【韓国語学習】小学生の“パダスギ”に学ぶ!大人も使える聞いて書く勉強法

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~小学生の学び方に、韓国語習得のヒントがあった!~

韓国の小学校で導入されている「パダスギ(받아쓰기)」をご存知でしょうか?
これは、先生が読み上げた韓国語をそのまま書き取るディクテーション形式の学習法です。

私の息子が韓国の小学校に入学し、まったくハングルが読めない状態からこのパダスギを通じて、リスニングと書き取りの力を同時に伸ばしていく様子を見て、
「これ、大人の学習にもすごく役立つのでは?」と実感しました。

この記事では、そのリアルな学習法と、大人がパダスギを取り入れて韓国語を効率よく習得する方法を紹介します。

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小学生がやっているハングルの基礎学習とは?

韓国の学校では、まず「カナダラ表(가나다라)=日本の“あかさたな”」を覚えることからスタートします。

ハングルの基本文字:

  • 母音(10種):ㅏ・ㅑ・ㅓ・ㅕ・ㅗ・ㅛ・ㅜ・ㅠ・ㅡ・ㅣ
  • 子音(10種):ㄱ・ㄴ・ㄷ・ㄹ・ㅁ・ㅂ・ㅅ・ㅇ・ㅈ・ㅎ

この組み合わせで、ほとんどの韓国語の単語を表記することが可能になります。

カナダラ表(反切表)

我が家では、韓国で有名なタブレット教材のカナダラソングを使って、息子が楽しく学習を始めました。

🔗 윙크 놀이학습TVの「カナダラソング」動画はこちら
キャラクターと一緒にテンポよく歌っているうちに、自然と発音と文字が身についていきます。

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パダスギとは?韓国語を聞いて書くトレーニング

「パダスギ」は、小学1年生の2学期頃からスタート。
先生が読み上げた単語や文章を、そのままノートに書くというシンプルな学習です。

特徴は:

  • 聞く力(リスニング)
  • 書く力(スペル・助詞・語順)
  • 理解力(文脈)

同時に育てられる点です。

私の息子もタブレットやPC教材を使って毎週1回のテストに向けて練習しています。
一緒に練習してみると、「聞こえた音と正しい綴りが違う」という韓国語特有の難しさを痛感しました。

実際のパダスギ問題から学ぶ:大人も一緒にやってみよう!

初級(1年生前半)

  1. 매미(せみ)
  2. 꽃(花)
  3. 병아리(ひよこ)
  4. 내 마음(私の心)
  5. 둥실둥실(ふわふわ)

📌 ポイント:短い単語から「音とスペルの一致」に慣れていくのがポイント。まずはこれらを音声で聞きながら紙に書いてみてください。

中級(文章が登場)

  1. 책을 읽다.(本を読みます)
  2. 땅을 밟다.(地面を踏みます)
  3. 걸어 다니자.(歩き回ろう)
  4. 아파 보였습니다.(痛そうでした)

📌 ポイント: 短文のディクテーションに進みましょう。文末の活用や助詞に注意しながら、書き取りを繰り返すと文法の定着につながります。

上級(2年生相当)

  1. 초등학교 생활이 익숙해졌어요.(小学校生活に慣れました)
  2. 여름 방학 동안 책을 많이 읽었어요.(夏休みにたくさん本を読みました)
  3. 문어의 빨판(タコの吸盤)
  4. 낙하산을 이용하면(パラシュートを使えば)

📌 コメント: このレベルになるとTOPIK初級の文法・語彙対策としても十分な内容です。日記や作文にも応用できます。

大人がパダスギを活用する方法とは?

「パダスギ=子どものための学習法」という印象があるかもしれませんが、大人の韓国語学習にも非常に効果的です。
リスニング力、語順感覚、スペルの正確性など、まさに韓国語に必要な力をバランスよく鍛えることができます。

パダスギに使える音声教材は?

私が家庭で取り入れている音声教材は以下のようなものです:

  • 初級者向け:YouTubeの読み上げ動画や、教科書付属CD(小学生用教材でも十分使えます)
  • 中級者向け:韓国ドラマのセリフや、K-POPの歌詞で練習。短いセリフを書き取るだけでも効果あり!
  • 上級者向け:TOPIKのリスニング音源や、韓国ニュースのポッドキャストなども◎

ポイントは、「自分が繰り返し聞ける素材を選ぶこと」。
毎日少しずつでも、続けることで確実に耳と手が慣れてきます。

方法①:K-POPの歌詞や韓ドラのセリフで実践

  • 歌詞を一文ずつ止めて書き取る
  • 好きな俳優のセリフでトレーニング
  • 意味を調べながら復唱する

楽しく続けられることが最大のメリット!

方法②:TOPIK対策として使う

TOPIKではリスニングと書き取りの精度が求められます。
パダスギはその両方を一度に鍛えることができる、非常に効率の良い方法です。

  • 助詞の使い方
  • 文末表現の活用
  • 語順の自然な感覚

を磨くのに最適です。

コツ:大人が取り組む際のポイント

  • 漢字語を意識する(예: 문화=文化)
  • 日本語との違いを意識(助詞や語順)
  • 短文から始める → 長文へ

年齢に関係なく、「聞いて書く」というアナログな練習法はやっぱり王道です。

さいごに

息子の学校で始まった「パダスギ」をきっかけに、私自身も“聞いて書く”韓国語学習に挑戦してきました。
最初は「子ども向けの勉強法」と思っていましたが、実際にやってみると、大人にもすごく効果があることに気づかされます。

特別な教材や環境がなくても、YouTubeやK-POP、ドラマのセリフなど、身近なものを使って気軽に始められるのがパダスギの魅力。
一文ずつ書き取るだけでも、リスニング・語彙・文法すべての感覚が自然と身についていきます。

韓国語に伸び悩んでいる方や、独学でモチベーションを保つのが難しいという方こそ、ぜひ一度パダスギを試してみてください。
“正しく書く”ことよりも、“楽しく続ける”ことを大切にしながら、一歩ずつ、ゆっくり習得していきましょう。

私も引き続き、息子と一緒にコツコツ取り組んでいきます。。
無理なく続けること、そして楽しめる教材やテーマを使うことが、語学学習の一番のポイントですね。

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