子どもの習い事を選ぶとき、つい「ピアノ?英語?スポーツ?」と内容を考えてしまいますよね。
でも、HSC(ひといちばい敏感な子)の場合は、何を習うかよりも「どんな雰囲気で、どんな先生に出会うか」の方がずっと重要です。
我が家でも、息子がいろいろな習い事を体験してきましたが、続けられるかどうかを決めるのはいつも「環境」と「人」でした。
ここではその体験をもとに、HSCに合いやすい習い事の特徴とジャンル別おすすめをご紹介します。
HSCに合う習い事の特徴
息子の体験からも共通していたのは、こんなポイントです。
反対に、大人数で声が大きい先生の教室は「内容は好きでも通えない」ことが多々ありました。
ジャンル別おすすめ習い事
芸術系(静かに集中できる)
小さな頃から「一人でコツコツ」が得意な子には特におすすめ。
息子も料理教室や工作などの時間はとても楽しそうで、安心して取り組めていました。
スポーツ系(体を動かして発散)
HSCは気持ちを内にため込みがち。スポーツは自然なストレス発散になります。
我が家でも、柔道教室に出会えたのは大きな転機でした。
優しい先生・少人数制のおかげで、息子が「やってみたい!」と自分から言えた瞬間は忘れられません。
創造系(達成感を得やすい)
細かい作業や「自分の作品を作る」ことが好きな子にはピッタリ。
ロボット教室では、最初は部品の多さにイライラもありましたが、「自分の作ったロボットが動いた!」という達成感が本人を支えてくれました。
完成した後に、作ったもので友だちと一緒に遊ぶ時間も好きです。

オンライン系(自宅で安心)
「お母さんのそばでやりたい」タイプには、自宅でできる習い事が合います。
親が隣にいる安心感があるだけで、取り組むハードルがぐっと下がります。

一目でわかる!HSC向け習い事比較表
実際に我が家で体験したものや、HSC親仲間から聞いた声をもとに、ジャンルごとの「相性◎◯△」をまとめました。
「どれが合いそうかな?」を考える参考にしていただければ嬉しいです。
ジャンル | 習い事例 | HSC相性 | ポイント |
---|---|---|---|
🌿 芸術系 | ピアノ・書道・絵画 | ◎ | 静かに集中できる。少人数で安心。 |
🤸 スポーツ系 | 水泳・柔道・ヨガ | ◯〜◎ | ストレス発散になる。ただし先生や人数次第で差が大きい。 |
💻 創造系 | ロボット・プログラミング・レゴ | ◎ | マイペースに取り組め、達成感を得やすい。 |
🏡 オンライン系 | 英会話・そろばん・個別指導 | ◎ | 自宅で安心。母親のそばで挑戦できる。 |
🔊 大人数・声が大きい系 | サッカー・大規模武道教室 | △〜× | 競争・掛け声・人の多さが不安の原因になりやすい。 |
あくまで「一般的に合いやすい/合いにくい傾向」であり、もちろん個性によって違います。
「まずは安心できそうなジャンルから試してみる」というのが、HSCにとって習い事成功の近道だと感じています。
我が家の実体験レポ
実際に通った習い事は結果もさまざまでした。
HSCの子にとって「好き」と「安心」は両輪。
どちらか一方が欠けると続けにくいのだと改めて感じます。
習い事選びのチェックリスト
HSCの子に合うかどうかを判断するには、この5つを意識すると安心です。
- 生徒数は少人数か?
- 先生の雰囲気は穏やかか?
- 保護者が見守れる環境があるか?
- 子どもが「ここは安心」と感じているか?
- 通いやすい距離か?(送迎の負担も大事)
Q&A:親がよく悩むこと
Q. 行きたがらないときは?
→ 無理強いせず、体験休みを設ける。環境を変えてみるのも一つ。
Q. やめてもいい?
→ 強い拒否が続く場合はやめどき。別の習い事やオンラインに切り替えてOK。
Q. 親はどう声をかければいい?
→ 「頑張って!」よりも「不安な気持ちもわかるよ」と共感してあげることが力になります。
まとめ:HSCは「安心×好き」で伸びる
HSCの子にとって習い事は「スキルを身につける場所」以上に、「安心できる自分の居場所」になります。
我が家でも、失敗や行き渋りを何度も経験しましたが、「安心できる先生」と「好きな活動」に出会えたとき、息子は自分から一歩を踏み出しました。
焦らず、比べず、その子に合ったペースで。
HSCの習い事は、慎重なくらいがちょうどいいと感じています。