私たちがエバーランド(韓国)でパンダのプバオ会える一般公開が終わり、4月3日に中国へ行ってしまいます。
動物の動画はあまり見たことがなかった私が、毎週更新されるたびに見ていたパンダ一家。
思い入れも強く、良い夫に出会うためとはいえ、これからプバオの姿を見ることができないのかぁ。。
元々パンダ好きというわけではなかったけれど、実際にエバーランドに行って来てから興味を持つようになり、動画でパンダの出産・子育てを見て感動。それからは、パンダ一家に夢中です。
今回は、まもなく韓国を離れるプバオについて、エバーランドでの一般公開最後の日のこと、関連本を紹介しながら、プバオが韓国でどのくらい愛される存在なのかご紹介したいと思います。
最後の一般公開は400分待ち
最後の一般公開日は3月3日。
飼育員さんたちに、ハート型の栄養パン、大好きな竹、ニンジンをプレゼントされ、観客たちと最後のあいさつをしました。
前日には、プバオに会うためにパンダワールドの待機時間が400分!というニュースが。
子連れなのでとても並ぶことはできませんが、最後に会いたかったというのは私も同じ気持ちです。
最終日は、飼育員さんたちもお客さんたちも涙・涙・・。
その動画を見る私も涙・涙・涙・・。さみしいな~・・
今後は、プバオが生まれた部屋で1か月の室内生活(検疫期間)を過ごし、中国へ旅立ちます。
韓国で初めて生まれたパンダ
プバオ(♀)は、2020年7月20日に韓国で生まれたジャイアントパンダです。
双子の妹たちが昨年生まれたので、バオ家の長女、双子パンダのお姉さんになりました。
プバオという名前は、日本語だと「幸せを与える宝物(プ=福、バオ=宝物)」という意味。
両親に似て、とても顔が良いのが特徴のひとつ。
パンダ独特の模様やパンダらしい愛らしい表情も人気の後押しをしています。
私の個人的なプバオの推しポイントは、食べ方が可愛いところ。
笹の葉を綺麗にまとめて手で持って食べるところが愛らしいのなんのって。パンダも個性があるので食べ方も違いがあり、食事だけ観察しても興味深いですよ。プバオは何でもよく食べます。
パンダ飼育の歴史は浅い韓国ですが、韓国で初めて生まれたパンダということで、赤ちゃんのときから韓国で注目と人気を集めるプバオです。
パンダ一家をケアする飼育員さんも大人気
パンダ一家は、韓国にあるエバーランドという遊園地と動物園(サファリ)が一緒になったテーマパークの「パンダワールド」で暮らしています。
エバーランドの公式で、パンダ一家の日常を細かく動画でアップしてくれるので、私も随分パンダについて詳しくなりました。
パンダのお世話は、プバオのおじいちゃんと呼ばれる飼育員さん2名が毎週動画をアップしてくれて、そのやり取りがとっても面白い。
おじいちゃんの言うことを聞かないプバオは、人間の育児と同じようで共感することが多く、しつけや褒めるポイントなど、とても参考になります。(私はパンダ飼育から育児を学んでいますw)
韓国のパンダ一家の人気を後押ししたのは、間違いなく飼育員さんたちでしょう。
カンバオ(カン飼育員・プバオのおじいちゃん)
「カンバオ」と呼ばれている方は、37年間、動物園(エバーランド)で働くベテラン飼育員さん。
パンダの名前には、みんな「宝(バオ)」がついているので、バオファミリーと呼ばれ、飼育員さんたちも家族の一員ということで、「〇〇バオ」と呼ばれるようになりました。
パンダ一家への献身ぶりは、家族そのものです。
カンバオは、動物学の学士号を取得、動物繁殖学の修士まで取得するという情熱家。努力の結果、韓国で初めてパンダの自然繁殖が成功しました。
朝6時からジムに行き、パンダ飼育のために体力づくり。
パンダは体が大きいので、子パンダを持ち上げるのも大変です。
パンダ一家のことを毎日綴った日記は、現在41冊目に。
いつもパンダたちの未来を考えている飼育員さんです。
