【HSC×小学生】2年生で見えてきた成長と、まだ苦手なこと|成長記録

小学2年生の終わりに見えてきたHSC息子の成長 HSC(繊細な子)

HSC(ひといちばい敏感な子)と言われる子どもたちは、
✅ 感受性がとても豊かだったり、
✅ 空気を読みすぎて疲れやすかったり、
✅ 「なぜ?」「どうして?」と深く考える力があったりと、
成長とともにその個性が少しずつはっきりしてくることがあります。

わが家の息子も、生まれたころから超がつく敏感児で、
2年生になった今も、毎日の学校生活の中でいろんな刺激を受けながら頑張っています。

そんな息子の1年をふり返ってみると、
「前よりできるようになったこと」が、ほんの少しずつですが確かに増えてきていて。
今回は、HSC気質をもつ息子が、小学2年生でどんなふうに成長してきたか、今年を振り返ってみたいと思います。

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👑 先生からいただいた「HSCの称号」

年末に担任の先生と個別面談をしてきました。

「息子はこの1年どうでしたか?」と聞くと、担任のベテラン先生は、
「今まで数えきれない子どもに出会ってきたけれど、こんな繊細な子は初めてですよ」とのこと(汗)。

これにはちょっと笑ってしまいましたが、心の中では「ですよね~…」と納得。
あなたの子どもは紛れもなくHSCですよ!と、太鼓判をいただいたような気分でした(笑)

そういえば保育園の頃にも、ベテランの先生から
「こんな子は初めてで、どう対応したらいいのか分からない」とよく言われていました。

先生たちの言葉に触れるたびに、
息子のような手のかかる子はいるけれど、この超敏感タイプはやっぱりなかなかいないんだな…と、あらためて実感します。(実際に会ったことも聞いたこともない(汗))

でも、だからこそ見えてくる小さな「できた」の尊さ
この1年で息子が積み重ねてきた“彼なりの成長”について、これからゆっくり書いていきたいと思います。

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🎒 明日の準備は自分でやる

2年生の担任の先生は、1年生のときの“見守り系”の先生とは正反対。
「自分のことは自分で!」という、わりとピリッとしたタイプの先生でした。

最初はその空気に戸惑っていた息子ですが、
「ちょっと厳しいけど、ちゃんと見てくれてる」という信頼感が少しずつ芽生えてきたようで…

しばらくすると、
「○○って明日いるんだよね?」「明日は〇曜日だから…」
と、自分から準備やチェックをするようになりました。

もちろん、まだ忘れ物もあるし、朝の支度が間に合わない日もあります。
でも、“やらされる”から“やってみよう”へ
この変化が、何より嬉しかったです。

先生との相性って、HSCの子にとっては本当に大きな要素。
「この先生、ぼくのことわかってくれてる」と感じられるだけで、学校生活の安心感がまったく違ってくるんですよね。

🥋 放課後に広がった世界

2年生になってから、息子が「ひとりで動く時間」が少し増えてきました。
1年生の頃は、知らない場所や初めてのことが苦手で、何をするにも「お母さんと一緒に」が当たり前。

でも最近は、放課後の活動や習い事のおかげで、
「ここなら大丈夫」という場所が増えてきた気がします。

2年生から始めたのは、学校の部活動と毎日通うことになった柔道。
部活動では、学年の違うお兄さんたちとも自然に混ざって楽しんでいる様子です。

柔道も、最初は道場に入るだけで緊張していました。
それでも、やさしい先生や先輩たちに囲まれて、
少しずつ「できた」が増えていくうちに、「また行きたい」と言うように。

1年生の頃はすぐ帰ってきていた放課後も、
2年生になってからは、夕方に帰宅して、夕食を食べて、そのまま柔道へ。

正直、疲れていると思いますが、でもそれ以上に楽しい気持ちの方が勝つみたいで、よく通っています。

そのおかげか、生活リズムも少しずつ整って、夜9時には寝るように。
赤ちゃんの頃から寝るのが苦手で、今でも「寝る時間はきらい!」と言う息子ですが、
毎日体をしっかり動かしているせいか、前よりぐっすり眠れるようになりました。

