入学したばかりなのに、統廃合問題で揺れている息子の小規模小学校。
不安いっぱいな息子のために選んだ学校ですが、時代の波には逆らえず、統廃合の話が進んでいます。
せっかく学校生活にも慣れて楽しく過ごしているのに、保育園の閉園に続いて2回目の転校危機。
あ~、もうどうしようかなぁ。。と悩める日々を送っていますが、今回は、敏感な子どもが安心して通う小規模校の魅力と息子の転校など、お話していきたいと思います。
お気に入りの小規模校
小1の息子はとても敏感&繊細な気質の子ども(HSC)で、新しい環境に馴染むのに時間が掛かるタイプ。
幼い子どもなら当たり前のことかもしれませんが、度を越した繊細気質のため保育園に通うのも一苦労で、しっかり通えたのは年長の1年間くらいでした。
とにかく私から離れず、ひどい人見知りでもありますが、初対面の子どもでも遊びを通じて仲良くなれるので、人との関わり合いは好きなよう。
さて、そんなHSCに選んだのは学区の小学校ではなく、小規模の特認校。
山に囲まれた場所にばかりあると思っていましたが、都市でも結構あるようで、我が家の近くにもあったので入学させてもらうことにしました。
【小規模特認校(特認校)とは?】
小規模特認校を希望する児童に対し、同じ市内からであれば通学区域に関係なく、現住所のままで入学できる制度
小さい学校だからといっても安心できないのがHSC。
予測していた通り、入学後の3ヵ月間は登校の際に私から離れることができず教室までついて行きましたが、ある日を境に1人で入れるようになりました。(離れることができれば通常の学校生活はできる)
不登校になるのだけは避けたいと探して入学した小規模学校を息子はとても気に入っていて、「あぁ、良かった」と思っていたのもつかの間、突然、「統廃合の対象になったので、賛否の投票をする」という連絡がありました。
通って知った小さな小学校の魅力
小規模学校は、地涌度が高いので特色のある教育活動を行っているケースが多く、息子の学校の場合は、とにかく体験授業が多いなという印象。低学年だけかもしれませんが、みんなでバスに乗ってよく出掛けます。
小規模校と言っても公立のため、通常の学校と学習時間も学童等のサービスも同じようにあります。
通常の授業はほぼマンツーマンですが、授業後にも週に数回、1対1で化学や音楽の専門先生に教えてもらっていて、贅沢~!だなと思っています。
マンモス校と違って学童も100%入れるし、放課後に学校内で行われる習い事も申請すればどれも参加可能。
放課後の習い事は8コマ全部参加しているので、外部の習い事はまだしていません。部活もそろそろ始まるので、親としても、不満どころか大満足です。
小さい学校だと全学年の児童を把握できるので、選択制の習い事などでメンバーが変わったとしても大きな変化ではないため、HSCには特に合う環境だなと思うのです。
統廃合と転校の可能性
小さな学校に入学して良かったと思っている我が家ですが、もし「統廃合」が決まった場合は、転校することも視野に入れなければなりません。
元々、学区ではない学校に通っているので、統合先のマンモス校に転校させるつもりはありません。
統合先の学校は、一般的な子どもであれば引っ越ししてでも通わせたい人気校だそうですが、我が家にとっては魅力的ではなく・・。
今回の統廃合問題を通じて、良い学校の基準って、子どもの個性や家庭によって本当に違うんだなと感じました。
賛成派と反対派で真っ二つに分かれ、教育庁、学校、PTA、保護者とそれぞれの立場の意見を聞いて、教育観の違いを感じました。(お互いを認め合えれば良いのに、まぁ、ドロドロですねw)
我が家の場合は、少人数の小学校で学校生活に慣れさせたいという気持ちで送ったので現状は大満足ですが、統廃合が進んでいけば転校する児童も出てくるし後輩も入らないので、ますます少人数になってしまい複雑。
児童があまりにも少なすぎると、高学年になったときに一緒に活動する仲間がいなくて、子どもの学校生活がつまらなくなるのではないかなと。
マンモス校に送りたいと考えている家庭がクラスの半数はいるので、そうなると我が家も何れ転校することになるかもしれません。
もう少し成長すれば、息子もより状況が理解できるようになるでしょうから、そのときに改めて転校するかどうかを決めていこうと思います。
HSCの転校は慎重に
子どもがHSCで私がいちばん恐れているのは、「不登校になるのではないか」ということ。
息子が生まれてから、何よりも不登校の可能性を考えて、そうならないために今まで動いてきた気がします。
少人数のシュタイナー保育園に送ったのも、一番初めの学校生活が始まるときにつまずかないように、少しでも自己肯定感や主体性が育つ教育を選びました。
HSCという繊細気質は消えることはないですが、先日行われた父母相談で、担任の先生から、「気が弱いように見えますが、みんなから可愛いがられる愛嬌があるし、嫌なことはハッキリ言える子どもなので大丈夫ですよ」と言ってもらえて安心しました。
正直、学校生活をどう送っているか分かりませんでしたが、先生の言葉を聞いて、息子は経験を積んでいけば心配ない子どもなんだと、そこからは息子の繊細さや敏感さを心配しないことに。
幼少期はとんでもなく不快なことが多くて癇癪の日々でしたが、成長とともにできることが多くなるものですね。
というわけで、我が家も数年後には転校することも考えています。
学区内の学校であればいつでも転校できるし、ラッキーなことに、その学校も小規模ではないものの、1クラス20人程度で自由な校風の学校なので、息子にも合うような気がします。
中学に進学することを考えれば、学区内に通うのも良いかもしれません。
どこに通うにしても、クラスメイトや先生との相性が大切なのでどうなるか分かりませんが、とにかくその日までに、息子には、様々な活動を通してどんなことにも対応できる力をつけてほしいと思っています。
さいごに
統廃合の話が出たときに、息子は衝撃を受けるだろうと秘密にしようとしていたのに、翌日には既に聞いていたよう。
「学校がなくなるの?」と泣きそうな顔で聞いてきたときは、参ったなぁ~と。
残ってもいいし、学区の学校も環境が整っているので転校しても楽しく生活できるよと伝えましたが、そうなると低学年で転校するか高学年で動くかで今度は悩むことになるんだろうな。
息子は韓国に住んでいる限り、日本国籍を選んだとしても、男子の宿命である兵役の対象になるんですよね。(人員不足で他国籍まで対象に変わったらしい)
韓国にいながら日本大好きな息子なので、この際、日本移住も視野にいれようかと考えたり。
夫と離れて暮らすのは避けたいですが、中学までには決めないと兵役行きは確定っぽいので悩みは増えるばかり。。
突然出た統廃合の話から、日本移住まで考えることになるとは思わなかったけれど、情報を集めて前向きに検討するしかない。日本の田舎町で良い場所ないかな~と探しています。
子どもは柔軟なのでどんな選択をしても大丈夫な気はしますが、むしろ私の方が、夫と離れて日本で楽しく暮らせるか自信がなくて、困った大人だなと自分のダメさ加減を感じています(苦笑)