〜メニューの違い・現地価格・期間限定キャンペーン(バンクーバー編)を徹底レポート〜
「えっ、ティムホートンズが韓国に!?まさか…!」
カナダで暮らしていた人や旅行で訪れたことがある人なら、一度は訪れたことがあるであろう国民的カフェ「Tim Hortons(ティムホートンズ)」。そんな懐かしのティムが、なんと韓国にも進出していたんです!
2023年にソウル・新論峴(シンノンヒョン)に1号店をオープンしてから、少しずつ店舗を増やし、2025年7月時点ではソウル市内だけで22店舗を展開しているのだとか。
私自身も、かつてカナダ・バンクーバーで2年ほど暮らしていたので、韓国でティムホートンに出会えたときは本当にうれしかったです。
今回は、ソウルのビジネス街・汝矣島(ヨイド)にある店舗を訪れてきました。
ちょうど「バンクーバー編」の期間限定キャンペーンが行われていたので、カナダでの思い出を振り返りながら、メニューや雰囲気の違いをたっぷりレポートしていきます♪
店内の雰囲気や座席タイプ【汝矣島・TPビル店】
今回訪れたのは、ソウル・汝矣島(ヨイド)にあるティムホートンズ 汝矣島TPタワー店。
地下鉄5号線「ヨイド駅」1番出口を出てすぐという好立地で、同じビルの向かい側にはスターバックスも入っています!
しかも、価格帯もスタバとほぼ同じというのがちょっと面白いところ。ティムとスタバが真正面で“ガチンコ勝負”しているような構図が韓国らしいなと。

店内の第一印象は、カナダのティムよりも断然モダンでおしゃれ。
木目調の温かみあるインテリアに、落ち着いたトーンの照明が加わって、全体的に大人っぽくて落ち着ける空間です。
韓国らしい洗練された空間づくりで、“映え”というより“居心地重視”なカフェといった印象です。
座席は以下のようにバリエーション豊かで、利用目的に合わせて選びやすくなっています。
…と、利用目的に合わせて選べるスタイル。
この日は、PCで作業する人、静かに読書をしている人などがちらほら見られ、「長居しやすい空間」でもあります。
📍 ティムホートンズ 汝矣島TPタワー店 基本情報
- 住所:ソウル特別市 永登浦区 汝矣島洞 27-2, 1F
(서울특별시 영등포구 여의도동 27-2, 1F) - 営業時間:月~金曜 7:00~22:00、土・日・祝日 8:00~21:00
- 定休日:年中無休
- アクセス:地下鉄5号線・9号線「汝矣島(ヨイド)駅」1番出口すぐ
※改札を出てすぐにTPビルに直結しています
混雑状況(週末の様子)
私が訪れたのは週末の朝10時ごろ。この時点ではお客さんは3組ほどで、店内はとても静かでゆったりしていました。
ですが、11時を過ぎたあたりから一気に混み始め、あっという間に満席状態に!
おそらく、14時前後が週末のピークタイム。
平日であれば、会社員が押し寄せるランチタイム(12:00〜13:00頃)が最も混雑する時間帯になると思われます。
ちなみに、汝矣島(ヨイド)エリアにはこのTPタワー店のほかに、もう1店舗「西汝矣島店(国会議事堂付近)」もあります。
観光で訪れる方は、国会議事堂や汝矣島公園、漢江沿いの桜並木などを巡りながら、「カフェ+散策プラン」を楽しむのもおすすめ。
特に春には桜の名所としても知られるエリアなので、カフェ巡りと合わせてお花見ができるのも魅力。
さらに、今回紹介しているTPタワー店は、地下で駅やショッピングモールとも直結しているのが嬉しいポイント。
地下鉄ヨイド駅から改札を出てすぐにビルへ入れるうえ、THE HYUNDAI SEOUL(ザ・現代ソウル)やIFCモールにもそのままアクセス可能!
週末には地元の人だけでなく、観光客の姿も多く見られる、とても便利で人気のスポットです。
韓国ティムホートンズの主なメニュー
韓国のティムホートンズでは、カナダでおなじみの定番メニューはもちろん、韓国限定のアレンジメニューも登場しています。
価格帯はカナダ本国に比べて1.5〜2倍ほど高めですが、韓国らしいフレーバーや“映え”を意識した盛り付けも多く、観光のついでに楽しむにはちょうどいいラインナップだと思います。

