~日本のお米が高い今、注目の選択肢!韓国産のお米の実力を試してみた~
最近、日本ではお米の価格がじわじわと上昇しており、「韓国旅行のついでにお米を買って帰る人」が増えているという話をよく耳にします。物価高の今、少しでも食費を抑えたいという方にとっては気になる話題ですよね。
「でも韓国米って、美味しいの?」と疑問に思う方もいるかもしれません。
実は、韓国で流通しているお米の多くは、ジャポニカ種。つまり、味の系統は日本米にとても近く、きちんと選べば日常使いにも十分なクオリティなんです。
私も韓国在住者として、これまでさまざまな韓国米を食べてきましたが、今回は、「購入したばかりの日本の炊飯器で韓国米を炊いたらどうなるのか?」を検証してみることにしました。
せっかくなので、味や炊き方、価格の違いだけでなく、韓国でのお米の選び方や、持ち帰りのコツまで、リアルな視点で詳しくご紹介していきます!
特Aランクの韓国米を購入!
今回選んだのは、「당진삼광미(タンジンサムグァンミ)」というブランドの白米です。
韓国ではイーマートやロッテマートといった大型スーパーやオンラインショップなどで見かける銘柄で、品質評価の高いお米のひとつです。

なかでも目を引くのが、「特等級(특등급)」という等級表示。これは日本でいう「特Aランク」にあたるもので、粒の揃い方や粘り、炊き上がりの香りや味わいなど、全体のバランスに優れた高品質なお米です。
私は今回、韓国のネットショップ(クーパン)で5kg入りを購入しました。
価格は18,000ウォン(日本円で約1,900円)ほどで、日本の高級米に比べるとかなりお手頃。毎日の食卓に使うお米として、コスパはとても良いと感じます。
実は以前、うっかり等級表示をよく見ずに安いお米を買ってしまったことがありましたが、そのときのお米は水分が少なくて、炊いてもパサパサで美味しくなかった……。それ以来、「やっぱりお米は美味しいものを選びたい」とランクの高い物を選んでいます。
韓国ではブランド名も大事ですが、「等級表示」を重視して選べば間違いありません。特等級であれば、あまり聞き慣れない銘柄でも十分美味しい、というのが私の実感です。
韓国旅行でお米を選ぶときの基準とは?
韓国のお米を見てみると、パッケージに「特等級(특등급)」「上(상)」「普通(보통)」などの等級がはっきり表示されています。旅行中にお米を買って帰りたいという方は、まずこの等級表示を目安に選ぶと失敗が少ないでしょう。
とくに「特等級(특등급)」と書かれているお米であれば、当たり外れが少なく、安心して選べる印象です。
有名なブランドとしては、韓国でもトップクラスの評価を受けている「철원오대쌀(チョルウォン・オデ米)」や「이천쌀(イチョン米)」などがあり、スーパーに行けばすぐ目に留まると思います。
私はそこまで銘柄にこだわりがあるタイプではないので、いろいろな品種を試していますが、やはり「特等級」と書かれているものは、どれを選んでも炊き上がりに満足できることが多いです。
旅行中に時間がなくても、「特等級」の表示さえチェックすれば、美味しいお米を選ぶ確率はぐんと上がります。ちょっとしたお土産にもなりますし、韓国の味を家で楽しむきっかけにもなりますよ。
使用した炊飯器はTIGER(日本製)
韓国でも「やっぱり日本製の炊飯器がいい!」と思っていた私は、ついにTIGER(タイガー)製のIH炊飯器(3合炊き)を楽天で購入しました。

我が家は3人家族ですが、夫は職場で食事を済ませることが多いため、普段は3合炊きでじゅうぶん。
初めての購入ということもあり、まずは低価格帯のモデルを選びました。送料はかかりましたが、それでも「日本の炊飯器が使える!」というだけでちょっと気分が上がります(笑)
しかも、パンまで焼けるなんて…機能が本当に豊富!
操作画面には「白米」「早炊き」「炊き込み」「玄米」などの日本語表示がしっかりとあり、普段見慣れた感覚で操作できるのも嬉しいポイント。炊き上がりも安定していて、最高!!
今回は、シンプルに「白米モード」で炊飯してみましたが、しっかりふっくら炊けて満足の仕上がり!
正直、日本の炊飯器を使っているだけで、いつもより美味しく感じる気がします(笑)
🔌 韓国で日本の炊飯器を使うときの注意点
ご存じの方も多いかと思いますが、韓国の電圧は220V。一方で、日本の家電製品は基本的に100V仕様のため、日本の炊飯器を韓国でそのまま使うと故障の原因になります。
私も今回、日本から通販で取り寄せた炊飯器を使っていますが、必ず変圧器を介して接続するようにしています。
コンパクトな変圧器で十分ですが、炊飯器の消費電力(W数)に対応したものを選ぶのがポイントです。
海外生活で「やっぱり日本の炊飯器がいい!」という方にはぜひ気をつけてください。
逆に、韓国製の電化製品を日本で使いたい場合も、同じように変圧器が必要になることがあります。
家電は毎日使うものだからこそ、安全第一&長く大切に使いたいですね!
実際に炊いてみた!炊き方と味の感想
今回は、TIGER製の炊飯器の「白米モード」で、韓国のお米を炊いてみました。炊飯前の準備としては、軽く2〜3回すすいだあと、30分ほど浸水させています。
韓国産は日本米に比べて少し硬めに炊き上がる印象があるので、水加減は気持ち多めにするのがポイントです。

