早いもので、息子が韓国の公立小学校に入学して約半年が経ちました。
短めの夏休みが終わり、2学期に突入です。
繊細で敏感な息子のために、あえて小規模校を選びましたが、その後しっかり学校に通えているでしょうか?
登園拒否を繰り返していた保育園時代を思えば、親の望みは他でもなく、「毎日登校すること」。
小学校でのHSC息子の様子を振り返りつつ、小さな学校について私が感じたことをお話したいと思います。
学校に毎日楽しく通うという目標
生まれてから私からぴったりくっ付いて離れなかったHSCの息子。
五感が鋭く何をしても敏感に反応するので、食べること・寝ること・遊ぶこと、全てがスムーズにいかず本当に手が掛かり悩んだ幼少期でした。
保育園の登園拒否でしっかり通えたのは最後の1年だけ。
そんな息子が小学校に通えるのか?まずは小学校選びを重視することに。
我が家の目標は、「毎日登校すること。できれば楽しく。」
夫婦で考えた末、小規模の小学校に入学させることにしました。
登校拒否は・・一度もない!
なんということでしょう。
あれだけ保育園を拒否していた息子でしたが、入学してから1度も、「学校やだなぁ~。行きたくない」という否定的な言葉を言いません。学校が楽しいようで、毎日時間通りに登校しています。
それでもやはり、繊細さに変化はありません。
はじめの3ヵ月は教室に入ることができず、私も息子と一緒に教室まで行き、泣きながら先生に引き取ってもらう・・という日々でした。
学校はすごく楽しいけれど、慣れない小学校という場所に不安を抱いていたのだと思います。
当時の私は先が見えず落ち込んだけれど、学校生活に慣れるための必要な時間だったのでしょう。
学校で発達診断を受ける
入学してしばらくすると、学校から感情行動特性検査というチェックリストをするよう言われました。
いわゆる簡易発達診断ですが、韓国の小学校では、新1年生と4年生は全員実施とのこと。
韓国でも発達について気になる子どもが増えているため、学校生活が困難にならないよう学校が専門機関と連携して早期対応をしているようです。
先ずは家庭で、情緒・行動の発達度合いを調べるためのチェックリスト(60項目程度)を行い、学校へ提出。
担任の先生が少し気になる子どもやチェック項目が多い場合は、専門機関へ結果を送り、後日、発達相談を受けることに。
初めての発達診断に戸惑いつつ、いざチェックリストをやってみると当てはまることが多くて(汗)
HSCは感覚過敏など発達障害とよく似ている部分があるんですよね。支援が必要となれば早期に対応することがベストなので、HSCなのか発達の遅れかでいつも気にはしていました。
これは後日呼び出されるな~と思っていたら、早速担任の先生から呼び出しが。
「お母さん、〇〇くんはすごく繊細ではありますが、慣れたら大丈夫そうですよ。このままだと専門機関で相談するレベルになるので、低く書き直してください。」とのこと。
学校での息子の様子は全く分からないですが、どうやら家と外ではかなり違いがあるらしく、先生やクラスメイトに迷惑を掛けているだろうと思っていたので正直驚きました。
担任の先生が仰るのだからと、チェックリストを、とても気になる→少し気になる程度に修正して終了。
学校では授業が進まなくなるほどのことさえなければ、特に発達について指摘を受けることはないのかなという印象です。
保育園・幼稚園と違って、小学生になると一気に、「子どもの個性に寄り添う」には限界がきます。
未就学児では許されていたことが、小学校の集団生活では許されないことも。
学校では限られた時間内で学習を進めることが必要なので、例えば、いつまでも教室に入らないような息子のような子どもがいると迷惑が掛かってしまいます。。
簡易的なものでしたが、発達検査ができたこと、そして、担任の先生から直接お話ができた良い機会となりました。
学校生活で伸ばしたい能力
発達診断チェックリストのほかにも、進路性格検査(低学年用)という診断を授業の時間内で受けてきました。
結果を送られてきて小1でもこのような適性検査があるのだと知りましたが、子どもの個性を理解しようというのが検査の目的です。
下記が検査項目。40分で実施しました。
【個性・性格】自己管理能力、対人関係能力
【適性】身体能力、手の器用さ、空間認識能力、音楽、創造力、言語、論理的思考、自然への関心
子どもの興味のレベルを把握することができる検査ですが、シュタイナー教育育ちらしい息子の結果が出ました(笑)
結果では、自己管理能力と対人関係能力は高く、適性の上位は、1位:創造力、2位:空間認識能力、3位:自然への関心の順に、興味や能力があると出ました。
そして、手先の器用さと論理的思考が他より低いことに納得(苦笑)モノづくりは好きだけど不器用~w
児童期は、どの能力も伸びやすく変化のある時期なので、この結果を参考にしながら子どもの良い部分を伸ばしましょうとのこと。
結果はグラフで分かりやすく示され、個人に合わせた伸ばすべき能力についての説明やアドバイスが書かれていました。
まだ幼い子どもの診断結果をどこまで信じて良いかわかりませんが、興味深い内容で今後どう変わっていくのか楽しみです。
個人的に学校生活のなかで伸ばしてほしいことは、「対人関係能力」。
これからのAI時代に必要なのは、人間にしかできないこと。
息子には、創造力を活かしながら、コミュニケーション能力を強みにしてくれたらと思っていることもあり、学習や運動、遊びの中で人と上手く付き合っていく力を学校生活で養ってほしいと思っています。
運動も勉強もセンスがあれば自然と伸びるでしょうから息子の興味に任せるとして、約束を守ること、やるべきことは毎日コツコツやる(私ににて面倒くさがり・・)ようにできれば◎です。
勉強はスタートがゆっくりでもいい
保育園は早期教育NGだったので、家庭でも数字や文字を教えないまま入学。
他のクラスメイトと比べれば、学習面の遅れはあるだろうなと思いつつ、先ずは先生にお任せすることに。
息子の韓国語能力は、幼少期に私とばかり一緒にいたので日本語優位。純粋な韓国人家庭と比べるとどうしても差がある状態でした。バイリンガルが良いって言われがちですが、そうでもない(汗)
年齢に合わせた学習段階があるので、早期教育をしなくて不安になるようなことはなかったですが、周囲からは、「文字くらい読めないと入学してから困るよ」というようなアドバイスはたくさん受けました。
個人的には、本人が文字や数字に興味があれば自分で何かしらアクションを起こすだろうと思っていて、数字はバスの番号で覚えたようですが、文字には全く関心を示さなかったのでそのままに。
学ぶことは本来楽しいことなので、遊びのなかで何かに興味を持ち、学習に繋がっていけば自然と伸びるでしょうから、それを待っていたんですけどね。結局、卒園まで文字への興味ゼロでしたw
さいごに
まだ入学して間もないころに、学校で様々な診断をしたことは印象深かったです。
学校生活をまだ把握しきれておらず、アワアワしながら日々を過ごしてきた半年。1年生の親って感じですねw
まだまだできないことも多く、現実なのかファンタジーのなのか分からないなかで過ごしている息子ですが、毎日学校に健康で楽しく通えているということだけでも有難く、成長を感じます。
最後に、適性検査ではありませんが、小学生向けの才能診断?を探してみました。
子どもの隠れた才能を見つけたい方はぜひ。
生年月日のみで診断できるサイトですが、なかなか当たっていると思いますw