🎭 人生初の大舞台、学芸会

2年生の締めくくりは、学芸会でした。

演じたのは、韓国の絵本『ふわふわ雲パン(구름빵)』のお話。
小さい頃から親しんでいた絵本だったこともあり、練習にはわりと前向き。

…とはいえ、本番当日はガチガチ(笑)。

それでも逃げることなく、緊張したまま最後までちゃんとやり切りました。

小さな学校なので、出番も多くてセリフもたっぷり。
正直、途中で気持ちが折れてしまうかもと思っていたけれど、これはうれしい誤算でした。

終わったあと、私のところに駆け寄ってきて、ホッとしたのか少し涙も。
それでも、その後の演目もしっかりこなしていました。

HSCの子は、人前での発表はとくに緊張しやすいけれど、
「自分でやり遂げた」という経験は、ちゃんと自信の種になるんだなと感じた出来事です。

🚧 まだ克服できない苦手なことも

ここまで読むと、「できるようになったこと」がたくさんあるように見えるかもしれませんが、
もちろん、まだまだ苦手なこともあります。

とくに今も変わらず苦手なのが、ひとりで行動すること。
たとえば、教室から図書館へ行く、別の教室に移動する、といった場面。
周りの子がサッとひとりで動けるようなときでも、
息子は「誰かと一緒じゃないと不安」と感じてしまうようです。

長期休み明けの登校も、相変わらずの課題で、
2学期の始まりには、2か月以上、毎朝付き添って登校していました。

「まだ付き添っているの?」と声をかけられることもありましたが、
辛抱して乗り越えられることでもないし、
本人の気持ちを置いていくような自立って、どうなんだろう…と考えてしまいます。

時間がたてば教室には入れるし、
一度入ってしまえば、あとは楽しく学校生活を送れている。
だから大きな心配はしていませんが、
このあたりは、まだ克服するのに時間がかかるのかもしれませんね。

私は経験がないので、息子の心の中で何が起きていて、どう感じているのかは正直わかりません。
それがいちばんのジレンマですが、今は成長とともに、少しずつ変わっていくんだろうなと見守っています。

ちなみに、あまりにもグズグズが続くときは、
「学校に行かなくてもいいけど、家でどうやって勉強していくのか、計画を考えて教えてね」と伝えることも。
優しさだけではいられない、鬼母な一面もあります(笑)

🟡 音への敏感さに見えた変化

そして、もうひとつ。
少しずつ変化が見えてきたのが「音への敏感さ」です。

息子の場合、ポップな音楽以外は悲しく感じたり、不安になってしまうことが多く、長いあいだ悩みの種でした。

そんな息子が最近、「学校のダンス教室に行ってみようかな」と言ったときは、正直びっくり。
一時はヘッドフォンを使うことまで考えていましたが、
先生や友だちに支えられながら、少しずついろんな音楽を受け入れられるようになってきたのかもしれません。

🌱 2年生で育った“できた”のかたち

こうして1年をふり返ってみると、息子はたくさんの“できた”を経験してきました。

  • 好きなことに夢中になる力
  • 自分のペースを守りながら生活する力
  • 新しいことに、少しだけ挑戦してみる力
  • そして、人前で緊張しながらも立ち続けた勇気

もしかしたら、周りの子より時間がかかったこともあるかもしれません。
でもそれは、息子にとって必要な“準備の時間”だっただけなんだと思っています。

敏感さゆえに困ることもあるけれど、
その敏感さがあるからこそ、人の気持ちに気づけたり、小さな変化を喜べたりもする。
HSCの子には、その子にしかない育ち方があるんだなと、この1年を通して改めて感じました。

💬 さいごに

「うちの子、ちょっと敏感すぎるかも」
「学校生活、なんだか波があるな」

そんなふうに感じることがある方にとって、
この体験が「こういうペースもあるんだな」と思える材料のひとつになればいいなと思います。

比べる必要はないし、無理に急ぐこともない。
楽しく学校で過ごせた日があれば、それで十分な日もある。
今は、そんなふうに考えながら日々を過ごしています。

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