「えっ、日本人もF1に出てるの?」
「それならちょっと見てみようかな」
そんな軽い驚きから、F1(フォーミュラ1)に興味を持った方も多いのではないでしょうか?
私自身もまさにその一人です。
きっかけは、息子の何気ない一言。
「いちばん速い車ってなに?」と聞かれて調べていくうちに、F1という世界にたどり着きました。
そして調べてみると、日本人ドライバーが世界を相手に戦っていることを知り、ぐっと引き込まれてしまいました。
実際にレースを観てみると、F1の世界はただ速いだけじゃない!
戦略・技術・人間ドラマが交差する、奥深くて熱いスポーツでした。
この記事では、私自身もまだ“初心者”という立場から、「F1って、いつやってるの?」という一番シンプルな疑問についてわかりやすくF1の基本スケジュールを紹介していこうと思います。
「いつ、どこで、どうやって見るのか」がわかるだけで、F1はもっと楽しくなる!
そんな思いを込めて、初心者目線でお届けします。
F1とは?まず知っておきたい基本情報
F1とはどんなモータースポーツ?
F1とは、FIA(国際自動車連盟)が主催する世界最高峰の自動車レース。
特徴的なのは、ドライバー1人が乗り込むシングルシーター(1人乗り)レーシングカーで、世界中のサーキットを転戦しながら、1年を通じてチャンピオンの座を争うという点。
F1マシンには、航空機レベルの最先端テクノロジーが詰め込まれており、スピードだけでなく、空力・タイヤ・燃料・チーム戦略まで、あらゆる要素が勝負を分けます。
なぜ「世界最高峰」と呼ばれるのか
F1が世界トップレベルとされる理由は、
- 世界中のトップドライバーが集結
→ 若手のホープからチャンピオン経験者まで、超実力派ぞろい! - 超ハイスペックなマシン性能
→ 時速300kmを超えるスピードで走る、高度に開発されたマシン。 - チームごとのマシン開発&戦略
→ マシン設計もピット戦略も全て自前で、まるで技術の総力戦。 - 世界中で開催されるグローバルな大会規模
→ アジア、ヨーロッパ、中東、アメリカなど20か国以上で開催。
まさに、“人と技術の頂点”を競うスポーツ。
優秀なマシンとそれを操る優秀なドライバー、そしてチーム全体の総合力が揃ってこそ、頂点=優勝がつかめる世界なのです。
F1はいつやってるの?年間スケジュールの基本
世界中のサーキットを巡るのがF1の魅力!
シーズンは例年、3月から12月までのおよそ9か月間にわたって開催されます。
- 2025年は全24戦(予定)
- 開催国:日本、イタリア、イギリス、アメリカ、モナコなど21か国
- 開催期間:2025年3月16日(開幕戦)~12月7日(最終戦)
- レースは基本3日間(金曜〜日曜)
F1は1シーズンの中でさまざまな国を舞台にレースを行うため、国ごとの天候やコースの特徴も見どころです。
【2025年 F1スケジュール一覧】 ◎F1公式サイトより
戦数 | グランプリ | 開催日 | 決勝開始(日本時間) |
---|---|---|---|
第1戦 | オーストラリアGP | 3月16日(日) | 13:00 |
第2戦 | 中国GP(スプリント) | 3月23日(日) | 16:00 |
第3戦 | 日本GP(三重県・鈴鹿市) | 4月6日(日) | 14:00 |
第4戦 | バーレーンGP | 4月13日(日) | 24:00(翌0:00) |
第5戦 | サウジアラビアGP | 4月20日(日) | 26:00(翌2:00) |
第6戦 | マイアミGP(スプリント) | 5月4日(日) | 29:00(翌5:00) |
第7戦 | エミリア・ロマーニャGP | 5月18日(日) | 22:00 |
第8戦 | モナコGP | 5月25日(日) | 22:00 |
第9戦 | スペインGP | 6月1日(日) | 22:00 |
第10戦 | カナダGP | 6月15日(日) | 27:00(翌3:00) |
第11戦 | オーストリアGP | 6月29日(日) | 22:00 |
第12戦 | イギリスGP | 7月6日(日) | 23:00 |
第13戦 | ベルギーGP(スプリント) | 7月27日(日) | 22:00 |
第14戦 | ハンガリーGP | 8月3日(日) | 22:00 |
第15戦 | オランダGP | 8月31日(日) | 22:00 |
第16戦 | イタリアGP(モンツァ) | 9月7日(日) | 22:00 |
第17戦 | アゼルバイジャンGP | 9月21日(日) | 20:00 |
第18戦 | シンガポールGP | 10月5日(日) | 21:00 |
第19戦 | アメリカGP(スプリント) | 10月19日(日) | 28:00(翌4:00) |
第20戦 | メキシコGP | 10月26日(日) | 29:00(翌5:00) |