注文はタッチパネル式。
それにしても……全部ちょっと高く感じるのは私だけじゃないはず(笑)
☕ ドリンク
中でも懐かしかったのが「ダブルダブル」。
クリーム+砂糖をそれぞれ2つ入れたカナダの定番で、“ど甘い”味わいがクセになる一本勝負の味。
韓国で言うと“ミックスコーヒー(スティックタイプ)”に近い感覚かもしれません。
カナダ人がよく頼んでいたな〜と、懐かしさでちょっと感動しました!
🍩 ドーナツ・ティムビッツ

そして衝撃だったのが、韓国のティムビッツの種類がたったの3種類しかなかったこと!!
カナダでは9種類くらいのバリエーションが並んでいたので、これはちょっと残念ポイント。
とはいえ、ティムビッツはあの一口サイズのもちもち感と優しい甘さが魅力なので、やっぱり好き。
本場カナダのメニューと比べると、ドリンクもドーナツもやや種類は少なめですが、代表的なメニューはしっかり揃っている印象。
ホットサンドやベーグル系の軽食メニューもあり、一通りの“ティムらしさ”はしっかり味わえます。
ここで紹介した以外にも、期間限定や韓国限定のドリンク・スイーツがいろいろあるので、気になる方はぜひ公式サイトのメニュー一覧もチェックしてみてください♪
私が注文したメニュー
この日、私が注文したのはこちらの3点:

カナダに住んでいた頃は、寒い冬にホットチョコを飲みながら、ティムビッツをつまむのが私の定番でした。
でも最近は、年齢のせいか(笑)、ホットチョコはちょっと重く感じるようになり…今回はドーナツに合わせて、あっさりめの組み合わせを選んでみました。
久しぶりにブラックコーヒー(=アメリカーノじゃないやつ)を飲んだのですが、しっかりコクがあって美味しい!
そして初挑戦だった人気メニューのハニークルーラーは、ふわふわ&軽い食感でびっくり。
韓国ではなかなか見かけないタイプのドーナツだったので、個人的には大ヒットでした◎
ちなみに夫はメープルラテを注文。
「甘いけどおいしい!」と気に入っていたので、甘党さんにはおすすめです。
メープル系のドーナツも間違いなく美味しいけど、ちょっと甘めなのでひとつで満足できるレベルの濃さかな〜(年齢的におかわりはキツイ…笑)。
今度は、息子にもカナダ時代のようにホットチョコを飲ませてあげたいなと思いました。
味の感想と「違い」ポイント
正直な感想としては……「懐かしいけど、こんな味だったっけ?」というのが率直なところ。
カナダにいた頃の雰囲気はふわっと思い出すものの、もう10年以上も前の話なので、当時の味はさすがにおぼろげ。でも、少なくとも今回選んだドーナツは、昔の“甘くてどうしようもないティム”とは違い、あっさりめで食べやすい印象でした。
ミスドのような軽めで美味しいドーナツ、という感じ。

カナダといえばやっぱりメープルシロップ。
そのせいか、メープル系のドリンクやドーナツは韓国でも美味しくて安定感あり。特に夫が飲んだメープルラテや、テイクアウトしたドーナツパック「カナディアン・シグニチャー(6個入り)」に入っていたメープル系やボストンクリームは、「あ、これこれ!」というガツンとした甘さで、“カナダっぽさ”をしっかり感じました(笑)。
ちなみに韓国のドーナツチェーンといえばダンキンドーナツ(こちらも海外発)が代表格。
全体的に味の系統は近い印象です。韓国は辛い料理が多い反動か、スイーツは基本的にびっくりするくらい甘いものが好まれる傾向があるので、ティムの甘さも受け入れられやすいのではと感じました。
今回うれしかったのは、“甘い系”と“あっさり系”のドーナツの味にきちんと差があったこと。
どちらも試してみたくなるし、家族や友人とシェアしても楽しめるバランス感があって、むしろ良かったです◎
韓国の価格設定とその“割高感”
今回一番のカルチャーショックだったのは、やっぱり価格の違い!
ここで、韓国とカナダの価格を並べてみます(いずれも2025年時点のものです):
こうして比べると、「えっ、高っ!!」と感じる人も多いはず。
カナダではティムホートンは、学生や地元の人たちに愛される“格安チェーン”。コーヒー1杯で長居もOK、庶民の味方というイメージでした。
ところが韓国では、スターバックスと真っ向勝負のプレミアム寄りカフェとして展開されている印象です。
価格帯も内装の雰囲気もカジュアルな“日常使いのティム”ではなく、“カナダから来たおしゃれな外国ブランド”として見られている感じがします。
韓国の人気格安カフェ(メガコーヒーなど)では、アメリカーノが1,700ウォン〜2,000ウォンで飲めるのが当たり前。
そう考えると、同じ“ティムホートン”という名前でも、韓国に来るとまったく別の存在になっているような不思議さを感じました。
もちろん、海外展開で現地に合わせた価格戦略を取るのは自然なこと。
なのでカナダと比べるのはちょっとナンセンスかもしれませんが、「ティムってこんな高かったっけ…?」と戸惑うのは事実。懐かしさとのギャップに驚いた人は、きっと私だけじゃないと思います。
韓国ティムホートンズのグッズ
韓国のティムホートンズでは、マグカップやタンブラーなどのオリジナルグッズも販売されています。