こちらが今回購入した韓国のお米。
粒が揃っていて、ほんのり透明感もあり、小粒ながらきれいなお米です。粒のサイズ感は、日本のお米の方がやや大きい印象ですね。
炊飯スタートから約45分。
ふたを開けた瞬間、ほんのり香ばしい香りがふわっと広がり、つやは控えめながらも、ふっくら炊き上がったごはんに思わず「おっ」と声が出ました。見た目は素朴ですが、粒がしっかりしていて、これは期待できそう!

実際に食べてみると、粒立ちもよく、ほどよい粘りでクセのない優しい味。冷めてもパサつきにくく、お弁当やおにぎりにも使いやすそうです。
ただ正直なところ、コシヒカリのような強い甘みや香りまでは感じられず、「美味しいけど感動まではいかないかな」という印象も。
これまでに食べた韓国米の中では、이천쌀(イチョン米)や철원오대쌀(チョルウォンオデ米)の方が、炊き上がりのツヤや味の深みが際立っていた気がします。うーん、同じ特等級でも違うんだなぁ…ちょっと安かったからかも?(笑)
でも、価格とのバランスを考えればじゅうぶん満足。
普段使いには全然アリだと思います!
韓国米は日本米とどう違う?
私が食べ比べた印象として、韓国米はやや小粒で甘みは控えめですが、粘り気があり冷めても美味しいという点で、日本米にとても近いと感じました。価格も抑えめで、普段使いにはぴったりです。
項目 | 韓国米(特Aランク) | 日本米(コシヒカリ等) |
---|---|---|
粒の大きさ | やや小粒 | 標準 |
粘り | 中程度 | 高め |
甘み | やや控えめ | やや強め |
冷めた後 | 崩れずしっとり | やわらかく香り高い |
価格(5kg) | 約2,000円~ | 約5,000円 |
韓国米の日本への持ち帰り方法と注意点
韓国旅行中にスーパーなどでお米を見かけて、「これ、日本に持って帰れたらいいのに…」と思ったことがある方、多いのではないでしょうか?
韓国米は日本に持ち帰ることができます!ただし、いくつか注意すべきポイントがあります。
植物検疫証明書の取得が必要です
まず、韓国からお米を日本に持ち込むには「植物検疫証明書(Phytosanitary Certificate)」が必須です。
この証明書は、仁川空港や金浦空港などにある検疫カウンターで申請できます。
そして日本到着後は、空港の植物検疫カウンターまたは税関で申告すればOK。これで問題なくお米を持ち込むことができます。
※この点については、NHKでも注意喚起されています。
海外からお米を持ち帰る人が増えるなか、証明書のないお米は没収されるそうなので要注意です。
▶︎ NHK:成田空港 海外からコメの持ち込み増加 “検査証明書が必要”
持ち込みの量と運び方
精米日のチェックもお忘れなく
韓国のお米には、パッケージに精米日がしっかり印字されています。購入の際は、できるだけ新しい日付を選ぶと炊き上がりも美味しくなりますよ。
ちなみに賞味期限よりも「精米日」を重視するのが、美味しく食べるためのコツです。
さいごに|韓国米は“選べば美味しい”、そして日常に取り入れやすい!
今回実際に韓国のお米を日本の炊飯器で炊いてみて、まったく問題なく、美味しく炊けることが分かりました。
特に「特等級」と表記されている韓国米は、粒の揃い・粘り・香りのバランスがよく、日本人の味覚にもぴったり。
少し高めの価格帯ではあるものの、日本での相場と比べればコスパの良さが際立ちます。
「韓国のお米ってあまり美味しくないんじゃ…?」と思っていた方も、ぜひ“等級”をチェックして選んでみてくださいね。
もしちょっと物足りないと感じた場合は、もち米や雑穀を混ぜて炊くのがおすすめ。これは韓国家庭やお店でもよくやる“裏ワザ”です(笑)
旅行中にスーパーで見つけたお米を持ち帰るだけで、日本に帰ってからも韓国の味が楽しめるって、ちょっと楽しいですよね。
韓国在住者としての実感としても、お米にこだわりがなければ韓国の米もおすすめできる選択肢だと思っています。