動物園やパンダと無縁の生活を送っていた私が、突然ハマった韓国のパンダたち。
私のようなパンダマニアの知人友人は周囲にいませんが、きっと世界中には私と同じようにパンダ沼にハマった方もいるはず。
というわけで、今回は、韓国にいるパンダ一家・バオファミリーについてのご紹介と、私が個人的に好きなポイントをお話しようと思います。(需要はあるのかな・・w)
韓国のパンダ一家・バオファミリー
韓国に唯一のジャイアントパンダは、ソウルから車で1時間ほどの距離にあるエバーランドにいます。
エバーランドは韓国最大のテーマパークで、アトラクションあり動物園ありと、1日楽しめる広大な施設。
パンダたちは、エバーランドの「パンダワールド」という施設内で暮らしていて、それぞれのパンダたちの名前に「宝(バオ)」が付いているので、バオファミリーなどと呼ばれています。(飼育員さんも、苗字+バオ)
国民のアイドル的存在だった長女のプバオが惜しまれながら韓国を去りましたが、現在は、プバオの両親と双子の妹たち4頭が楽しく生活中。
有名ハンバーガー店とコラボ企画があるほどの人気者。
この夏は、ハンバーガーとのセットで限定商品が販売されました。
こちらも韓国コスメ・LANEIGEとのコラボ商品。パンダの足跡が可愛い!
期間が終わったので店頭には通常商品しかありませんが、一時期はオリーブヤングでセンターを飾っていましたw
私はパンダ目当てで購入しましたが、LANEIGEのクッションファンデがなかなか良かったので今後も愛用しようかなと思っています。2つ買っちゃった(笑)
前置きが長くなりましたw
それでは、バオファミリーの紹介です!
ロバオ(러바오・お父さん)
名前:ロバオ(러바오 | 乐宝 | Le Bao)中国時代の名前は、ウェンシン。
名前の意味:喜びを与える宝物
生年月日:2012.7.28
2016年3月3日、アイバオと一緒に15年契約で来韓。
人見知りがなく、初めて会った人にも笑顔で近づいていく。
愉快で陽気な性格で人々を楽しませてくれるが、パンダのお父さんは育児をしないため、アイバオが育児で疲れている姿を見ると憎らしくもあったり(笑)
食べ物の好き嫌いが激しく竹を選り好みして食べるため、食べる部分より捨てる部分が多く、寝そべって食べるため、お腹の上には竹の残骸でいっぱいに。
食べて寝るのが日常の大部分なので、人間のお父さんたちから羨ましい視線(?)を受けている。
鼻が可愛らしいハート型をしていて、娘たち(プバオ&ルイバオ)にも遺伝。
中国で双子として生まれたロバオは、人工飼育で育ったため野性性が低く人間に慣れているため、人見知りをしないようです。
危険なことがない環境で育ったので高い場所にいる必要がなく木登りが得意でないようでしたが、成長とともに木登りも好きになったようです。(木の上はパンダにとって安全な場所)
食事に関しても、好き嫌いが激しいのは飼育員からもらえる美味しい竹を食べられる環境にあったから。
双子で生まれてたため、飼育員さんの愛情をたくさん受けながら育てられたロバオです。
アイバオ(아이바오・お母さん)
名前:アイバオ(아이바오 | 愛宝 | Ai Bao)中国時代の名前は、ファニー。
名前の意味:愛すべき宝物
生年月日:2013.7.13
まんまるの顔が可愛らしく、飼育員さんたちの癒し的存在。外見が整っている美パンダ。
内向的で穏やかな性格だが、親しくなると愛らしさを発揮する。反面、子パンダのしつけが厳しく、怒るととても怖い。
食べ物の好き嫌いがなく何でもよく食べる良い子。
環境への適応力、育児能力の高く、母性愛が強い3頭の母。父親は育児に参加しないため、単独で子育てをする。
来韓5年目で自然妊娠に成功、長い陣痛の末、プバオを出産。
アイバオは、ロバオと違い人工飼育で育てられなかったため、野性性が強く、木登りも得意な幼少期でした。
人に慣れていなかったことと、少し辛い幼少期を過ごしたため、人間に警戒心があります。
カンバオ(カン飼育員)が中国から韓国に2頭を連れてくる際に、数ヵ月中国のパンダ施設で生活をしましたが、ロバオとは直ぐに仲良くなれた反面、アイバオはなかなか心を開いてくれなかったということがありました。
以前から可愛い母パンダ・アイバオですが、母になって更に可愛らしさが増したよう。
辛抱強く育児をするアイバオは、私の最大の推しパンダですw
プバオ(푸바오・長女)
名前:プバオ(푸바오 | 福宝 | Fu Bao)
名前の意味:喜びを与える宝物
生年月日:2020.7.20
出産時の身長・体重/身長 | 16.5cm 体重 | 197g
中国返還日:2024年4月3日(当時3歳)
プバオは、エバーランドにいる動物たちのなかで一番の人気を誇った。
コロナ禍に韓国初の自然繁殖で生まれたパンダ。頭頂部の毛がぴょこんと尖っているのが最大の特徴。
外遊びが大好きで、室内に入る時間になっても嫌がり飼育園さんたちを困らせた。
手が器用で指を上手に動かして食べたりできる。2024年4月3日、国民に惜しまれながら中国へ。
子パンダは母と一緒に暮らすため基本的な性格は母に似るが、右手で竹を食べ、大の字になって寝ながら食事をする姿やいたずら好きの性格は父・ロバオによく似ている。
2022年9月1日アイバオから離れて独立し、11月1日には飼育員からも独立。
