかる!」と感じる方もいれば、「わかってあげたいけど、なんだかちょっと違う…」と戸惑う方もいるかもしれません。
親のタイプによって、子どもとの関わり方はさまざま。
ママやパパがエネルギッシュなタイプであれば、その親のもとで育つ子どもも、いろんな経験を通して少しずつポジティブに変化していくこともあるでしょう。
私のHSPタイプは…繊細なのに社交的な人
私自身も、このHSPタイプを調べるうちに、「やっぱり自分もHSP気質だったんだ」と気づくことができました。
そして、4つのタイプの中では、「③ 繊細なのに社交的な人(HSE)」がいちばんしっくりきたという結果に。
人と関わるのは好きだけれど、人の言葉や空気にとても影響を受けやすく、後からどっと疲れてしまうこともあります。
「社交的なのに繊細」というのは、なんだか矛盾している気がしましたが、こうしてHSPについて知っていくと、同じ繊細さを持っていても様々なタイプがあり、細かい違いがあるのだと納得できます。
なかなか興味深いですね~。

HSPタイプを診断できるサイト
最後に、HSPの4タイプをセルフチェックできる診断サイトを2つご紹介します。
「なんとなく繊細な気質があるけど、自分はどのタイプなんだろう…?」と迷っている方は、ぜひ気軽に試してみてください。
どちらも無料で使えて、解説もわかりやすくとても便利です。
※サイトによって、タイプ名の表現が若干異なる場合がありますが、基本的な分類は同じです。
◆【Hitostat】HSPタイプ診断テスト(無料):
「自分ってHSPかも…?」と思った方に、まずおすすめしたい診断。
- 所要時間:約3分(全40問)
- 結果:HSP度合い、4タイプの判定、性格の傾向、向いている仕事やアドバイスなど
- 特徴:見た目もシンプルで、スマホから気軽にチェックできます
◆【luft】HSP気質のセルフチェック:
HSPの傾向を数値やバランスで把握したい人にオススメ
- 所要時間:5〜10分ほど
- 結果:刺激感受性・共感力・内向/外向・思考傾向などを数値化し、グラフで表示
- 特徴:細かいタイプ分析がしっかり出るので、「どう繊細なのか」が客観的にわかります
「親の繊細さ」は、子どもへの最高のギフト
HSCの子育ては、思っている以上に繊細な心配りやエネルギーが必要で、毎日が「正解のない連続」です。
子どもの気質と親の気質。
どちらが良い・悪いではなく、「違いがある」ことに気づき、お互いのペースを大切にしていけたら、それだけで十分素敵です。
あなたの繊細さは、弱さではなく大切な個性。
「繊細さ」を持っているからこそ、子どもが発する小さなサインにも気づけるし、やさしい眼差しを向けてあげられる。だからこそ、その“敏感さ”は、子育ての大きな強みになります。
これからも、ときには深呼吸しながら、あなたらしいペースで子育てを楽しんでくださいね!
私も繊細な割にはよく海外で生活しているなと思っていましたが、やっと理解できた気がしますw
これからもあまり気にせず、ドーンと構えて生きていこうっと(笑)