【敏感な子にはどんな小学校が合う?】HSCの息子と選んだ“少人数”という選択

HSCにはどんな小学校が合うのか HSC(繊細な子)

こんにちは!

先日、保育園で学期ごとに行われる個人面談があり、園長先生とお話をしてきました。
来年はいよいよ、HSC(ひといちばい敏感な子)の息子が小学校に入学する年です。

私自身、どんな学校を選べば息子が無理なく通えるのか、不安な気持ちもありつつ、
先生からの客観的なアドバイスや園での様子を参考にしながら、慎重に情報を集めてきました。

今回は、HSCの子どもの小学校選びについて、
我が家の実体験を通じて考えたことや、どんな点に注目して学校を探したのかなどをまとめてみたいと思います。

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個人面談は保育園の庭で

保育園の庭

我が家の息子は超がつくほどの繊細児(HSC)
これまでの面談では話すことが山ほどあり、通常は最大1時間の面談時間が、我が家だけ3〜4時間におよぶことも珍しくありませんでした。夫と先生方とでじっくり、何度も話し合いを重ねてきた過去があります。

色々な苦労を経て、ようやく5歳を過ぎた頃から、息子は保育園を楽しめるようになりました。
「よく食べ、よく遊び、よく寝る」――
そんな“当たり前”が当たり前にできるようになってきたことが、本当にうれしい変化です。

そして、面談が始まりました。
面談の場所は、シュタイナー園らしく保育園の庭!(笑)

保育園の先生
保育園の先生

最近、何か育児のお悩みはありますか?

関心事はただひとつ、「小学校入学」

私たちの最大の関心事は、もうこれに尽きます。
来年の「小学校入学」に向けて、どうしたら息子が無理なく通える学校を選べるか?
春頃からずっと悩み続けてきたテーマです。

まる子
まる子

息子は、小学校にちゃんと通えるでしょうか?
できれば小規模な学校を希望しているのですが、、

保育園の先生
保育園の先生

〇〇くんのようにとても繊細なお子さんだと、やはり慣れるまでは大変だと思います。
正直に申し上げると、通常の“マンモス校”は難しいかもしれません。
私個人としては、シュタイナー学校が合うと思いますよ。

「先生には返答に難しい質問をしてしまったかな…」と思いつつ、
それでもやはり、一般的なサイズの小学校よりも、息子に合った“環境”を重視すべきなのだと再確認できた時間でした。

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小学校の選択肢いろいろ

息子の小学校入学は、我が家にとって本当に大きなテーマです。
私は1年ほど前から、「韓国にはどんな小学校の選択肢があるんだろう?」と情報収集を続けてきました。

通常であれば、学区内の公立小学校に通うのが一般的ですが、他にも私立校、インターナショナルスクール、そして韓国特有の「代案学校(대안학교/オルタナティブスクール)」という選択肢もあります。

私も最近知りましたが、韓国には代案学校と呼ばれる学校が様々あって、多様性を認めてくれる良い面があるようです。

ただ、我が家にとっては何よりも、「息子が“楽しく通える”こと」が最優先事項。
HSCの息子にとって、“毎日学校に通う”ことそのものが大きなチャレンジになるので、できるだけストレスの少ない環境を探す必要があります。

息子は、保育園の年長になった今でも登園しぶり・登園拒否を繰り返しているため、小学校という新しい環境に慣れるまでが容易ではないというのが、正直な予想です。

小学校は「選べる」時代

色々と調べた結果、我が家では次の4つの小学校が候補に挙がりました:

  1. 学区内の中規模公立小学校
  2. 森の学校・シュタイナー小学校(代案学校)
  3. 多文化小学校(代案学校)
  4. 学区外の小規模公立小学校

通学可能な範囲でも、探せばこれだけの選択肢があるんだな…と、改めて驚きました。

① 学区内の中規模公立小学校

一番身近な選択肢で、通学距離が短く、地域にも馴染みがあるのが魅力です。
中規模校とはいえ、生徒数は今の保育園(20人程度)に比べれば圧倒的に多く、息子にとってはちょっとハードルが高いかもしれないと感じています。

ただ、運動など遊びの時間も多く、勉強一辺倒ではないと聞いていて、第一印象はわりと好印象です。

② 森の学校・シュタイナー小学校(代案学校)

可能性としては、息子にとって最良の選択肢だと思っていました。
今の保育園がシュタイナー園なので、そのまま同じ教育理念のもとで育っていけるという点でも安心感があります。

……が、とにかく学費が高額!私立並みの出費がかかります。

シュタイナー学校は、国の補助が少なく、無認可扱いで卒業認定がされない場合もあるというのが現実。
理想ではあるけれど、長期的に見たときに金銭的な無理は避けたいという思いもあり、現実的には難しいと判断しました。

③ 多文化小学校(代案学校)

外国籍の子どもが多く通う学校で、多様なバックグラウンドを持つ友だちと出会えるのが魅力的
韓国人のクラスメイトが少ないため、日常的な韓国語のやりとりの機会が乏しくなるのが心配な点です。

「韓国語で自然に会話できる環境」で育てたい私たちにとっては、魅力と不安が両方ある選択肢でした。

④ 学区外の小規模公立小学校(最有力候補)

最終的に、今のところ一番現実的で理想に近い選択肢がこの学校です。

  • 徒歩圏内
  • 少人数でアットホームな雰囲気
  • 学費面の負担もなく、通いやすい
  • 電話応対も丁寧で、第一印象がとてもよかった

まるで“家族のように見守ってくれる”学校になるかもしれないという期待を込めて、今はこの学校を第一候補に考えています。

韓国のシュタイナー小学校という選択肢

どんな学校を選んでも、メリットとデメリットは必ずあると思っています。
良い環境だと思っても、入学してみたら先生や友だちとの相性が合わないということも、十分にあり得る話です。

保育園の先生からはもちろん、シュタイナー小学校を勧められましたが、
私たちの返答はひとこと、「スポンサーでもいない限り、難しいですね(笑)」。
先生も苦笑いしながら、「お金の問題は大きいわよね〜、ふふふ」と笑っておられました(苦笑)

電子黒板やパソコンを用いたマルチメディア教材を活用する公立校のような授業スタイルは、
「テレビを見ない」「自然と調和して育つ」シュタイナー教育を受けてきた息子にとっては、ギャップが大きいのは確かです。

それでも、現実的な判断として、私たちはシュタイナー教育から一度手を離す選択をしました。
正直、少しさびしい。でも、きっぱりと諦めます。

息子が「普通の小学校」でどんなふうに過ごしていくのか、不安も希望も入り混じりますが、
そのときどきで“この子に合った環境”を柔軟に選び取っていける親でありたいと、今はそう思っています。

さいごに

穏やかな環境の中で、自分のペースで過ごせる場所。
それが、HSCの息子にとって一番合っている場所だと、私は思っています。

この考えは、保育園での経験からくるものです。
園児の多いにぎやかな保育園では、刺激が強すぎて、息子はなかなか集中できず、馴染むまでにも多くの時間がかかりました。

だからこそ、小学校選びでは「我慢して通う場所」ではなく、
「楽しい場所」「安心できる居場所」として通える学校を探したいと思っています。

もちろん、入学してみなければ分からないこともたくさんあります。
でも、だからこそ、“この子にとって合う環境”を見つけてあげるのが親の役目なんだと感じています。

少しずつ、慎重に、でも前向きに。
息子が毎日を笑顔で過ごせる場所を見つけられるように、もう少しだけ、学校探しを続けてみようと思います。

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