【NOスナック菓子】1歳~6歳・子どものおやつと与え方

育児の悩み 育児の悩み

私が息子のおやつに意識を向けるようになったのは、シュタイナー教育を取り入れた保育園に通い始めてからでした。
それまでは特に気にすることもなく、市販のスナック菓子を普通に与えていました。

息子が通っていたシュタイナー園では、2歳頃から年長さんまでの子どもたちが一緒に生活しています。
その園では「体づくり」をとても大切にしていて、給食やおやつには基本的に無農薬の食材を使い、砂糖は基本的に使いません

間食(おやつ)についても考え方は同じで、市販のお菓子は出されず、昔ながらの素朴な食材を使ったものばかりでした。
園では「おやつ=補食(捕食)」と捉えており、3食の食事だけでは補いきれない栄養素を補う大切な役割があるとされています。

今回は、そんなシュタイナー保育園で実際に出されていた健康的なおやつの例を紹介しながら、
子どもにとって「おやつ」とは何か?どんなものを選べばよいのか?
あらためて考えてみたいと思います。

スポンサーリンク

素朴でも美味しいおやつたち

手作りおかし
子どもたちが作ったシンプルなおやつ

以下は、実際に息子の保育園で出されていた、素朴だけれど栄養たっぷりで美味しいおやつたちです。素材の良さを生かしたものばかりで、子どもたちもよく食べていました。

  • にんじんスティック:外遊びのお供にもぴったり。よく噛むことで「噛む力」も育ちます。最強のシンプルおやつ!
  • さつまいも・じゃがいも・とうもろこし:茹でるか焼くだけ。素材の甘さがそのまま伝わる自然な美味しさ。
  • ナッツ類:ピーナッツの茶色い皮はそのまま。皮をむく作業も、指の体操になります。
  • さけるチーズ:細かく裂いて食べることで、指先を使う練習に。
  • おかゆ:胃腸がちょっと疲れているときのお助けおやつ。
  • 米粉のパンケーキ:ほんの少しはちみつを添えると特別感アップ。
  • おもち・白玉:一緒に作る時間も楽しい、親子おやつの定番。
  • 乾パン:がんばった子にだけもらえる“ごほうびおやつ”。
  • ポン菓子:お米100%。カリッと軽い食感がクセになります。
  • 季節の果物:食後やおやつの時間に。旬の甘さを楽しめます。
  • 牛肉(硬めの部位)・おにぎり・ゆで卵:噛む力・栄養バランス・腹持ちの三拍子。
  • ドライフルーツ・小魚:自然な甘みとカルシウム補給にぴったり。
  • 漬けた梅・干し柿:保育園で子どもたちと一緒に作ります。

ごほうびおやつ「乾パン」

「乾パン」は、保育園の中でも特別なおやつ。
かけっこで一番になった子や、おやつを完食した子が「もう少し食べたい!」と言ったときなど、ちょっとしたごほうびとして配られていました(笑)

ちなみに、韓国の乾パンは日本ほど固くないので食べやすいのですが、息子はなぜか日本の硬い乾パンが大好き。
保存食も兼ねて、日本に行くたびに買うようになりました。

帰宅後のお腹対策と“干し芋”ブーム

お腹ぺこぺこのまま帰ってくる息子には、小さなおにぎり焼き芋をすぐに用意するのが日課でした。

最近では、韓国でも「干し芋」が子どもから大人まで人気で、ダイエットフードとしても注目されているようです。
スティック状のさつまいもが小袋で販売されていて、持ち運びしやすく、腹持ちも良いため、我が家でも常備しています。

一緒に作るおやつは、味も記憶も◎

子どもと一緒におやつ作りをすると、普段苦手な食材でも食べられるようになることがあります。
「自分で作った」という体験が、美味しさにもつながるのかもしれません。

たとえば、保育園で作った豆もちの材料は、米粉・水・黒豆だけ。
子どもたちがこねて、豆をのせて、先生が蒸すだけ。
とってもシンプルですが、良質な素材を使えばそれだけで十分美味しく仕上がります