プバオが中国に返還される前の最後の観覧日(2024年2月29日)は、プバオに会うための待機時間が最大400分(6時間40分)を記録した。
2023年にバラエティ番組で紹介されて人気爆発。一気に韓国のトップスターに。
以前は観覧のための列がなかったパンダワールドでしたが、プバオ人気を受け、観覧時間は5分に制限されるまでになりました。
ルイバオ(루이바오・双子(姉))
名前:ルイバオ(루이바오 | 睿宝 | Rui Bao)
名前の意味:賢い宝物
生年月日:2023.7.7 午前4時52分
出産時の体重:180g(生後100日の体重 | 5.41kg ※1歳の誕生日は32.2kg)
韓国初の双子パンダの姉の方。プバオ同様、自然繁殖で誕生。
性格は、よく観察してから動く慎重派。繊細パンダ。
ルイバオ、フイバオより、「ルイ・フイ」と呼ばれることが多い。
赤ちゃんの頃は、アイバオによく舐めてもらったので、ルイの毛色は茶色に。結果、妹・フイとは簡単に見分けることができた。
自然飼育で育ったプバオと違い、パンダは双子を同時に育児をするのが難しいため、ルイ・フイは、生後4ヶ月頃までアイバオと飼育員たちで10日づつ交代で育てられた。
妹のフイバオとの見分け方は、
・背中の模様がV字(父ロバオ似)
・目の間の黒い点が2つ(つむじ)
・赤ちゃんの頃の毛色:茶
ルイの食べ方は父親似で、少しづつ何度も食べる。にんじんが好き。
活発すぎるフイに比べると大人しく、飼育員を噛んだりしない優しさも。
姉のプバオが中国に旅立った後、ルイとフイはその悲しみを少し忘れさせてくれる存在に。
数年後には双子たちも中国へ行ってしまいますが、その日まで韓国のパンダ人気を支えてくれる頼もしい子どもたちです。
フイバオ(후이바오・双子(妹))
名前:フイバオ(후이바오 | 輝宝 | Hui Bao)
名前の意味:輝く宝物
生年月日:2023.7.7 午前6時39分
出産時の体重:140g(生後100日の体重 | 5.83kg ※1歳の誕生日は36.2kg)
韓国初の双子パンダの妹の方。
いたずら好きで、考えるより体が先に動く行動派。
姉・ルイバオとの見分け方は、
・背中の模様がU字(母アイバオ似)
・目の間の黒い点が1つ
・赤ちゃんの頃の毛色:白
ルイの方が大きく生まれたが、フイは母親似でたくさん食べてよく寝るので、いつの間にかフイの方が大きく育っている。タケノコとりんごが大好き。
飛んで跳ねてとにかく活発に動く。
いたずらっ子で飼育員さんを噛んでみたり飛びついたりして困らせることも。
ルイ&フイの名前は、約50万人が投票し決定。生後100日に公開されました。
フイバオは、「ヘルスバオ」というあだ名が付けられるほど、赤ちゃんのころからじっとしていない子で、じゃれ合いも激しく、初めての高い場所も平気で登っていたほど。
行動力のあるフイは初めてのことも平気でどんどん突っ走り、慎重派のルイは、何事も観察した後で始めようとしする違いがあります。(以外にも、ルイの方が木登りなど先に目標を達成することが多いw)
飼育員さんもバオファミリー
パンダ人気の火付け役は、中国からロバオ&アイバオを連れてきたカン飼育員。プバオのおじいちゃんで有名です。
コロナ禍に生まれたプバオを紹介する動画を始めたいと自ら出演し、バラエティ番組で紹介されたこともあって、プバオは一気に国民的スターになりました。
パンダ人気も一役買って、エバーランドでは、「飼育員」という呼び方が、現在では「ズーキーパー」に変わり、ズーキーパーになりたい子どもたちも増えたとか。
毎週アップされる動画ではパンダの生態や魅力を詳しく伝えていますが、何より飼育員さんたちのパンダ愛溢れる様子や動物と人間のやりとりを見てファンになる人も多いです。
カンバオの後輩・ソンバオも大人気!バオたちのおもちゃ作りが得意。
竹で作ったおもちゃや季節のイベントを次々に準備し、パンダワールドにやってくる観客を飽きさせない工夫をしています。
主にこの2人が中心となってパンダ一家のお世話&PRをしていますが、プバオが韓国を去り、双子が生まれてからはオバオ(若い女性飼育員さん)が新たに動画を始め、双子たちの様子を伝えています。
さいごに
今秋は、プバオが中国へ行く前後の様子がドキュメンタリー映画になりました。
韓国で初めて生まれたプバオが中国に返還され、今後はパンダ人気も落ち着いていくかもしれません。
個人的には、手の掛かる子どもの子育て中ということもあり、母パンダのアイバオと飼育員さんによる共同育児をする姿に共感してパンダ好きになりました。
卵2~3個分の重さで生まれる未熟児の赤ちゃんパンダは、初期生存率が低く、体毛がないので子どもは自分で体温調整ができません。このようなこともあり、母パンダは、出産前後は飲むことも食べることもしないでじっと動かずに子どもを守ることに集中します。
毎日約15KGの食事をするパンダが食べないなんて、、。鋭い爪があるので赤ちゃんを傷つけたりするそうですが、アイバオに関してはそのような心配がないほど素晴らしい育児をしています。
子どもを大きな手でトントンして寝かしつけたりする姿を見たときは、人間の育児と似ているんだなと思ったものです。
というわけで、私の推しパンダ・アイバオがいる間は、エバーランドへ通う気満々w
頻繁に公開される動画も良いけれど、やはり実物は違いますよね~!