4月に中国に移動するときは、カン飼育員が同行するとのこと。おじいちゃんと一緒に行けるなら、プバオも安心ですね。
ソンバオ(ソン飼育員・プバオのおじいちゃん)
パンダたちのための「おもちゃ」を作ってあげる天才、ソン飼育員(ソンバオ)。
優しい話し方が特徴で、ソンバオと一緒に協力しながらパンダ一家を支えています。
竹や笹で作ったおもちゃ(歯ブラシ、めがねなど)やベンチ、ハンモックやブランコなど生活が楽しくなるようなものを手作りしていて、その数は、200~300個になるとか。誕生日ケーキなんて芸術の域。
プバオへの最後の手作りプレゼントは、中国に行っても忘れないようにと、竹で作った家族5頭の人形。
最後の日にプバオにあげると、不思議なことに自分の人形を選んで嬉しそうに遊んでいました(涙)
プバオの関連本、韓国でベストセラー
韓国では、プバオに関する書籍が現在5冊出ています。
タイトル | 出版日 | 本の説明 |
赤ちゃんパンダ・プバオ | 2021年7月21日 | エバーランドのパンダカップルから生まれた初めての赤ちゃんパンダ、プバオの人生を記録した写真集 |
プバオ、毎日毎日幸せだよ | 2023年9月20日 | 生後100日からプバオの成長過程と日常の様々なエピソードを盛り込んだ写真集。カン飼育員が自立を始めたプバオへメッセージを送ります |
全知的プバオ視点 | 2023年11月15日 | ソンバオ(ソン飼育員)の初フォトエッセイ。パンダ一家の感動的な成長ストーリー |
プバオ、いつも大好きだよ | 2024年1月25日 | プバオが韓国で過ごす最後の1年とパンダ一家の日常を盛り込まれています。カン飼育員からの手紙や両親や双子赤ちゃんの姿も。 |
私は幸せなプバオのおじいちゃんです | 2024年2月25日 | カンバオ(カン飼育員)初フォトエッセイ。260カットを超える写真、未公開エピソードを盛り込む。 |
「私は幸せなプバオのおじいちゃんです」 エッセイ本を読んでみた
カン飼育員の書いた本を、私購入!
発売されたばかりのエッセイ本をさらっと読んでみました。
韓国語に弱い私は、翻訳機を使いつつ読み進めますw アプリがあれば海外の本も読める良い時代ですね。
読みやすい文章とカワイイ写真で、思ったより読みやすそう。
現在のパンダ一家の前にいた、リリ&ミンミンカップルの話から始まって、プバオの両親を中国から連れてくる話、韓国初のパンダ・プバオ誕生の夢を叶えた話、つい最近生まれた双子パンダの成長期などで構成されています。
パンダ一家の話はもちろん、カンバオの人生観も学べる一冊です。
韓国の書籍ランキング1位!
プバオ人気もすごいですが、飼育員のおじいちゃんも芸能人並みの人気。
ユーモアもあり、パンダたちの様子を詳細に語ってくれるので、韓国のパンダがここまで注目されるようになったのは、飼育さんたちの努力の賜物だと思います。
韓国で初めて生まれたプバオは、特別な存在なんだなと飼育さんの本を読みながら思いました。
書店の前で撮った写真。息子の服はレッサーパンダw
パンダ本コーナーができるほど人気です。
韓国のパンダ人気は次世代へ
これからプバオは中国で良い家族に出会って幸せに暮らしていけると祈りつつ、、韓国には生まれて間もないプバオの妹たち、ルイバオ&フイバオがいるので、引き続きエバーランドにはたくさんの人が訪れるでしょう。
ちなみに、飼育員さんたちは、ルイ&フイが生まれる前に、双子パンダがいる日本の上野動物園に行って双子の出産とケアについて学んできたそうです。日本との共通点があって嬉しいな~
今年もエバーランドでパンダ一家に会いに行く予定ですが、できれば日本のパンダたちにも会いたいなと考え中。上野動物園かアドベンチャーワールド・・遠いけどねw
最後に、カワイイ韓国のパンダ一家をご覧いただければと、飼育員さんたちが進行を務める公式動画のリンクを貼っておきます。字幕を日本語設定にして、ご覧くださいね。