第21戦 | サンパウロGP(スプリント) | 11月9日(日) | 24:30(翌0:30) |
第22戦 | ラスベガスGP | 11月22日(土) | 37:00(翌13:00) |
第23戦 | カタールGP(スプリント) | 11月30日(日) | 25:00(翌1:00) |
第24戦 | アブダビGP | 12月7日(日) | 22:00 |
「スプリント」と記載のあるGPは、通常とは異なる形式のレースがあります。(詳細は下記)
F1のレースは「3日間セット」で開催される
F1では、1つのレース(グランプリ)が行われるたびに、金曜日から日曜日までの3日間にわたってスケジュールが組まれています。
この3日間は、単なる「練習→本番」ではなく、それぞれに大事な意味と役割があるのがポイントです。
3日間の流れ(基本構成)
曜日 | 内容 | 役割・意味 |
---|---|---|
🟠 金曜 | フリー走行 | マシン調整・データ収集(練習走行) |
🔵 土曜 | 予選 | タイムアタックで決勝のスタート順を決定 |
🔴 日曜 | 決勝 | 本番のレース。順位が決まり、ポイントが加算される |
それぞれの曜日には、それぞれの観戦のポイントや見どころがあります。
🟠 金曜日:フリー走行(Free Practice)
初日は、「準備&実験の日」。
チームとドライバーがマシンの状態をチェックしたり、戦略を練る時間です。
- フリー走行1(FP1)・フリー走行2(FP2)の2セッションが行われます
- マシンのバランス調整、タイヤの確認、燃料量の調整など
- ドライバーがコースの感覚を掴むために何周も走行
◎観るポイント:
「マシンの調子どうかな?」「どのチームがロングラン(長距離)で速いかな?」などを見て楽しみましょう。
🔵 土曜日:予選(Qualifying)
ここからが本番ムード。
ドライバーが全力でアタックし、「日曜の決勝でどこからスタートできるか」を決めます!
- Q1 → Q2 → Q3の3段階方式
- 各ドライバーがタイムアタックし、上位だけが次のセッションに進出
- 最速タイムを出した選手が「ポールポジション(=1番グリッド)」を獲得!
観るポイント:
「誰が一番速いのか」「タイム差は?」「コンマ1秒の差で明暗が分かれる」緊張感が魅力!
基本構成を知らないと特に戸惑ってしまうのが、この予選。
F1の予選は、「1回走って終わり」ではありません。
全20人のドライバーが、3つのセッションを通して順位を競う「ノックアウト方式」という形式で行われます。
初心者の方が誤解しやすいポイントですが、F1予選での「脱落」は、あくまで“順位決定の争いからは外れる”という意味で、全員が決勝に出ます。
| Q1で終了したドライバー | → 決勝は16〜20番手スタート
| Q2で終了したドライバー | → 決勝は11〜15番手スタート
| Q3に進出したドライバー | → 決勝は1〜10番手スタート
このように、予選は「決勝に向けてのスタートグリッドを決めるイベント」なのです。
※スプリント開催週では「スプリント用予選(スプリント・シュートアウト)」がこの日に行われます。
🔴 日曜日:決勝(Race / Grand Prix)
F1の“本番レース”。
予選の結果で決まった順にスタートし、1位を目指して全ドライバーが全力勝負!
- 距離:約300km(サーキットごとに違います)
- 途中でタイヤ交換(ピットストップ)をしながら、最適な戦略で走る
- チェッカーフラッグ(ゴールの旗)が振られるまで、何が起こるかわからない!
観るポイント:
「スタート直後の大混戦」「追い抜きシーン」「ピット戦略」「天候によるドラマ」などなど、見どころたっぷり!
上位10位までにポイントが入り、年間ランキングに影響します。
スプリントレースとは?
スプリントレースとは、短距離(約100km)で行われる“ミニ決勝”のようなレース形式。
- 通常のレースより距離が短く、タイヤ交換がないケースが多い
- 決勝とは別にポイントが与えられ、チャンピオン争いに影響
- 2025年は6戦でスプリント開催予定
【スプリントがある週末の流れ】
曜日 | 内容 |
---|---|
金曜 | 通常の予選(スプリント用) |
土曜 | スプリントレース |
日曜 | 通常の決勝レース |
スプリントレースはテンポが速く、初心者でも観やすいのが特徴です。
さいごに
いかがでしたか?
F1は「速いマシンが走るだけ」じゃなく、世界中を舞台にしたドラマのようなスポーツ。
そしてそこに、“推し選手”がいるならば、応援する楽しさは何倍にも広がります。
今回ご紹介したように、レースの基本情報とスケジュールの流れを知っておくだけでも、F1の観戦はぐっと身近になりますよ。
まずは気になるレースを1つ観てみてください。
そして、応援するチームやドライバーを見つけたら、あなたもきっと“F1沼”の入り口に立っているはずです。