【息子が通う少規模学校】少子化による統廃合のゆくえ

韓国で小規模小学校生活 育児の悩み

少数派の園や学校を選ぼうとすると、このような結果になるという代表例のような我が家(笑)

昨年まで通っていた歴史ある小規模保育園が閉鎖の危機を迎え、なんとか卒園し、今度は入学した小規模公立小学校が統廃合するかも・・というニュースが届きました。

安定した園生活、学校生活を送らせたいなら、迷わず運営が安定している大きい園や学校をお勧めします(苦笑)
学校との信頼関係や保護者との関係でかなり振り回されます。(一番厄介なのは教〇庁・・)

ただ、我が家の場合、息子がかなりの繊細児(HSC)のため小規模を選ばざるを得ない状況で、このような一般的でない選択をしています。

さて、息子の小さな小学校の存続はなるか?お話をしていきたいと思います。

小学校1年生が激減する韓国

日本も少子化ですが、韓国の少子化は更におそろしいスピードで進んでいます。

数を見れば一目瞭然、今年(2024年)入学した小学校1年生は初めて40万人台割れとなり、大きなニュースになりましたが、2年後には20万人台まで減るとのこと。
そして、4年後はさらにその半数へと、子どもの数が急速に減っていきます。

こうなると、小さい学校は統廃合の対象となっていくのは当然の流れで、田舎だけの話ではなく、大都市ソウルでも小規模の学校は、今年から本格的に閉校や廃校の話が進められています。

ただ、小規模校ならではの特色のある学校が多いので、単に人数が少ないから無くす・・という強引なやり方はちょっとどうなのかなと個人的には思います。

突然出て、あっという間に進む統廃合

私が息子の小学校が統廃合の対象になっているという話を聞いたのは、つい2週間前。
それもクラスの父母代表を務めるママ友から、そんな話が出ているらしい・・くらいでしたが、翌日には、PTA会長から小学校が廃校の危機にあるという連絡が来ました。

そして、その後直ぐに教育庁から封書が届き、説明会が行われ、小学校の統廃合へ賛成するか反対するかの投票が実施されました。

・・・ここまでがすごく速い(汗)
保護者が悩む間もないまま、投票が行われてしまうという韓国らしさ。

時代の流れもあって小規模学校が統廃合になりやすいことを知りながら入学していますが、既に統廃合ありきで進められている強引なやり方をされると、もう溜息しか出ません。

まもなく統廃合になるかどうかの結果は出ますが、既に廃校に向けての工事が始まっているんですけど・・。

統廃合の良し悪しではなく、もう少し時間を掛けて進めてもらえればね。
大人の事情があるにせよ、主役であるはずの生徒たちの気持ちは置いてきぼり。

学校や父母もあっという間に進む出来事に悩まされる日々が続いていますが、子どもたちは、「私たちの学校を無くさないで欲しい!」と訴えているようで、、なんとも胸が痛くなります。

投票結果は、全て半数

近くのマンモス校に吸収される形になる息子の小規模校ですが、統廃合賛否の投票結果は、見事に同票となりました。それで、翌週に再投票(苦笑)速いよ速い~。

もし反対をする場合は、学校への補助金の一部ストップ。そして、来年からは複式学級(1・2年合同学級)に変更とのこと。

この他にも色々ありますが、反対しても良い条件なんてありません。
それにもか関わらず、半数が反対しているということは、本当に通わせたい学校だということだと思います。

息子のクラスも、保護者の意見は真っ二つ。
このまま長期化すると、良くない方向に行きそうなので早目の終息が吉かもしれません。(教育に本気の韓国ママ・・)

ちなみに、高学年は大きい学校への転校を希望している家庭が多いらしく、賛成派多数。
高学年に関しては、学区外の大規模校へ思いがけず通えることになるし、中学へ進学することを考えれば早目に転入先に慣れることができるので、願ったり叶ったりというわけです。

子どもの個性もあるし、学年によって考え方が違うので票も割れますね。

廃校後の施設はどうなるのか

息子の学校の場合、廃校後の施設活用については既に決まっている模様。
統廃合が決まっていないにもかかわらずなぜか既に修理が始まっていて、廃校ありきで進めているんだなということが分かります。

賛成派多数で統廃合が決まった場合は、今年入学した息子たちが最後の卒業生となり、来年度からの新入生は受け付けないんですよね。

都市の中の小規模校のため、廃校後の施設は、どのような形になっても喜ばれると思います。

さいごに

小規模校を廃校する理由は、「子どもたちに良い教育環境を確保することが目的。心身の成長のため、学力のために一定の学校の規模を保つことが大切だ。」という説明がありました。

学区の見直しをして児童数を確保したいと思っても近隣住民が反対するし(大規模校に入れたいため)、小規模校の良さがあるので存続させたいと言っても、人数が少なくて運動会等ができなかったりして様々な体験ができないのでダメだと言われます。

息子の通う小規模校は特認校(小規模特認校制度)のため、他地域から希望して入学している生徒も多くいます。
我が家もそうですが、今年のクラスメイトは半数以上が学区以外の地域から希望して通ってきています。

児童数が少なくて様々な体験ができないと言われますが、他校と比べて体験授業が多いので子どもたちは楽しく学習ができているよう。
また、他学年と一緒の授業や放課後の習い事があるので、同学年だけではできない貴重な体験も可能です。

6年生まで一緒のスポーツ系の習い事では、最初は1年生ということもあって手加減してもらったりしていた息子でしたが、最近は高学年も容赦ないらしく悔しさをにじませて帰ってきますが、人数が少ないからこその苦い経験もできるので、一般的に言われる小規模校のデメリットには当てはまらないのでは?と思ったりします。

学校や親が努力して特色のある学校を作ってきた過程を知っているので、無くすには惜しい。
ですが、時代の流れや教育の価値観のようなものが変わってきているので、特別な魅力がある学校や広報などの努力をしない限りは、児童数が減るばかりで、ますます小規模校の廃校は進んでいくでしょう。

小さな園や学校をとても魅力的に思って選択している我が家ですが、今後どうしていくか、再び学校選びで悩むことになりそうです。

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