【3歳から実践】テレビやスマホに頼らない子育て

テレビヤスマホに頼らない子育て 育児の悩み

「2歳未満の子どもにはテレビを見せない方がよい」とは良く言われていますが、これは、テレビを見ていると親と話す時間が減るため、言語発達の遅れに結び付く可能性があるからだそうです。

それでも、仕事や家事で手が離せないとき、子どもがぐずっているときや疲れているとき、、ついつい子どもにテレビやスマホ、YouTubeなどを見せて、静かにさせたいときがあります。

実際、子どもがテレビやスマホなど見ていてくれると仕事や家事がはかどるので、つい頼ってしまうアイテムになりがちですが、「スマホ育児って大丈夫かな?」と、ふと思うことがあったり、「まぁでも今の時代、テレビに頼っているのは私だけじゃないし、、」と思ったりするかもしれません。

私はごく一般的な子育てをしていて教育熱心でもありませんが、テレビやスマホに頼らない育児をはじめました。

テレビは絶対見せない!といった気概はありませんが、スマホやテレビに頼らない育児はどんなものか?
興味がある方にとって、今回のお話がご参考になれば嬉しいです。

息子3歳、テレビに頼らない子育てをはじめる

私自身はこれまで、テレビのない生活というのは考えられないくらい、家にいるときは普通にテレビをつけている生活をしていました。

そんな私も子どもが生まれてからは、子育て中心の生活になって次第にテレビからは遠ざかりましたが、「メディア=子どもに良くはない」という認識はなく、むしろ役立つのではと、息子にはたまにテレビを見せていました。

しかし、子どもがシュタイナー教育を実践する保育園に通うようになり、「テレビなし生活」が突然はじまることに。我が家の場合は、強制的にあらゆるメディア媒体を遠ざけることになった訳です。

園の数自体が少ないので、シュタイナー教育という教育法を知らない方のほうが多いと思いますが、シュタイナー園は、親があらゆるメディア媒体(テレビやスマホなど)から子どもを保護する、、という独特の約束事があります。

子どもの成長の妨げになるものを遠ざける」という、ごくシンプルな理由ですが、初めての経験だし、息子も既にテレビのある生活に慣れていたので、新しい生活スタイルに私の方が最初は苦労しました。

ただ、テレビから距離を置く生活を続けてみると、子どもにも影響はありますが、親の私にも大きな影響がありました。

テレビを消して変化したこと

我が家がテレビから離れて、息子が変わったなと感じたことはこんなこと。

  • 外遊び中心の生活で、身体を動かしたり自然と触れ合う時間が増える
  • 生活音だけの静かな環境で過ごせるため、集中力が身につく
  • 自分で考える時間が増え、遊びの幅が広がる
  • 様々な遊びをするなかで想像力が育つ
  • 親子の触れ合う時間が増え、子どもの小さな成長を見逃さなくなる
  • 家事も一緒にやるようになり、日常生活の中で様々なことを学ぶ機会が増える
  • メディアからの情報に振り回されず、穏やかな生活が送れる など

結果的に、生活リズムが整うので健康的で子どもらしい生活を送れる、、と思います。
世間でよく言われる、「テレビの代わりに本好きになる!」という効果は今のところありませんので、個人差はあるかもw

まず、家の中が静かなので、親の話す言葉をよく聞けるようになりました。
他の雑音を聞きながらでは集中できないため、子どもが話を聞ける状態でないそう。
好奇心旺盛で気が散りやすい息子には、いちばん必要なことでした。

また、テレビを見る時間がなくなると、他の遊びをするために、子どもが能動的に自分の頭で考えて行動するようになります。そうなると、想像力も育ち、遊び方にも変化があるでしょう。
対して、受動的なメディア視聴は、見ている間は残念ながら身体が動いていない状態です。

シュタイナーの先生が仰るには、子どもはいくつも同時に集中できないので、音楽やラジオであってもかけない方が良いそうです。

こうして、知らないうちに雑音に囲まれていた生活から、一気に静かになった我が家。
最初は違和感がありましたが、数日続けてみると雑音がない生活にも慣れてきて、徐々に日常になりました。

久しぶりに義実家でテレビを見たときは、映像の切り替えの早さやテレビからの継続的に流れる音に酔って気分が悪くなるような変化もあり、自分でも驚きました。

静かで穏かな生活をはじめると、私自身がいかに雑音に囲まれていたか思い知り、、やはり音がありすぎると集中力が散漫になりますね。我が家の場合は、親子ともに良い影響があったと言えます。

「テレビなし育児」は早期に取り組むのがベスト

【テレビなし育児のポイント】

  1. 家にテレビを置かない、目に触れないような工夫をする
    (スマホの場合は、親が子どもにスマホを見せないようにする)
  2. 子どもとのふれあい時間を増やして、段階的にメディアから遠ざける
  3. できる限り外遊びや散歩をして気分転換をする
  4. 自分で遊びを見つけて楽しめるよう、私たちが遊びのヒントを教えてあげる
  5. 見せないと決めたら見せない。時間を決めて見るなら、時間を必ず守る

    ☆他の家庭と比較せず、親の意思と忍耐が続く限りがんばって継続していきましょう!

