繊細な子に合っていた保育園|自然の中で過ごして感じた変化

自然の多い小さな保育園で感じた息子の変化の記録 HSC(繊細な子)

息子は、小さい頃からかなり慎重なタイプでした。

新しい場所が苦手。
大きな音が苦手。
慣れるまでに時間がかかる。

そのため、最初に通った保育園では、毎日のように登園しぶりが続いていました。

「もっと元気に楽しめる場所のほうがいいのかな」
と悩みながら探していたときに出会ったのが、今通っている小さな保育園でした。

自然の中で過ごす時間が多く、ゆっくりとした空気が流れる園。

最初は、特別な教育方針に惹かれたというより、
「ここなら安心して過ごせるかもしれない」
と感じたことが、一番大きかった気がします。

今回は、そんな保育園で実際に感じたことや、敏感な息子との相性についてまとめてみたいと思います。

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見学に行って、まず感じたこと

実際に見学へ行ってみると、今まで見てきた保育園とは空気がまったく違っていました。

園庭にあったのは、カラフルなおもちゃではなく、ステンレスのコップやお鍋、木の枝や石など、自然に近い素材のものばかり。

最初は、「えっ、これで遊ぶの?」
と正直すごく驚きました(笑)

でも子どもたちは、それを使って本当によく遊んでいたんです。

お部屋の中も、とても静かで落ち着いた雰囲気でした。

木のおもちゃ。
やわらかい色合い。
季節の植物や毛糸の人形。

視覚的な刺激が少なくて、どこかホッとする空間だったのを覚えています。

そして何より印象的だったのが、先生たちの話し方でした。
大きな声で指示を出すのではなく、子どもたちにゆっくり穏やかに話しかけていて。

大きな音や強い雰囲気が苦手な息子も、その空気には安心したみたいなんですよね。

見学の帰り道、
息子がぽつんと、

「ここ、いいね」

と言ったのを、今でもよく覚えています。

正直、その時点で、
「この園なら大丈夫かもしれない」
と感じていた気がします。

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慣れるまで、本当に時間がかかった

ただ、入園したからといって、すぐにうまくいったわけではありませんでした。

息子は新しい環境に慣れるまでかなり時間がかかるタイプで、最初の頃は、教室に入るだけでも精一杯。
給食もほとんど食べられず、お昼寝もできませんでした。

慣らし保育も長引いて、しばらくは私も教室のそばで付き添う毎日。

正直、

「本当に慣れる日が来るのかな」

と不安になることもありました。

でも先生たちは、無理に急がせようとはしなかったんです。

「まだ難しいよね」
「今日はここまでで大丈夫」

そんなふうに、息子のペースを見ながら少しずつ関わってくれていました。

今思うと、“早く慣れさせる”より、
「安心して過ごせること」
を優先してくれていたんですよね。

そして少しずつ、

先生に甘えられるようになったり、
友だちの近くで遊べるようになったり、
自分から韓国語を話そうとしたり。

時間はかかったけれど、息子なりにゆっくり世界を広げていった感じがありました。

特に印象的だったのは、「我慢して頑張る」というより、“安心できたから自然と慣れていった”ように見えたことです。

シュタイナー保育園
やわらかで穏やかな園内

自然の中で過ごす時間が、息子には合っていた

この園では、毎日のように外遊びや山歩きがありました。

最初は正直、

「こんなに毎日外へ行くんだ…!」

と驚いたのですが、息子にはその時間がすごく合っていたみたいなんです。

室内で集団活動を続けるより、歩いたり、虫を探したり、石を拾ったり。
そんな時間のほうが、自然と落ち着いて過ごせていました。

特に印象的だったのは、“完成された遊び”が少なかったこと。
おもちゃを与えられるというより、自分で見つけて遊ぶ時間が多いんですよね。

木の枝を集めたり、
泥で何かを作ったり、
葉っぱを並べたり。

大人から見ると何でもないことでも、子どもたちは本当に夢中になっていました。

今って、子ども向けの刺激や完成されたコンテンツが本当に多いですよね。

でも息子を見ていると、“空白の時間”があるからこそ、自分で遊びを見つけたり、新しいアイデアが浮かんだりするんだなあと感じることがありました。

自然の中では、「どう遊ぶか」が最初から決められていません。
だからこそ、子どもたちは自分で考えて、想像しながら遊び始めるのかもしれません。

小さい頃、保育園から『野ばらの村の物語』シリーズをプレゼントでいただいたことがあります。

四季の自然や、動物たちの静かな暮らしが描かれていて、親の私まで癒されるような絵本でした。
派手なお話ではないのですが、息子も何度も眺めていて。

今思うと、ああいう“ゆっくりした世界観”が、息子にはすごく合っていたのかもしれません。
(わが家もその後少しずつシリーズを集めて、今でも読んでいます。特に「雪まつり」がお気に入りでした)

さいごに|「安心できる環境」が、少しずつ世界を広げてくれた

今振り返ると、息子に必要だったのは、“特別な教育”というより、「安心して過ごせる環境」だった気がしています。

静かな空気。
急かされない時間。
自然の中で過ごす毎日。

そんな環境の中で、息子は少しずつ、自分のペースで世界を広げていきました。

そして変わったのは、息子だけではありませんでした。

以前は、

もっと色々経験させたほうがいいのかな
早く慣れさせたほうがいいのかな

と、周りと比べて焦ることも多かったのです。

でも、この園で過ごすうちに、
「ゆっくり育つこと」
を、私自身も少しずつ受け入れられるようになっていきました。

ショッピングモールや外食へ行くことは少なかったけれど、その代わり、

山を歩いたり、
虫を探したり、
季節の変化を感じたり。

親子で、静かで穏やかな時間をたくさん過ごしてきた気がします。

今思うと、すごく派手な幼少期ではなかったけれど、どこかファンタジーみたいな日々でした。

もちろん毎日は大変だったし、余裕なんて全然なかったんですけどね(笑)

それでも、あの頃の時間は、息子にとっても私にとっても、大切な土台になっている気がしています。

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