【韓国の小学校生活】1年生から始まる国語授業と「パダスギ」って何?ハングル学習のリアル

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韓国の小学校に通う息子が、夏休み明けからいよいよ本格的なハングル学習をスタート。
2学期に入ってからは、「받아쓰기(パダスギ)」と呼ばれる“書き取り”も始まりました。

私は日本で育ったため、韓国の教育スタイルは未知の世界。
国語の授業の流れや、授業時間の違い、早期教育の影響など、いろいろなことを知る中で驚きと発見の連続です。

この記事では、韓国の小学1年生の国語授業の実態と、実際に息子が体験したハングルの学び方について、母親目線でご紹介します。

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韓国の小学校では国語が重要科目!授業時間が大幅増に

まず驚いたのが、韓国の国語(국어)の授業時間の多さ。

かつては国語の授業時間が少なく、子どもたちは入学前に読み書きを習得しておくのが当たり前という時代もありました。
その結果、過度な早期教育(読み書きの先取り)が問題視されるように。

現在では、教育改革により小学1年生の国語の授業時間は年間482時間(+34時間)と、大きく増えました(※日本の小学1年生は約306時間)。

たっぷりと時間があるおかげで、授業は遊びを取り入れた楽しいスタイルに。
我が家のように、入学時点で読み書きが未習でも、授業についていけるような設計になっています。

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1年生で習うハングルの内容|教科書目次から見えるステップ

1年生の国語授業は、鉛筆の持ち方姿勢の確認からスタート。
その後、基本の子音・母音 → パッチム → 二重パッチムという順で学習が進みます。

実際に使われている教科書の目次を見ると、基本から段階的に学ぶ構成がよく分かります。

1学期の内容(前期)

  1. 正しい姿勢で読む・書く
  2. ㄱㄴㄷ(子音)を楽しく学ぶ
  3. 母音「あ・や・お・よ」
  4. 文字を作る
  5. あいさつの言葉
  6. パッチムのある文字
  7. 考えを言葉にする
  8. 音読をはっきりと
  9. 絵日記を書く

2学期の内容(後期)

  1. 本を紹介しよう
  2. 音や形をまねる
  3. 文章で表現する
  4. 正しい姿勢で話す
  5. 適切な声で読む
  6. 美しい言葉を使う
  7. 大事なことを考える
  8. 間をあけて読む
  9. 経験を文章に書く
  10. 登場人物の言葉・行動を想像する

授業は、パズルのように文字を組み合わせたり、カラフルに書いたりと遊び感覚。
書き順や音の響きを体で覚えるような工夫がたくさんされています。

「パダスギ」ってなに?韓国小学生に必須の“書き取り”練習

2学期になると、韓国のほとんどの小学校で始まるのが받아쓰기(パダスギ)
いわゆる「ディクテーション(書き取り)」です。

パダスギの進め方

  1. 教科書から抜粋された10問程度の文章を、事前に家庭で練習
  2. テスト当日、先生が読み上げた内容をノートに書き取る
  3. 重要なのは、“正確な文字”と“띄어쓰기(単語の間のスペース)”

韓国語では句読点を使わない代わりに、띄어쓰기(ティオスギ)という“単語間の空白”が重要で、
これが間違っていると、意味がまったく変わってしまうこともあります。

聞いたまま書けばいいというわけではなく、発音変化や連音化などの知識も必要
思った以上に難しく、大人でも間違えがち!

母の実感:パダスギを通して、韓国語力がぐんぐん育つ

最初は、「こんなに小さいうちから…?」と不安もありましたが、
子どもたちは驚くほど柔軟に吸収していきます。

うちの息子は、日本語が優位のまま入学し、読み書きはゼロの状態。
でも、遊びの中で楽しみながら学べたおかげで、半年後には簡単な読み書きができるようになりました。

私も横で一緒にパダスギを試してみたのですが…正直、息子より点数が悪いです(笑)

まとめ|「パダスギ」は韓国語を身につける近道!

韓国の小学1年生では、国語の授業を通じて自然な形で読み書き・話し方・表現力を育てていきます。
特に「パダスギ」は、聞く・書く・文法・語彙を一気に鍛える、非常に効果的な学習方法。

家庭での事前練習も含めて親のサポートは必要ですが、無理なく少しずつ慣れていける仕組みがあるのは心強いですね。

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