最近の韓国カフェでは、“軽くて洗いやすいキャンプマグ”が人気ですが、ティムも同じくキャンプ用マグカップを展開していました。
中サイズ(約354ml)のマグが33,000ウォンと、なかなかのお値段ではありますが、
日本にはまだ店舗がないティムホートンズのグッズというだけで、お土産やプレゼントとしての価値はしっかりあると思います!
また、コーヒー豆も2種類販売されていました:
どちらも、日本ではなかなか手に入りにくい味。
おうちでもティムの味を楽しみたい方や、カナダ好きの友人へのお土産にもぴったりです。
期間限定キャンペーン(シティシリーズ:バンクーバー編)
私が訪れたタイミングで実施されていたのは、シティシリーズ第2弾「バンクーバー編」。
これは、カナダ各都市の魅力をテーマにした期間限定キャンペーンで、今回は“バンクーバー”をイメージした新作ドリンクや装飾が店内に展開されていました。(第1弾はモントリオール)
店内には、ガスタウンの蒸気時計などをモチーフにした絵葉書・シール・スタンプ台が用意されていて、来店者が自由に楽しめるコーナーも。
私も思わずスタンプを何度も押してしまいました(笑) デザインが可愛くて、バンクーバーにいた頃をふと思い出しました。

さらに、限定グッズとして「バンクーバーエコバッグ」も販売されていました!
単品購入はもちろん、新メニューとのセットでも購入可能で、お値段は15,000ウォン。
正直……これは思わず欲しくなってしまうアイテム!
ティム×バンクーバーという、カナダ好きにはたまらない組み合わせ。
見た瞬間に、留学時代の思い出がぶわっと蘇ってきました。
カナダに行ったことがある人なら、きっと「分かる〜!」となるはずです。
留学経験者や、カナダの雰囲気が好きな方には刺さるグッズだと思います。
こういうテーマ性のあるキャンペーンって、ただのカフェ利用以上の価値があって、まるで“ちょっとした旅”を味わったような気分になったりします。
次回のシティシリーズはどの都市になるのか、ファンとしては楽しみですね。

店内でも、周りのお客さんたちが「昔カナダに行ったときね〜」といった話題で盛り上がっていて、
日本人も韓国人も、留学先にカナダを選ぶ人が多いんだなぁと改めて実感。
韓国にいながらカナダの空気を感じられる、ちょっと特別な時間になりました。
さいごに:韓国で楽しむティムホートンズの魅力と今後の期待
カナダで親しまれているティムホートンズが、ここ韓国で“ちょっとプレミアムな外国カフェ”として展開されているのは、ある意味で新鮮な体験でした。
価格は正直お高め。それでも、あの懐かしい味や雰囲気にまた出会えるだけで、個人的には大満足です。
特にキャンペーンやグッズの演出は、カナダ好き・ティムファンの心をしっかり掴んでくれる仕掛けだなと感じました。
とはいえ、韓国のカフェ市場はスタバや格安コーヒーチェーンとの競争が激戦区。
今後、ティムホートンズがどれだけ「韓国らしさ」と「カナダの原点」をうまくミックスしていけるかが鍵になりそうです。
2025年現在、すでに22店舗まで拡大しているティム。最終的には150店舗展開を目指しているとも言われています。
ティムホートンズが「ただの懐かしいカフェ」ではなく、
韓国でも“また行きたくなる場所”として定着していく未来を楽しみに、これからの展開にも注目していきたいと思います!