親子の思い出に「手仕事」を

親子の特別な思い出づくりには、“手仕事”が一番だと感じています。
たとえば、

  • 初夏には梅シロップ漬け
  • 秋には干し柿づくり

どちらも完成までに時間はかかりますが、その分、「まだかな?」と楽しみに待つ子どもの姿も可愛くて、季節の移ろいとともに記憶に残る体験になります。

スポンサーリンク

おやつの与え方について

保育園の先生から教えていただいたのは、おやつを与えるときに「今日は何が食べたい?」と子どもに希望を聞かない方がよいということでした。
主導権は常に大人にあり、親が「これが良い」と思うものを準備すれば、それで十分だそうです。

「小さいうちから子どもに選ばせることが意志を育てる」と思われるかもしれませんが、おやつの場面においては、必ずしもそうする必要はないとのことでした。

また、おやつを与える時間は毎日同じ時間帯に決めるのが理想的です。
昔からよく言われるように、食事と食事の間、午前10時と午後3時ごろが適したタイミングとされています。

そして、食べきれる量だけをお皿に盛って渡すこと。
「おやつ=楽しみ」ではなく、あくまで体を育てる“補食”という意識が大切です。

子どもの健康な体づくりのために

我が家では、幼少期の息子に対して、早期教育(塾や習い事)よりも“食材”にお金をかけることを選びました。

無農薬の野菜やこだわりの調味料は、確かに安価ではありません。
けれど、子どもの体をつくるためには欠かせない栄養が詰まっていて、何より安全で、皮まで安心して食べられることが魅力です。

体の基礎がつくられる幼児期においては、
季節の野菜や果物、シンプルな味つけの料理を食卓に並べることが、何より大切だと感じています。

大人からすると「薄味で味気ない」と思ってしまうかもしれませんが、子どもは“味覚が育つ時期”でもあります。
だからこそ、できるだけ素材そのものの味を感じられるような食事
を心がけたいものです。

韓国の子育てから気づいたこと

韓国で子育てをしていて意外だったのは、韓国のレトルト離乳食やベビーお菓子には、塩や砂糖などの味付けがほとんどないということでした。

驚くほどの薄味ですが、赤ちゃんの頃からそうした味に慣れて育つので、子どもたちは抵抗なくよく食べています。
また、野菜スティックやお肉を積極的に取り入れているご家庭も多く、栄養に対する意識の高さを感じました。

もちろん、美味しいスナック菓子はとても魅力的です。
けれど、虫歯や肥満といったリスクにもつながることを忘れてはいけません。

病気の治療は、小さな子どもにとっては大きな負担になることもあります。
だからこそ、今のうちから「どんなおやつを与えるか」を見直すことが、将来の健康にとって大切な一歩になるのではないかと思います。

さいごに

シュタイナー保育園

なぜ私がスナック菓子をオススメしないのか?
それは、私自身がその失敗を身をもって経験しているからです。

保育園に入る前までは、特に深く考えることもなく、市販の一般的なお菓子を息子に与えていました
その結果、虫歯になってしまい、治療にはとても苦労しました。
また、甘いお菓子への執着が強くなり、欲しいときに与えられないと癇癪を起こすこともしばしば。

当時の私は無知で、ただ「子どもが喜ぶから」という理由だけでお菓子を与えていました。
でも、息子が3歳半でシュタイナー園に入園したのをきっかけに、食習慣を見直すことになったのです。

最初はとにかく大変でした。
オーガニックで栄養満点な給食は野菜がたっぷりで、息子はほとんど手をつけず、おやつもにんじんスティックなど素朴なものばかりで、「こんなの食べられない…」という状態。

けれど、子どもの適応力は本当にすごい
しばらくすると、給食を完食するようになり、薄味や素材そのものの味にも慣れていきました。

卒園してからは、学校でおやつをもらう機会もあるので、以前ほど厳密にはしていません(苦笑)。
とはいえ、息子はもうほとんどのものを食べられるようになり、給食も“辛いキムチ”以外は完食!
それだけでも大きな成長です。

子どもの食習慣は、親の工夫と環境次第でいくらでも変わります。
最初は大変かもしれませんが、「やってよかった」と思える日がきっと来ると信じています。

タイトルとURLをコピーしました