もし、テレビなし生活をはじめてみようと思ったら、できるだけ子どもが低年齢のときをオススメします。

方法は、「テレビを家から撤去する」の一択。
テレビという存在があると子どもは気になって見たくなるので、当然ですが、家にテレビを置かないのが一番良い選択です。

スマホの場合は、「子どもの前でスマホを触らない」がベストです。見せないようにしたいですね。
親には少々辛いですが、子どもにダメって言っているなら親も一緒に辛抱。

子どもが早く寝てしまえば自由時間もできるので、私たちがテレビを見たいときは子どもがいない時間に見るようにしました。

我が家のように既にテレビがあってテレビを無くすのはムリ!という場合は、テレビにカバーを掛けておくと良いかも。
子どもは目が入るものすべてに興味を持つので、テレビ以外にも見せたくないもの(お菓子やおもちゃ等)にはカバーを掛けると効果的です。

シュタイナー保育園の棚
保育園のおもちゃの棚。使わないときはカバーを掛けておく

依存性が高いテレビやスマホは、イヤイヤ期に突入する頃になると、悲惨なことになりがち。。
聞き分けの良い子どもなら大丈夫かもしれませんが、通常であれば、「もっと見たい!」「昨日はたくさん見たのになんで今日はダメなの?」と、後々面倒なことになりがちです。

そして、「テレビ・スマホで情報を得る→→CMを見る→→関連のおもちゃが欲しくなる、、」という悪循環?に陥る・・日本の場合、楽しいCMが頻繁に流れるのでより買いたくなる作用が、、

息子の保育園では、キャラクターの持ち物も禁止されていますが、キャクターって本当によく作られていて、子どもたちにとっては魅力的ですよね。

テレビを見せないからキャラクターを知らないということで、子どもの楽しみを奪う悪い親みたいに思われるかもしれませんが、収集癖のある息子を持つ親としては、多くの情報を与えないくらいが丁度良いと思っています。

なんせキャラクターものは高額なので、集めたいと言われたら家計に響きまくるし、場所をとるおもちゃは増やしたくありません(汗)
代わりに、他にも楽しい遊びはたくさんあるということを教えてあげたいですね。

幼少期だけの辛抱と思って

こうして挙げてみると、テレビを見せないことはメリットばかりに見えますが、そうでもありません。

テレビなし生活に慣れるまでは、子どもと過ごす時間が増えるので、親にとっては辛いかも。
とても私1人で乗り切れないので、夫の協力も不可欠。
ちなみに、夫は無類の映画好きですが、家ではもう観れない・・(苦笑)

おままごとなんて永遠に続くし、親が自分勝手にやると怒るし、、
そのうえ、どんな遊びも長く続かないので、子どもに振り回されているように感じたり、そんな毎日に心身ともに疲れてしまったり。。親の忍耐力が試される日々です。

我が家の場合、テレビやスマホを見せない生活というのは、幼児期までと考えています。

幼児期は、親が子どもの生活リズムを守れるよう、テレビやスマホなどの情報を制限してあげる方が良いと思っていますが、小学生になれば色々と周囲との違いに気付いてきますし、「見たいのに見させてくれない!」と子どもに我慢させ続けるのも無理があるんじゃないかと。

年長の息子が、来年から一般の公立校に通うようになれば、友だちとの話もある程度できた方が会話も楽しくなるでしょうし、幼児期に約束を守れることを教育しておけばダラダラ見ることはないと思いますが、どうなるかなぁ。

最近は、CMが流れない上に、良質なコンテンツがたくさんある有料の動画配信サービスが出てきているので、できればそちらを中心に見て欲しいとは思っています。

家事をしたいときはどうすれば良いの?

テレビやスマホ時間をなくすと、代わりに何かをする時間ができます。
特に休日や連休などは、テレビもつけずに家にずっといるのは大変なので、気分転換を兼ねて外出をすると良いですね。

お話しながら近所を散歩したり、新しい花や虫を発見したり木の実を拾ったり、公園で遊んだり、短時間であっても、子どもは満足し、適度に疲れます。

家での過ごし方のオススメは、粘土、お絵かき、絵本を読む、積み木、折り紙、工作、ぬいぐるみ、家事(料理、掃除、洗濯など)

私のいちばんのオススメは、家事を子どもと一緒にやることです。
子どもにはすべてが遊びになるので、どんな家事でも結構楽しんでやれたりしますし、むしろ家庭での役割を与えてあげることで、「必要とされている」「自分も役に立つんだ」という自信もつきます。

料理やおやつ作りなら、隣で手伝ってもらっても良いし、少し道具をあげればシンク台で遊んだりします。

子どもを見ながらの調理は手間取ったり、自分でやってしまう方が楽だったりしますが、それでも料理は出来上がるし、時間も過ぎていくので一石二鳥。子ども自身も料理に興味を持つようになるので、メリットはたくさんあります。

子どもと遊ぶのって地味につらいですが(私だけ?w)、限られた子どもとの時間を大切に過ごしていけたら良いですね。

家で掃除をする息子
スプレー片手に掃除(遊び)をしようとする息子

最後に

ここ韓国でも、外食の際に子どもたちがスマホを見ながら食事をしている風景をよく見かけます。
「幼い子どもを大人しくさせないと」という周りへの配慮と、ずっと子どもの相手をしていては自分の食事もできないからという気持ちは、子どもを持つ親なら理解できると思います。

家族が楽しく食事するために、先に子どもの食事を手伝ってあげて、食べ終わったら親が食事をする間に使用するなど、見せ方の工夫をすれば、それほど罪悪感を持つ必要もないのかもしれません。

これは極端な例かもしれませんが、息子の保育園の給食時間は、食事に集中するため基本的に黙食(会話なし)。
最初はびっくりしましたが、子どもたちは慣れているせいか家でも静かに食べていて、大人が食事中に話しているのを嫌がります。子どもは、環境にとても大きく左右されるんだなと実感しました。

幼い子どもに「テレビやスマホが本当に必要なのか?」「何歳からどのくらい見せたら良いのか?」といったことを、私たちがしっかり考えていきたいですね。

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